多様な世界・多様な夢(11) 夢の20世紀へのレクイエム
[時爺放言]

ラスコーリニコフの末裔たち

2008/10/16
別にサギ犯を弁護するつもりはないけど。
振込みサギ。

中には、なけなしの年金を騙し取られ、同情するにあまりあるケースもあることはあるのだが。
それにしてもガードが甘い。

どうして世の中にはお金をふんだんに持っているお年寄りが多いんでしょうね。
それが実に他愛のない手口で巻き上げられている。
ぎりぎりで暮らしていれば、いくら息子が「事業に失敗」しても数百万の現金を振り込める
ような余裕はない。

この人たちも現役時代にはそれなりにしっかりと資産をコントロールしてきたので、今
それだけの余裕ができてきているのだろう。
しかし年齢とともに自分の管理能力が衰えていく。

そして自分で管理できる以上のお金は自然に消えていくのである。
振込みサギにあわなくとも、多分しょーもないことで無くなっていくハズだ。

しょーもないことに金を使っている老人たちの存在が、若者たちの不公平感を募らせる。
そして現在のラスコーリニコフ達も確信犯になる。
もう使いようもないこんなオジンよりも、自分の方がよほどその金に価すると。

お金持ち老人ではなくとも、うまい話にすぐ乗ってしまう方も多いようだ。

「社会保険庁年金支払課の者です。還付する年金が10万円あります。」(NIKKEI)

ちょっと待て!
年金ってのはいただくもので、税金のように払い込むものじゃない。
いただき足りなくて「還付」されることなんてあり得るハズないでしょうが!

被害者の落胆には同情しますが、なんか欲が先行してるようで自業自得という気も。

自分で管理できない金は自然に消えていく。
で、へそくってたBRICSの投資信託、株屋に預けたまま一体今どこに行ったん?
blog upload: 2008/10/16(木) 午前 11:01
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