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[フランス語通訳ガイド控][団塊の段階的生活]

過負荷の審判(2)

2007/04/21
リタイアして以降、こんな負荷は担ったことがない。

多少プレッシャーがあったのは普通二輪免許の試験日だったか?
初回、スラロームの角のパイロンにぶつけてしまい、即試験中止。
次回受験するまで「もしかしたら次も失敗し、一生受からないのでは?」
というような不吉な予感に悩まされた。

しかし、今度の負荷の性質は全く違う。
20名の外国人を観光バスに乗せ、指定された観光地を回らなければならない。
スケジュールや運行ルートをどうしょう?
昼食はどこに連れて行ったらいい?
もしかして、誰かがはぐれて迷子になったらどうする?
いや、誰かが事故にでもあったら、どうなる?

まったく初めての経験で、業務遂行のイメージも浮かばない。
必死にインターネットで各観光地の情報を集め、暗記する。
たった一日しか予習する時間がない。
なんとか訪問スケジュールをたてた。

当方がまったくの素人・初心者であると判明し、依頼主の旅行社の
担当者もさすがに心配になったのか、経験豊かな先輩ガイドを
初日だけ派遣・同行してもらえることになった。
ただし当然だが英語の専門家である。仏語の専門ガイドが派遣できる
なら、私なんかのところに声をかけてはこない。

「あ、そしたら私は通訳だけすれば?」
「いや、違いますよ。ガイディングや手配指示全部してください。
・・さんには日程管理だけお願いしてあります。」
まあ、つまり実務のオン・ザ・ジョブ・トレーニングと、当方の勤務評定
担当というワケらしい。
うう、これもまたプレッシャー。

前日は悪夢でよく眠れず、しばらく習慣のなかった早朝起床し、
出勤タイムに家を出、京都のホテルに急ぐ。

通訳ガイド初日開始。
blog upload: 2007/4/21(土) 午後 2:18
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