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[時爺放言]

多様な世界・多様な夢(7)

2008/08/26
大和郡山市クリーンセンターの、回収ペットボトルが業者で再生されているという論拠は
「業者が金を支払って引き取ったモノを捨てるわけがない」ということだ。

まあ、そんな公式な信頼関係など、私が業者だとしたら、いくらでも裏をかいて甘い汁をすうのだけど、一生懸命おじいちゃんになる練習中の私にはそんな色気は毛頭ない。

では、武田邦彦サンの論拠を検討しましょう。
ということで図書館で参考書を漁ったところ、ありましたねぇ。

山本弘「”環境問題のウソ”のウソ」楽工社・008.1.15 ¥1200

「と学会」の会長さん。あ、以前に何か「と」関係のこの人の著作を読んだことがあったな。
なんせ高校生の時、私は膨大で深遠な学術書と信じベリコフスキー「衝突する宇宙」を買った人ですからね。

この本は武田邦彦著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」のウソを暴いてしまう本らしい。
「環ウソ」は武田サンが昨年書いた本だが、内容は私が買った今年の「偽善エコロジー」と同工異曲のようだ。

いやあ、「ウソでもいい、面白ければ」と私が書いたとたんに、
「面白いけど、ウソですよ」と山本サンに教えられてしまった。

それでは、山本サンによる武田邦彦本の回収ペットボトルは廃棄すると儲かる論拠のウソを紹介する。

武田サンの論拠:
 ペットボトルは自治体が金を支払って業者に処理を委託している
 (月刊廃棄物30(6)2004の数字)

しかし、実際は:
 ペットボトルは業者が金を支払って自治体から買い取っている
 (容器包装リサイクル協会:2006年以降の数字)

だから、「金を支払って買い取ったペットボトルを廃棄すると損になる」との大和郡山市クリーンセンター職員サンの論拠は正しいということになる。

しかし、山本サンによるウソ論破にしても、この数字に限って言えば確かに3年前(2005)までは
確かに業者に金を支払って引き取ってもらっていたのである。
再生せず廃棄しても業者は儲けていた理屈にはなる。
実際は運搬費用とかもあるので、断定はできないと思うが。

まあ、ともかく「エコロジーの偽善」を暴く武田サン自身もかなり恣意的にデータ操作をしてるらしいのだ。

うむむ。

ウソかホントか解らんけど、面白い・・・

とにかく素人にもわからんが、お役所でもやっぱりわからんところがあるのではないか?
それでも政策としては「資源の有効利用」を推進する必要がある。
だからとにかく資源回収のシステムは作らねば・・・

無駄だからやめよ、とか、
無駄でもいい、そのココロが大事、とか・・

いろんな考え方があって当然だ。

中には意図的にウソついて利益誘導している人もいるだろう。
そういうのは排除せんといかんのだが。

多様な世界・多様な夢

ひとつだけが正しい、という人の背後からは悪魔の哄笑が。
blog upload: 2008/8/26(火) 午後 3:07
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