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![]() | スケルッツオNo.4 (ショパン)![]() |
[ピアノのお稽古] |
ノクターンNo.1 変ロ短調 (ショパン) |
2018/11/19(月)15:48 '18 11月19日(月) |
![]() おいおい!なんやコレ? 一体世界はこの私が「ショパンのノクターン」を弾くなんてことを一度でも考えたことがあるか?ではいよいよ世界はもう終わるのか(^^; 冗談はともかく、とにかく今ソコに行きついてしまっているので仕方ないのだ。 夏からスケルッツオ1〜4の全曲暗譜を試みていたのだが、No.4の次に楽譜を捲るとコイツがある。 「CHOPIN PIANO-OEUVRES 2」世光音楽出版社(韓国)版ではそうなってる。 あまり今迄まじめにノクターンをやったことがなかったのだが、そんな風に折に触れて弾いてみることはあった。 でも、好みじゃないよな。 しかし、この書庫でもNo8、変ニ長とかNo18ホ長とかのことをちらりと書いてたりはしてたが。 ショパンのノクターンならその変ニだけでいいよなぁ、と。 そんなことは絶対ないのだが、もしどこかで弾けと言われた時、ソレをサラリと、しかも思い入れたっぷりに弾くと軽くて華やかでいいだろとか(^^; 最近は「空港ピアノ」とか「駅ピアノ」もよくあるので、ちらりとそんなヨコシマなことも思ったりする。 5年前ストラスブール駅のピアノではWalz for Deviを弾いた覚えがあるのだが、今年行ってみると「駅ピアノ」は無残にも壊れ、電源スイッチの配線が廃線になっていた。 スケルッツオ練習の合間に「軽く」ノクターンを触ったりしていると、次第にレパートリー的な組み合わせが自然と決まっていく。 グループ1 No1 変ロ短調 & No. 2変ロ長調 これがいわゆる「ショパンのノクターン」 グループ2 No5 嬰ヘ長調 & No. 8変ニ長調 サロン風の華麗なテクニック グループ3 No.17 ロ長調 & NO.18 ホ長調 これが音楽的には私の好みで、比較的まじめに練習していた。 グループ1の初期のこれぞ通俗名曲の類は真面目に取り組んできたことはないのだが、今やってみると本気で難しい。 譜面は比較的簡単だが、今迄の私のテクニックでは単純に伴奏がうるさいだけの単調な音楽でしかなかった。 譜例の第一曲No,1。 梅田に若者向けの新しいショッピングモール阪急ファイブ(1971、現ヘップファイブ)ができた当時、一階入り口ホールに吹き抜けドームがあり、天井にイメージアニメが映しだされ、この曲が鐘の音でいつも鳴っていたのだった。 今、これを弾いていると私の寂しい若者時代がうっすらと裏に浮かび上がったりしてくる。 次の変ロの通俗名曲としての完成度にはおよばず、和声進行に若作りの、意図的な破綻、見え透いた破格があるのだが、その若い見栄自体が影になって不安定な情感を誘う。 真面目に、極力左手を抑え一度ゆっくりと弾いてみる・・・ 私は実はこの曲が一番好きだったのだ(^^; ソナタ第三の暗譜演奏が私のライフワークになる、と思い定めはしたのだが、どうももうソレに立ち向かうエネルギーがかなり枯渇ぎみである。 テクニック的にはなんとかなると思うのだが、山が高すぎ、登る意欲がそがれてしまう。 気が付いてみると上のノクターングループを毎日楽しんで弾いているハメになっている。 ソナタを通奏する達成感はスポーツと通じるアドレナリン分泌性快感なのだが、通俗名曲をきれいに弾く弱音テクニックにもやはり修練でしか得られない確かな達成感がある。 この基本ピアノ(弱音)の扇情的ノクターン(^^;はもちろん私の真意ではないが、いかにもそれが真意であるがごとくけれんみたっぷりに弾いてみると、表現を工夫するという別の面白みがあるのを発見してしまった。 これは肉体の限界を極める体育会系の楽しみではない。 演技・演出の効果をでっちあげるという頭脳的、文化系のイヤらしい楽しみだな(^^; もしかしたら、私はコレで大台突破を期に、実体力に合ったように自分の趣向を捻じ曲げるという一種の老獪さを見つけちゃったのかもな。 up:2018/11/1(木)15:22
vo:smsy/hk2018/68278963.html
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