多様な世界・多様な夢(3) 多様な世界・多様な夢(5)
[時爺放言]

多様な世界・多様な夢(4)

2008/08/25
と、まあ私なりに「環境問題」について、いろいろと考えていたりした。
アプローチはちょいとあなたとは違うかもしれないけど。

肋骨痛めて、ご近所散歩中心の歩行生活に移行し、久しぶりに本屋をひやかした。
日ごろは図書館を利用し「不要な紙は購入しない」を実践しているので(←本当は違う;)本屋には
めったに行く機会がない。
しかし、図書館にはなくて本屋にあるのは新刊書である。

先先月あたりの中央公論で「地球が温暖化すると農業生産が増え日本には有利である」
なんて記事を書いていた武田邦彦サンの新刊があった。
どうです、多様な意見があるなとは思いません?

武田邦彦「偽善エコロジー 『環境生活』が地球を破壊する」幻冬舎新書 ¥740

いきなりの第一章のタイトルがこうだ:

  「レジ袋を使わない → ただのエゴ」
   石油を大事に使おうと思ったら、エコバッグではなく、
   せひレジ袋を使ってください。

とある。
いやあ、こういうの好きですね。

隣の西友ではこう張り出してあるのだ:

   マイバッグではじめる
   やさしいエコライフ
   マイバッグ活動
   レジ袋削減にこ協力ください。

もちろん私は多様な世界・多様な夢が好きなので、思わず740円出してしまった。

内容は仔細しないが、マイ割り箸は無意味だの、回収したペットボトルは殆ど再生されてない、だの、
ダイオキシンで健康障害を起こした人は一人もいない、だの。
まあ、面白いので買ってあげてください。

と不要な紙を購入しないタテマエの私が言うのも自己矛盾だけど(^^;

面白い、というのは例えばこういう先入観が私にもあったのを指摘されたことだ:
「地球が温暖化すれば、南極や北極の氷が溶けて海面が上昇する」というのはウソ。
あ、そうだっけ。

よく考えてみれば、氷というヤツは溶ければ体積が減るんだったよ。
だから、水より軽いので水面に浮いている部分がある。
その浮いている部分だけ見ているので、それが溶ければ水の量が増えるような気になる。
しかし、氷の本体は水面下にある。
そちらも溶けるので、計算上新しく出来た水の量は水面下に存在していた氷の体積と
同じになる。
北極のように海面に浮いている氷は溶けても海面は常に一定。
ああ、それはその通りだった。

他にも南極や陸氷、さらには温度差による水自体の体積の変化という条件もある。
ことは非常に複雑で、試算方法もいろいろあるだろう。
温暖化そのものだけでも素人が直感的に分ってしまうほど単純なものではない。

しかし、氷山が崩壊する映像を流して単純に「海面上昇」の演出とするのは直感的に
解りやすい。
でも、これは明らかに意図的な詐欺だからね。
blog upload: 2008/8/25(月) 午前 4:06
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