消えた年金問題(1) NOVA問題(2)
[時爺放言]

NOVA問題(1)

2007/07/25
NOVAはハデにテレビCMを流し、「駅前留学」「お茶の間留学」
で絶えず拡販をし、業界最大手となった町の英会話学校である。

最初のCFは確か、田舎の土臭いおばさんが登場し「私も濃婆(のば)」と
セリフを言う、実にばかばかしいものだった。
その後も「鈴木さん」シリーズ、「考える人はNOVA」、「NOVAうさぎ」等
イメージCFは常にテレビに流れていた。

まがりなりにも学校を称する機関が、そんなふざけたCMを流したり、
安直な「駅前留学」とうたいあげたり、そういう非アカデミックなイメージ
がこれから真剣に学ぼうとする人にアピールするとは思えなかった。

最近ではプロ野球場にまでどこぞの大学の広告が掲載されているご時世なので、
別段あやしむことはないない。かえって、「あなたの会社の最強のパートナー、
東京大学工学部」というようなネオンサインが銀座に出るのを楽しみにして
いたりはするのだが。

しかし、当時は教育機関であればテレビCMのような卑近な宣伝活動はしない
ものだという常識があった。
スーパーで売る商品と違って、いやしくも教育機関は名前を宣伝すればいい、
というものではない、いや、中身で売れないから名前だけ宣伝するだ、
と思っていたのだ。

しかし、NOVAはそんな古臭い良識を歯牙にもかけず、英会話学校は公立学校的
教育機関ではなく大衆向け販売商品に他ならないと見事に開き直り業界最大手
にのしあがった。

「格安」「自由予約制」「スタッフは皆外国人」・・
こういうので語学が身に付けば世話はない。
なになに?「身に付く、よく付く」だと? 
「うまい」「やすい」「はやい」(旧吉野家)なみだね。

しかし、10年前通勤途上にNOVAの支店が開校した時、会員になった。
こんな安直な「駅前留学」で英語力が伸びるなんて思ってはいなかった。

ある程度英語を勉強した方が、英語をしゃべるカンを忘れないために
利用するのは有効だろう。高校生が「外国人と話す」という刺激を受け
将来本格的に語学を勉強するきっかけにはなるかもしれない。

だから、結局その人が自分にあった利用をすればいいのである。その意味では
空いた時間に手軽に参加できる「予約制」のレッスンや、自由参加の「VOICE]
(出入り自由の会話クラス)は色々利用法はあった。

これは語学をキーワードにした遊戯施設に他ならない。
まあ、駅前のパチンコやさんと思えばほぼ間違いない。

会員になってから、大阪難波に出たついでにふと、共通のチケットで参加
できるフランス語・ドイツ語の自由会話クラスに顔を出し、その利便性に
狂喜した。

外国語を発話する機会があるということは大事なことだ。
自分がどの言語でも未だ充分自らを表現することができない、
という自分に対するいらだちを確認するために私は時々NOVAに
通っている。

語学の勉強自体は自分でするものである。その勉学意識に刺激を
. 与えることが可能ならば、町の会話学校の存在意味はある。

そしてNOVA問題がおきた。
blog upload: 2007/7/25(水) 午後 1:43
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