駒ケ根 上石津・亀山

 駒ヶ根・昭和村・美濃 [長野・岐阜]


'15 5月5日(火)
5月5日(火)
駒ケ根ハイランドホテル朝食。
シオジャケ、ノリ、湯豆腐の旅館標準朝食。
女将がピアノの件でお愛想に来る。

出立準備のバイクの荷造りで駐車場でウロウロしていると、朝食残りのオレンジとかを持ってきてくれる。
こんなユニークなご主人と知り合いになれて良かった。是非また来てください。云々。

あのね、女将さん。
隣の席の、まったく類型的なご年配カップルにも、反対側の中年普通カップルにも「ユニークな人ばかりで」とか盛んにおっしゃってましたよね。きっちり聞こえてましたよ。

連休は明日までだが、最終日なんかに高速に乗ると渋滞が恐ろしい。
権兵衛トンネル抜けて、中山道回りとかいろいろ考えたがやはり本日は素直に反転し、名古屋圏あたりまで引き返すと合意する。

ところが、陽が高くなるにつれて次第に空気が透明になり、どうやら快晴になるようだ。
このまま引き返すのは惜しい。
せめてもう少しこの辺りうろうろするか?

国道153に向かう途上でUターンし、もうしばらく駒ヶ岳連峰を背景に写真を撮ることにする。

朝の光が当たっている駒ヶ岳は青空にくっきり浮き上がって来ている。

しかし、反対側の南アルプスの方向は相変わらず霞んだまま。
こちらの方は3000メートルを超しているんだが。

あぜ道や農道沿いに登っていくと、もう一方の日帰り温泉「こぶしの湯」と遭遇。
それでもまだ上に登る道があるのでたらたら登っていくと、多分「駒ケ根ー養命酒線」と思われる林道に接続していた。
雨上がりで湿った落ち葉が路肩に集積し、状態はあまり良くない。
キャンプ用具満載のバイクではあまり走りたくない気分。

バランスを崩さないように、おっかなびっくりでそろそろと走るのだが、いつまでたっても林道は終わらない。 
もうとっくに養命酒は過ぎているハズ・・・という気もするが、今更引き返せない。
終に、という感じで養命酒駒ケ根工場の裏手に出る。


この間、完全に空は晴れあがり、青空と白銀の対比が非常に美しい。


朝日に輝く養命酒工場の白亜の建物もまぶしく輝いている。

昨日は雨だったので工場内道路は走行しなかったが、もう一度工場見学にはいり、そのまま工場内一周させていただいき、出口から帰る(^^;

運転者でなければ養命酒他の試飲ができるのだが、運転者にはミネラルウォーターしかくれない。
そんなもの何本も頂いてもしかたがないや。


駒ヶ岳写真はこんなもんでいいか。

↓相変わらず霞んでいる南アルプス方向。

この後、農道や横道をためしながらR153や、中央高速すぐ横の県道15をじりじり飯田方向に南下。
往路は天竜川右岸を選択し、確かに交通量は多くなくてのんびり走れた。
しかし、左岸の丘陵地帯を走る県道15号も天竜川の谷間や南アルプスが遠望でき、交通量は少なくないのだが、それなりに楽しい道だった。

程なく飯田市街に入る。
ここからは往路と同じ下道のR256を辿ってもしかたないので、中央高速に乗る。
飯田市街地で案の定、高速入り口にすんなりとは入れず、少しばかり市内を彷徨っていると、ヨメがニヤニヤして言う。
「ここ、来るときにおジイちゃんに道聞いたところ。」

飯田ICより中央高速道路に。
土岐あたりまで高速走行し、後は下道、もしくは東海環状道路で美濃関、もしくは郡上あたりまで行く予定。
その辺りで宿泊すれば、連休最終日の朝、渋滞に引っかからず悠々帰還できるだろう。

恵那SAで休憩。



ふと、駐車場上の見る。
なんだか噴煙が上がっているようだ。
方向から見て御嶽山だろう。

もう報道されないが、やはり噴火は続いているようだ。
昨年9月に板取街道から噴火を目撃したのを思い出した。
今回と同じような距離だった。

予定通り土岐ICで下道の県道21号に降りる。
降りてすぐ道路が渋滞していたので、少々うんざりしたが、近くの公園の催し目当ての車列だったようで、公園を過ぎると快適でのどかな田舎道になった。

道端のローソンの駐車場で休憩。
この辺りからそろそろ美濃加茂市の市街地にはいってしまうが、地図上では進行方向に「平成記念公園 日本昭和村」というのがあったので、そこまで行って昼食にすることにする。

道端のスーパーで昼食材調達。
またも少し迷走し、相変わらず間違えて高速(東海環状道)の入り口進入路に入ってしまったが、慌てず一方通行を内緒で逆走し脱出(^^;
「日本昭和村」着。

なんだかよく知らないのだが、「明治村」の昭和版らしい。

へえ?
じやぁ、「大正村」ももちろんあるんだろうな?
とこの時思ったのだが、たまたま、この日の夕刊の岐阜版に「日本大正村村長に竹下景子さん就任」という記事発見。


時は5月5日の子供の日。
絶好の行楽日和で「日本昭和村」は家族連れで満員状態。

かなり暑い日になっていた。
もちろん入園する気力はなく、公園の芝生の木陰に陣取って遅い昼食を取る。

さて、そろそろ今夜の宿の心つもりをしなければならない。
美濃関か美濃市あたりのビジネスホテル、もしくは郡上市からタラガトンネルを抜け板取街道までいくと確かキャンプ場もあったような。

