また別のショパンコン・.. ピアノ達との不順異製交遊禄
[ピアノのお稽古]

生まれて初めてのピアノ発表会

2019/10/7(月)13:0
'19 10月5日(土)
今年から近所の楽器店で真面目にピアノを習いだし、やってきました初めての発表会。
実に70歳でのピアノ演奏デビューである(^^;
この前の週にもプラハ中央駅で公衆の前で弾いていはするのだが、ちゃんとプログラムに名前が載り、ステージの上に呼び出された演奏を会衆に聴いていただく、というのは生まれて初めてのことだ。
実を言えば遥かな昔須磨浦海岸公園ドレミファ噴水ランドでのアルバイトの電子オルガン演奏のついでにちょいとピアノを弾いたことはあるのだが、これはまったく別の話・・・

プラハ中央駅での件だが:

先月の中欧旅行の最終日、プラハ中央駅(Hbf)から直接ウィーン国際空港に帰ろうと時間待ちしているとピアノの音が。
中二階の待合所付近に古ピアノが置いてあり、旅行客がタマに演奏しているのだった。
このお嬢ちゃんも「ワタシ、ピアノ習ってるの・・」くらいの腕前だったので、同行のヨメにそそのかされ私もその気に。

ピアノは廃品同然の古いアップライトで、2オクターブ目のb♭の黒鍵の表面が剥がれ、木の生地が見えていた。
さて、私のストリートピアノ中央ヨーロッパ初演・・・

実はヨーロッパ初演は40年前にイタリア、ウルビノで、10年前にはストラスブール駅で少しは公衆面前で弾いた経験はあるのだ。
もちろん、私はフランス留学時代に下宿に貸ピアノを置いて練習し始めたので、ピアノの練習はヨーロッパが原点だったのだ。

日本では50歳でやっとアップライトピアノを自室に所持、60で無職になってから本格的に毎日ピアノの修練を始めたのだったが。

少し以前からストリートピアノの流行に反応し、いつかはそんな機会があるか、と密かにソレ用のレパートリーを準備していた。
ストリート演奏用プログラムA
 1)グラナドス「オリエンタル」
 2)グラナドス「アンダルーサ」
 3)アルベニス「アストーリアス」
というスペインもの。

ブログラムB
1)ジョプリン「メープルリーフ・ラグ」
2)B.エヴァンス「Waltz for Deby」
3)  同    「Someday my prince will come」のアドリブ譜

私のピアノ発表会用にはこの最後のビル・エヴァンスのアドリブコピーをやろうと毎週見てもらっていたのだ。

まあ、いつものことだが、私は未だ絶対に気楽にピアノを弾けず、必ず途中で自滅してしまう。今回、プラハでは最初にグラナドスの「オリエンタル」を弾き始めた。
すると、興味深そうにおバさんがやってきて傾聴しはじめた・・・ヨメの観察。
しかし、最初の提示部の最後で左手が合わなくなり、繰り返しを完了できず空中分解。
後、B,エヴァンスを試みたが、このところ毎日やってたのにも関わらず4小節も持たず。
しかたがないのでコードとメロディだけで「枯葉」の前半を弾いてお茶を濁すという散々な結果。

椅子から立つとそれでも最初の写真で私を見ていたおジさん一人が拍手してくれたので、私は答礼(^^;

いやぁ、毎週真面目にピアノのセンセに見てもらってるのに何で通奏できないんだろうか?
やはり私の自閉症で鬱持ちなのに自己顕示欲が強すぎるという絶対的矛盾的自己分裂という支離滅裂な精神状態が自分の精神肉体をバランスよくコントロールする機能を致命的に阻害しているのだろうか?

ま、場慣れこそが自分をコントロールする訓練、と思って毎週ピアノ教室に通っているということもある。
10年前にもプロのピアニストの教えを請うたことがあるのだが、自分で演奏することもかなわず、いつも時間一杯口ピアノだけ聞いてもらっていたのだった。

ま、しかしそれはそれで、自己流では絶対にやらない楽譜を「完全に暗譜する」という訓練にはなっているのだ。
10年前の姫野さんにはグラナドス「アンダルーサ」を一応見てもらって、今では私の大事な暗譜レパートリになっている。

今回のピアノ教室では真面目にショパンのノクターン17 Op67−1を徹底的に暗譜させていただいた。.
で、発表会向けにはビル・エヴァンスのアドリブのコピー「Someday my Prince will come」を練習していたわけだ。
もちろん、暗譜は完璧・・と思っていたのだが。

案の定、ビル・エヴァンスのここぞという聞かせどころをことごとくミス(^^。

というワケで解る人にとってはかなり酷い演奏だったのだが、ウチのヨメに言わせるとどこ間違えたのか解らんと。 いいヨメを持ったもんだ(^^;

私に欠けるのはどうしても自己顕示欲が勝ち、ヘンに力が入って失敗してしまうメンタリティの弱さだ。
それを自覚しているので、このような気恥ずかしいところにも申し込む気になったのだ。
恥かききってやっと自分の位置が自覚できるのだ。
フランス語もピアノも自分がいかにアホか、ということを教えてもらうために授業料を支払っている。
まあ、ソクラテスの心境(?)だと思ってくだされ。

タダではいかんな。
何でも独習し、タダで済まそうなんて精神がもってのほか。
タダでは確実な実力は身に着かない。
もう遅いわい!
今までの半額人生のツケがこんなところまで、というもんだが(^^;

発表会終了後、妙にはしゃいでいる私と、もっとまじめに修行せんかい!とおかんむりのナガオカ現師匠との記念撮影。

まあ、いいじゃないか。
この歳から真面目に基礎から始めるちゅう人もそんなに多くなかろう、とか(^^;

up:2019/10/7(月)9:31
vo:smsy/hk2019/68304178.html
また別のショパンコン・.. ピアノ達との不順異製交遊禄