ノクターンNo.1 変ロ短 .. また別のショパンコンクール
[ピアノのお稽古]

スケルッツオNo.4 (ショパン)

2018/12/12(水)13:48

前の記事と前後してしまったが・・・

やっと暗譜完了(^^)v

他のスケルッツオ三曲は難易度は別にして意外と暗譜は簡単だったのだが。
特にNO1は超絶技巧風の難曲だが、構造は至ってシンプルなので暗譜はメチャ簡単(^^;
No2、No.3は明確な物語性(conte)があってこれも暗譜は素直にできたのだが。

この第4、どちらかというと即興曲風でPrestoで飛ばすフレーズもそんなに明確な旋律線が見えるわけではない。
むしろ中間部、技巧的には簡易だがやたら長い、イヤに思い入れたっぷりなトリオとの対比で鼻歌交じりの軽さが身上のような・・・ちょいと苦手な構造。

スケルッツオといえば、高校時代にクラスメートの吉田サンが音楽部顧問の野村文治先生に指名され音楽室のクラスでNo.2を披露したことがあった。
それ以来、No.2は私の憧れの曲になり、本格的に(^^;ピアノを始めたときからいつも弾いて(試みて)いたのだ。40年前か。

10年前に退職し、本格的「ピアノ練習家」になった10年前からのNo.3。
私の頭もスダレ化するのとシンクロナイズしていたわけだ。

そして、三年前に一念発起し、とりかかってみると意外と簡単だった(暗譜がだよ(^^;)No1と来ていたので、仕方なく今年からNo.4を始めたのだった。

ある程度Prestoの経過句、メインテーマ後半のアルペッジョ等がなんとか通奏可になった時にYoutubeでプロの演奏を聞いてみた。
ランランやブレハッチとかの若手の演奏はタダでいつでも視聴できる。
便利になったのだが、反面ありがたみも半分に。

アイツらの演奏は早すぎて、一向に音符が見えないのだ。
目の前で手を振られているのにあまりにも早いのでスケて透明になるちゅうような。
まあ、お金を払うだけのことはあるのだが、実は無料で聞けるのだが(^^;聞いているうちに私にはムラムラと湧き上がる反感が。
オマエら、そんなに飛ばしてどこに行く?

華やかだがあまりにもマンガチックでコミカルに過ぎる。
最後のコーダでそんなに気張ってエンジン吹かしてフォルテッシモでゴールイン?
そんなに万来の拍手が欲しいのか?
・・って、プロなら当然だろうけど。

この曲はあくまで軽く、なんか解らんウチにうちにサラリと終るような解釈がホントだろ?
と、素人ピアノ練習家は負け惜しみを抱く。
Prestoを目にもとまらぬように飛ばして何が面白い?
今にもコケそうに必死でガンバるので観客のはらはらアドレナリンを誘発するのだ。
素人には素人にしかできない解釈と伝統にとらわれない思いもかけぬ演奏法がある。
とか、私は世界的に見ても独自のピアノ演奏法を開拓しつつあるんだ、と今更ながら自覚する次第。
ま、ハンミュンデン・メソードとしか言いようもないが(^^;

   Ich bin der Doktor Eisenbarth,
   widewidewitt, bum bum
   Kurir die Leut nach meiner Art,
   widewidewitt, bum bum
   Kann machen, das die Blinden gehn,
   Und das die Lahmen wieder sehn.

   私は超絶技巧ピアノ弾き widewidewitt, bum bum
   天下の名手よ widewidewitt, bum bum
   どんな難曲でももってこい
   弾けないものなし!・・・音さえ外しゃ
   (Doktor Eisenbarth von HanMunden)

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