前奏曲第一番嬰ハ短調  .. 交響練習曲(シューマン ..
[ピアノのお稽古]

Bill Evansのコピー

2007/9/11(火) 午後 1:33
ジャズは好きなんだけど、アドリブができないのでピアノでは弾かない。
とゆーか、弾けない(--;

私の20台の第一期フリーター時代に多少音楽をメシの種にしたこともあり、
コードネームで左手和音は抑えられるのだが7thまで限定。
かっこいい9thから13thはやっぱり楽譜に書いてもらわんと、というレベルである。

それに根がクラシックで性格がバロック、頭が中世と、かなり古いので
マイルス・ディビス以降のジャズになるとついていけない。

そうすると、やはりビル・エバンスですね。
ジャズのリズムやビート感よりも、コードやアドリブの感覚の繊細さがなんとも
心地よく、クラシック音楽から来ても違和感はまったくない。

サティのジムノペディNo1の次にビル・エバンスの「ワルツフォーデビィ」を
並べると、まったく同質の音楽性のように聞こえたりしませんか?

しかし楽譜屋にいってよく探すと、ジャズの巨人達のアドリブのコピー譜も出回っている。
いやぁ、私のような「アドリブやりたいけど、どうやっていいのかわからん」人には
結構な刺激になりますねぇ。

実際はレコード聞いて、自分でコピーしないと勉強にならないとは思うが、まさかねぇ。
誰か他人サマが苦労してレコードコピーした譜面を、きれいに清書し印刷して
いただけるなんて、素人ピアニストにはありがたい世の中。

というわけでシンコーミュージック社から出ているビル・エバンスのコピー集を練習。
渋い目の特徴的なアドリブフレーズの「枯葉」、
気の利いた変拍子がイキな「ある日王子様が」、
分厚いコードがオトナの「マイ・フーリッシュ・ハート」、等々。

特にコードの美しさ、繊細さがたまりません。
こういう澄み切った感覚のコードの響きを自分の指が押さえている光景は
奇跡のような喜びですねぇ。

私本来は、例のラフマニノフ前奏曲第一番の大げさで大時代的な深刻さが、
重苦しいライトモチーフのようにのしかかっていたヒトでしたから。

いやぁ、リタイアするとなんだか好みがどんどん軽めになって行くような。
多分脳ミソの重量に連動してるんでしょう。

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