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フランス人的発想(2) ..![]() |
[日本語・外国語] |
フランス的発想(1) |
2007/4/11(水) 午後 0:50 |
あるフランス人から日本に来て驚いたという経験談を聞いた。 「車の気配もないのに赤信号で歩行者がじっと待っている。 私なら自分で安全を確認できたらさっさと横断するのに。 事故を起こさないのは自分の責任で、信号機の責任ではない。」 それはそうなんだが。 以前勤めていた会社の通勤途上で、ほんの小さな路地のような交差点にも信号があった。 一足で渡れる距離なので、信号に関係なく車の通過を待って渡っていた。 しかし、時として黄色い帽子をかぶった小学生の一団と出くわしてしまうのだ。 この良い子集団は、じっと車の影もない交差点で信号が変るのを待っている。 近所のオトナとして、この集団の横をすり抜けて赤信号を渡っていいものか? 学校では「赤信号では絶対渡っちゃいけません!」と教えているんでしょう。 絶対じゃなくて、集団全体ではルールを守るのが基礎だけど、個人的な判断で多少は実情にあったように変更してもいいと思うんだが。 みんなで待とう赤信号 ひとりで走ろう赤信号 と、教えてくれないもんかなぁ。 信号待ちの良い子たちの顰蹙を買うのもイヤだし、そんな模範的オトナを演じようとしている自分の心理もうさんくさいし。 結局、小学生の集団を遠くに認めたときには、歩行速度を調整して赤信号を回避するというような灰色決着でごまかしたりした。 最近バイクで交通を始めた。 以前は歩行者の立場でしか考えなかったが、初めて運転手の立場から赤信号で横断している歩行者を見た。 これはマジ、恐怖。 件のフランス人の「赤信号自己責任」論には、「他人に心理的負担を与えない責任」は入っていない。 <李下に冠を正さず>というヤツだ。 結局、古典的な個人主義対集団中心主義の発想の違いの話になるようだ。 |
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