バイオエタノールは「環境にい... 公務員の不祥事
[時爺放言]

温暖化でどうなる?

2007/10/16
大阪に出たついでに三番街紀伊国屋書店を何十年ぶりかでぶらついた。
いやあ、平積みにされているタイトルはイキがよくって、
さすが日ごろお世話になっている官立図書館良い子の蔵書とは違いますね。

たとえば「嫌韓流3」(山野車輪)とか「おひとりさまの老後」(上野千鶴子)とか
その他年金社会保険庁関連、温暖化対策関係のタイトル等そのにぎやかなこと♪♪

いや、何かとちょっとコワイ上野千鶴子サマの本は図の購読雑誌「中公」今月号
で、本人の自己解説風記事があり、ちらりと読んだが。
「生涯現役」っていうのが好きな人多いが、そんなに気張らんでもねぇ、なんて
書いてあって、さすが当方と同い年、言いたいこと言ってくれてました。

なんといっても温暖化対策関連で一席ぶちあげる本のディスプレイが面白い。
先週ノーベル賞もらったアル・ゴアの「不都合な真実」を筆頭に温暖化対策関連があり、
その横に「ホントに温暖化してるん?」というようなノリのタイトルが積んである。

ちなみに立ち読みで要約すると、反温暖化対策論の論拠は:
1)温暖化自体ホントなの?
  これは地球自体の第四間氷期の自然な温度変化で温室効果の結果ではない。
2)温暖化はいうほど急激なもの?
  この50年に1度くらい上昇したところで、それがどうたらという結果にならない。
3)現在の異常気象やその他悪しき環境変化をすべて温暖化のせい? 
  気象の変化は複雑怪奇で温暖化が本当に決定的ファクターか証明しようがない。
等々、いろいろあります。

私にはどれが本当でどれがマチガイかという判断をするアタマはありません。
だから「温暖化、その可能性もあるが、ないかも知れん」という態度が
自分では正直だと思っている。

でも、ほとんどの環境がらみの問題は100パーセントクリアに説明されてはいないのでないか?

ごみの分別回収で本当にゴミ削減効果、処理コストが抑えられるん?
スーパーのレジ袋廃止でどれだけ実効があるん?
ぺットボトル回収してホントにちゃんと再生使用し、経済効果あったん?
バイオエタノールって環境にホントにいいの?
再生紙使用して、実際にどれだけ熱帯雨林の伐採が防げたの?

「そんなの、結果はこれからですねぇ、長い時間かけてぇ。ま、とにかく
そういう意識を持つ、このことが大事じゃないですか。」とか?

そりゃそうでしょう。
因果関係が100パーセントクリアであるという主張は政治家か宗教家でないと
できない。
私のように自分のアタマには限界があるのを認めてしまってる人は、
どうしても「そうかもしれん」とつぶやく以外にはないんだから。
常に自分の主張は間違えている「かもしれん」と思うと、謙虚になっちゃいますね。

政治家はそういうわけにはいかない。
行政はとにかく政策を決定し、実行しなければならない。
「かもしれん」ではいかんのである。

いったん政治・宗教とかの権威が価値判断を下すと、下は従うというのが
一応の社会のルールである。予算も付くので企業も動く。

利権があれば別に真実であるかどうかは関係なく、めでたく既成事実になる。
お役所に新しい課ができ、雇用した職員に仕事ができる。
予算を取り、分配し、そこんところの経済が活性する。

われわれ下の者は別に個人的に真実であると確認して温暖化対策に協力してるわけではない。
いわばめんどくさいので上の決定を信任し、その処置を信託してるんですよ。

しかし社会保険庁の不祥事のような事例を見てると全面的に上を信任するのもどうか
という人も多い。
でも、自分の頭もそれほど信任できないとどうするん?

まあ、そういうわけで本屋の平積みがにぎやかになるワケですよね。
それで出版業界も潤い、町の本屋さんにも人が群がる。

真実かどうかはともかく、温暖化対策・環境保護政策は実際に動いてます。
「地球にやさしい」なんてコトバを上にのっければ、なんとなくソレらしく思えてくる。

一旦動いちゃったら経済活動は止まらない。
動いているということ自体が自己の存在証明になる。
↑これ「生涯現役理論」といいます。

こういうダイナミズムそれ自体が真実を生み出す論理的帰納法を深く洞察し、
慣性の法則を導き出したアイザック・ニュートンはやはり天才、かもしれん。
blog upload: 2007/10/16(火) 午後 2:04
バイオエタノールは「環境にい... 公務員の不祥事