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[フランス語通訳ガイド控][団塊の段階的生活]

過負荷の審判(3)

2007/04/21
インターネットで調べた所在地に行くが、集合ホテルが見つからない。
いい加減な地図をみて、勝手にあの辺か、と決め付けてしまったようだ。
8時半の約束なのに、これでは遅刻する!
タクシーで駆けつけるが、終に約束時間を過ぎてしまった。

先輩があわてて走ってくる当方を見つけ、「だめですよ!」と一喝。
ホテルレセプションとの連絡・観光バス運転手への祝儀の用意・
旅行書類の確認・その他準備。書類の整理もできないまま、カバンに
つめこみ走ってロビーの集団に「ガイドはここ!」と叫ぶ。
・・・完全にパニック。

懐かしい、迫ってくる時間に追い立てられるパニック感が胃から上ってくる。
負荷が閾値を越えている。

運転手サンへの挨拶やルートの打ち合わせもそこそこに、レセプションに
チェックアウトの確認に走る。
「まだ一組チェックアウトされてませんが?」
「ええっ?」いい加減にしてくれ!

何とかつじつまを合わせ、定刻少し遅れでバス発車。
「一緒の席にいると、ガイドが二人と勘違いされるから」と
我が師は運転手後ろのガイド席に当方一人を残して去っていく。

覚悟を決めてマイクのスイッチを入れて立ち、20名の外国人客に相対する。

こうしてフランス語ガイドとしてのキャリアが始まってしまった。
blog upload: 2007/4/21(土) 午後 2:38
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