スケルッツオNo.4 ( .. 生まれて初めてのピアノ発表会
[ピアノのお稽古]

また別のショパンコンクール

2019/5/11(土)14:49
青柳いづみこ「ショパン・コンクール」(中公新書)を読んでいたら、またショパンコンクールに出場したくなった。
以前、中山七里「いつまでもショパン」を読み、私もショパンコンクールに出場を申し込み「ツーリスト」としてワルシャワに行くだけ行ってやろうという、愉快な計画を思いついたことがあった。
しかし、後で調べてみると年齢制限があり現実的には私は申し込みできないのだった。

だから今回も本当に出場するということではない。
ショパンコンクールの予備審査の課題や第一次、第二次予選の課題曲は私が何とか暗譜している、もしくは暗譜したことがある曲ばかりなのだ。
ではショパンコンクールの予選を戦うのだ、と勝手にバーチャル参加したつもりで練習すれば少なくとも励みになる。
本選の協奏曲はやったことがないのだが、もちろん本選に進むおそれは全くないのでそれはいい。
もっとも、本当にファイナリストになれれば半年の余裕があるのでその間暗譜はできるだろう・・・なんてヴァーチャルなコンクール戦略まで考えたりする(^^;

私は単純にただの「ピアノ練習家」で、「ピアノの練習をすること」だけの趣味。
基本的に他人に演奏を聴かせるということはあり得ない。
しかし、練習中にどこか聴衆の存在を意識している部分はある。
聴いているのは多分私自身だろうけど。
文章を書くのもそのようなヴァーチャルな読者の存在を仮定しなければ、多少色のある文にはならない。
そんなモンなのだ。

例えばOP.10のエチュードNO.1

もちろん、指示どおりAllegroで完奏しているわけではないが、多少のHan Munden奏法を織り込んで右手小指の練習として練習の最初の方に一度は弾く。
小指・薬指(5、4)は時として頼りにはならないが、私の手全体は別に動かないわけじゃない。
しかし、上記青柳本によればエチュードではこの曲と次のNo.2が最難曲らしいのだ。
なんだ、ソレなら私だって弾ける!
作品25でいえば私はNO.11「木枯らし」は絶対に弾けないと最初からあきらめていたのだった。
しかしNO.6「三度」は暗譜済。最近、がんばって何とか通奏できている。
しかし、多くのコンテスタントは課題曲グループでは難関のNO.6「三度」を避けて安全パイの「木枯らし」を選ぶ傾向にある、と青柳は書いている。
え?ソレなら私、弾けるんですけど?
・・・・まあまあ(^^; 
ウソではないが、完璧に弾けるというにはほど遠い(^^;;;;;;
でもね。その気でヤレばヤレてしまう気もするのだ。

実はソコなのだ。

根本的に「練習家」である私には完璧に弾かねばならないという外圧はなかったのだ。
まったく面白くもない運指練習を「できるまで幾度も繰り返す」のは私のメソードではありえない。
完璧でない演奏からヴァーチャルに完璧な音楽を聴きとるのが私、「プロのアマチュア」ピアニスト、「ピアノ練習家」、ハン・ミュンデンメソード創始者たる私のブレることのない演奏スタイルなのだった。

しかし、今にして「ひよっとして本気でやれば」、もしかしたらできてしまうのかも・・・という気にもなっている。
本気でやるには、しかし、何か自分で目の前にぶら下げる必要がある。
「ショパンコンクール・ヴァーチャル出場」が今、自分で吊り下げた目の前のニンジンになってくれている。
バラード4曲、スケルッツオ4曲も暗譜した。
いろいろ忘れてるが、数回楽譜で点検すればまた再生できるだろう。
第二次予選はそれで行けるハズ・・・

2020年のショパンコンクール、私も参加します!
というわけで今月から近所の楽器屋サンのピアノ教室に通うことにした。
なんせ、もう残り時間が。

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