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[死ぬにはもってこいの日] [時爺放言] [団塊の段階的生活] |
「死ぬにはもってこいの日」 |
2011/01/18 |
(9)
私も逝くときは勝手に行きたい。
消滅してしまえば、もう何を言われようが聞こえない。 まあ、君達もせいぜい勝手にほざきなさい、というようなもんだ。 しかし、残った者はこの世のしがらみの中で相変わらずもがき暮らさねばならない。
義父が逝去し年を越したが、死後の諸処理はまだまだバタバタとして片付かない。 遺品整理や、逝去にともなう居住空間や家族間勢力地図の再編等は自然な流れにまかせ受動すればいいのだが、公的事務処理は能動的に処理していかないと向こうからは片付いてくれない。 死去と同時に亡父の年金受け取り銀行口座が凍結された。
自動振り替えになっていた公共料金の支払いが早速滞り、紙ベースの請求書・振り替え用紙が届きだした。 公共料金で言えば、義父は身体障害者免状上級取得者なので各種優遇料金が適用されていた。 水道・NHK、それに携帯電話。
水道、NHKはそれぞれ免状の等級、所帯主かどうか、老人のみ所帯かどうか、等いろんな条件で免除額が決まる。
我家唯一の現役勤め人であるヨメの所得の扶養控除額も同居世帯かどうかで違ってくる。
だから、義父死去に伴い、残った世帯構成(住民票上)の組み合わせも考えなくてはならない。
NHK料金では義父が私の所帯の家族割引適用(結局無料)にもなっていたので更に再編作業が複雑になる。 携帯電話(Softbank)は単純に義父名義の番号をハートフレンドと称する障害者割引で契約し、ヨメが使用していた。そして、私との通話はホワイト家族24と称する無料通話制度を利用していたので使用料はタダ同然だった。
10月にたまたま私がiPhoneに契約変更し、ソフトバンクの支離滅裂な契約システム、料金体系の狭間で請求計算コンピュータが自己矛盾に陥り、過大請求されていたので毎月の支払い料金を調整中だった。 今回、父親の死去ということで自発的に名義の変更を申し込み、料金の調整がどうなるのか問い合わしたところ、テレフォンオペレーター嬢は「契約者本人でないと契約内容は答えられない」とマニアルどおりの回答しかしてくれない。 挙句の果てに、「近くにご本人はいらっしゃったら、電話にでていただければ」なんぞと言い出す。
「だからぁ、死んだ、と言ってるでしょうがぁ!」。
ソフトバングがいい加減なのは、出向いて契約するショップとソフトバンク本社(?)のマニュアル(契約条件)が相互に食い違うことだ。
ユーザーはショップ側でちゃんと契約しているのだからソフトバンクはこの契約を遵守しなければならない。
たとえショップ側の不備(義父の委任状なし?とか)でも契約は契約。何と教えられていようとオペーレーター嬢は遵守してもらいわんと。
まあ、細かいことは省くが、アノ会社の料金契約条件の全容を理解できているオペレーター、ショップ店員は誰も居ないと断言しておく。 で、そろそろ遺産相続手続き。大した額ではないが銀行預金・郵便貯金等。
それにヨメが勝手に父親名で購入していたへそくりの株・投資信託の類。
義父がまだ生存中なら、本人の委任状にハンコくらいで処理できたハズ。
死去した現在ではそう簡単にはいかない。 金融各社と社会保険庁の年金関連の手続き書類が累積していく。
相続人は単純に義母とヨメだが、義母に多少の認知症があり、老人性の精神屈曲で単純な反応が返ってこない。
なだめ、すかし、本人が勝手にせよ、と言っても担当者のマニアルどおりの文言に同意捺印しなければ公式に受理されないのだ。ワケわからん高齢者が増えている。
義父の本籍地に遺産相続用の戸籍謄本を請求するが、現行の謄本以外に遺産相続用としての徐票・改製戸籍等何種必要なのか電話では答えられないと担当者。最大3種と見積もり、郵便小為替で送金請求してから、実は4種あると電話で回答してきた。やれやれ、また請求のやり直し。
個人情報の尊重は世の趨勢だが、あまり厳密に管理すると著しく事務処理が滞る。
担当者が適当に判断し「融通を利かせる」というような時代ではなくなっているらしい。
小数の悪意ある例外に対処するために支払うセキュリティの膨大なコスト。
うむ、本当に民主主義しかないの?・・・まあ、そんな所まではいかなくてもいいが(^^; 死のは勝手、死んだら勝ち、と思いたい。
しかし、残された者の側からはやることやっといてから逝け、と言いたい。 発つ前には掃除くらいしていくのがルールというものだろう。
blog upload: 2011/1/18(火) 午前 10:06
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