府立植物園 春・天王寺動物園まで...

 信貴の湯 [奈良]


'21 12月16日(木)
大阪都心に転居を決め、バイクでいつものご近所農道・土手道を走っていると、これでこの風景も最後になるのか・・という惜別の念を感じることがある。
いつもの何でもない光景がひよっとしてかけがえのないナニモノかであったのでは?・・・

40年近くこの地に住んでいたのだ。
そしてバイクに乗るということもこちらに来て初めてやってみたのだった・・・
そう思うとやはりこの地の川筋や丘陵をいつまでもバイクで走っていたいとか。
最近あまり冬場に出ることはなくなったのだが、そう思うと無性にバイクに乗りたくなってしまった。
しかしあまり遠くに行く季節ではないな・・・
近くの温泉をGOOGLEで検索、ん、信貴山農業公園脇に今年新しい日帰り温泉開業?
ソコだね(^^♪

信貴山も平群のフラワーロードを伝って信貴山観光ホテルの温泉や朝護孫子寺に何度か来ていたが、あまりに近すぎツーリングという程の行程ではないので、足が遠のいていた。
しかし、こんな冬場の午後に風呂に入りに行くには適当な距離じゃないか。

行きはうるさい国道25号を避け、矢田山・松尾寺を結ぶK9号から法隆寺CCのクラブハウス横を抜ける。
更に法隆寺の裏山越えで直接R163に降り、そのままK250で信貴山に登り、フラワーロードに合流。
矢田山越えのいつものコース。ただし「道の駅へぐり」には立ち寄らない。

紅葉も過ぎ冬枯れの矢田丘陵と信貴山・・・
とっくりダム湖の橋を渡ったところにある小公園を通過するとき、このバイクネタのブログを開始した第一回目の写真をソコで撮ったのを思い出した。

コレ↑ 髪の毛ふさふさ、若者風(^^♪
もうこの記事は公開していないのでここで再掲、特別公開(^^;
確かに・・・私はこの地でまた別の人生の形を始めだしたのだった・・。

「信貴の湯」は日帰り温泉施設としては標準的な内湯2、露天1とサウナで750円。
信貴山上にあって、下界からはかなり坂道を登される。
別にとりわけ風光明媚なという程でもないので隣の農業公園にでも遊びにきたついでに、というくらいの施設で、ごく一般的な弱アルカリ透明の温泉感。
露天の風情なら、やはり信貴山観光ホテルに分がある。

山の上の施設だが、まずは大規模な食堂・休憩所が併設されていて、私はおつまみ&ビールで一時間ほどゆっくり過ごせた。

食堂の規模にしては他にだれも客はいず、私一人で(^^♪

再入浴後、まだ残っているアルコールの気を飛ばすのに周辺散歩。
坂のすぐ上に松永久秀の居城信貴山城の出城跡があった。

今では松永久秀の顔は頭の中ではすっかり吉田鋼太郎になってしまっているのだが(^^;
信貴山も下の平群も竜田川も・・「道の駅へぐり」にはなんと「(島)左近くん」のキャラ人形まであったな(*_*;
・・・別にふだんは気にもとめないのだが、それはそれでウチのご近所は日本有数の史跡に恵まれた地方なのだ。

この齢にして時ならぬ生活形態のリセット決意し、来し方行く末を信貴山城の命運と共に沈思する私。
上の10年もうちょっと前の写真と比べればその思念がいかに深奥から発しているのか、シワのエグレが如実に示している。

帰路はフラワーロードの中途から平群に降り、矢田山の麓を逆回りに東生駒廻りで。
昔はもう少し林もあったR163の山麓道部分には新築一戸建て住宅が一杯。
しかしそんなに見苦しくはない、適当に個性的なデザインの住宅が多かった。
東生駒まで矢田山の西麓は一大住宅街風に。
東生駒近辺の住宅地の雰囲気は「お屋敷町」と言ってもいいくらいの風格まで感じる。

大阪市内の帝塚山や兵庫の宝塚市方面も家探しに行ったことがあるのだが、殆どがマンション街化し、昔のお屋敷町の風情は皆無だった。
昔は交通の便が悪かったこの辺りだが、車の所有が当然になってソコまで田舎でもなくなったようだ。

近大医学部病院が出来た当時は、奈良県内にどこにも空き病床がなくとも、アソコなら常に大歓迎で受け入れてくれ、たらい回しの救急車を最後に走らせる辺鄙な山中の駆け込み病院だった。
今では大規模住宅地の基幹病院という堂々たる佇まい。
いや、開業当時の近大病院の風評は知り合いの博士号付き女医サンがそう言ってたんで(^^;

大阪に引っ越すと決めてから、何だか急にこの地を去りがたい思いにも捉われる。
まあ当分、売っぱらってもなんぼにもならないんで、今の住居もセカンドハウス風に置いておくか。

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