県道63号で北上するつもりが、一時は反対方向に走ってしまい、元のスーパーの交差点まで行ってしまったが、その後は予定通りK63 →K58→K286とのどかな田舎道を走行、東海北陸自動車道の高架をくぐり、長良川に出る。

いつの間にか美濃市旧市街に入り込むと、「うだつの町並み」との表示がある。
「うだつが上がる、上がらん」というそのウダツである。
かすかに屋根飾りのことだとかいう記憶がある。

まだ時間はあるので、適当にバイクを路上に放置し、「うだつの町並み」を見学する。

←この屋根に延びている隣家との境界壁が「うだつ」。

ちなみにこの旧家「今井家」は入れば入場料300円です。
うだつ見るだけなので外からで十分(^^;

江戸時代からの町並みがよく保存(あるいは復元かも)されていて、なるほどの風格も感じる。


「日本昭和村」には入場しなかったが、こちらの町並を見るには入場料は不要。

ところで案の定、ヨメは飛騨高山の町並みと混同し、地名も美濃郡上市と間違え、前にも一度来たと主張するのである。

私がせっせと書き溜めている野外徘徊記をしっかり読んでおいてくれよ。

さて、このあたりから陽は傾き始め、そろそろ本気で投宿先を探さねばならない。
この美濃市美濃町にもいかにも風の旅籠があった、ちょいとバイク旅行には向いていない感じ。

長良川の土手道路に出、そのまま県道81で板取街道方向に抜ける算段もしていたが、そこまで行ってしまうと夜になる公算が大。

地図では長良川沿いに「湯の洞温泉」というマークがあり、少し温泉の宿泊施設を探してみることにする。
道路はかなり狭くなり、小さい村落になり、山に入り込む林道風になり・・
一軒の温泉旅館発見。
一応日帰り温泉もやっているが、立派な料理旅館。
空き部屋は? 丁度キャンセルが出て大きな10畳部屋が空いている。
値段は料理旅館標準。
「素泊まりはないんですか?」とヨメは訊ねるが、この構えの料理旅館で素泊まりはないだろう。
表でいったん協議し、再び玄関を入る。
応対に出てきた女将に投宿決定を伝え、ふと気になって「クレジットカード使えますか?と尋ねる。
案の定、現金だけだった。
実は今朝、駒ケ根ハイランドホテルでもクレジットはダメだったので、少々マケてもらって現金で支払った。
だから、もう殆ど現金のもちあわせがないのだ。

女将は案外親切で、対岸の美濃市のKマートで現金が引き出せる、ビジネスホテルなら高速の美濃インター付近に行けばありますよ、とか助言してくださった。

あ、そうか。
辞去し、長良川を渡りR156を美濃インターに向けて走りビジネスホテルをチェック。
流石に名古屋方向に向かう車線は大渋滞の様相。
美濃市中心を抜けると渋滞はそれほどでもなく、通常の夕刻のラッシュのようだった。

美濃IC方向に分岐して直ぐ目に入ったのが「美濃観光ホテル」。
なんだかビジネスではなくてファーストクラスめいた名称なので、ヨメは「こりゃダメ!」と最初から拒否の構え。

それでも一応、空部屋と値段を聞いてくることにする。

広く明るいガラス張りのエントランスといかにも観光ホテルらしい華やかめいたロビー。

今夜の空部屋あり、というので値段を尋ねると一泊朝食付きプランで5000エンの標準ビジネスホテルランク。

少々拍子抜けしたが、ヨメと顔を見合わせて即決(^^;

一泊2食付でも¥7800。
面倒なのでそちらでもいいか、とおもったが、このホテルの立地は抜群。
美濃インター横、という他に道路の向かい側はオークワ系のショッピングセンターになっている。
オークワと並んで別の食品スーパーも並列しているのだ。
まあ、スーパーの惣菜買い食いが妥当なところだろう。

しかしまず取りあえず、もう一度美濃市街に一台タンデムで行ってみる。
途中、イオン系ザ・ビッグ美濃店もあったが、ここでは完全にオークワに負けている感じ。

旧市街で一応焼肉屋が開いているのはチェック。

「うだつの上がる」韓国料理店なんかも(^^;

町はずれに落ち着いた公園があり、小山の上に展望台があるようなのでそちらを散策に行く。


落ち着いた街並みの横に旧小倉山城跡の小倉公園。
国道沿いの渋滞のイメージとは程遠い静かな緑地だった。
丘の上の展望台に登るが残念ながらもう日没でもう景色にはなってなかった。

やはり、夕食はスーパーの惣菜の買い食いがベターと決定。
オークワに戻る。
先に手前の別系統の食品スーパーに入ると、なんともう閉店間際になっている。
午後八時閉店で、寿司等の惣菜が半額に。

あわててオークワに回るが、こちらは午後10時まで空いている。
あわててまた隣のスーパーの半額に、と思ったが既に八時を過ぎてしまった。


これがツーリング最終日の豪華絢爛美濃観光ホテルでの晩餐内容である。
半額寿司盛りに何故かコロッケも。

前回のツーリングでは、夕方この美濃インターから高速で帰還したのだが、名神高速の岐阜県側の横風が強く閉口した。
とにかく夜の高速はまったくつまらない。
高速道路で帰るなら午前中にとその時思ったのだった。
明日はGW連休最終日だが、午前中なら渋滞はないだろう。
スーパービジネス旅行は余裕だね。


origin: [GW駒ケ根ソースかつ丼ツアー(4泊5日) 4] 2015/5/12(火)20:43
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