過負荷の犬(2) 国立国会図書館関..
[団塊の段階的生活]

過負荷の犬(3)

2007/8/9(木) 午後 0:24
悲惨な犬との攻防の極め付きはこれだ。

公園から犬に追われて泣く泣く逃げ出した私の前に
信号待ちで車が止まる。
この車の後部窓に後続の私に向かってなんとこんな文句
が張り出してあったのだ。

「ワンちゃんが乗っています」?

    「赤ちゃんが乗っています」

    [BABY IN THE CAR]

というのは前に見たことがある。
たぶん
「赤ん坊が乗っているので普段よりおとなしく運転しています。
後続の方はせっつかないでください。せっついてクラクション
鳴らして赤ん坊を驚かせないでください」
というような意味だと思う。

あまり愉快な表示ではない。
赤ん坊が乗っていようがいまいが、絶対安全運転をこころがけ
てればいいんではないでしょうか?
それに、後続車は「悪者」に違いない、なんて決め付けも感じられる。

ふと見上げた駅の階段でミニスカートを引っ張って覗かれまいとしている
失礼な女子高生(昔の、ね)を思い浮かべてしまう。

しかし、「ワンちゃんが乗っています」とは??

この表示を示し、いったい私にどうせよと要求してるのか?

早く車から降りて土下座しないと、頭が高ぁい!!
とお叱りを受けてしまうのだろうか?

いつの間に徳川綱吉の時代に戻ってしまったんだろう?
どうして私という人間が近隣のお犬様の機嫌を伺いながら
暮らさねばならないんだろうか?

「ワンちゃんが乗っています」...?

          それがどーした!

お宅の車にワンちゃんが乗っていようが、ゴキブリちゃんが乗っていようが、
当方の知ったことか!

「ワンちゃん」と聞けば、みんな愛想をくずすだろうという勝手な
思いあがりが見え隠れしている。
世の中には犬が嫌いな人も、犬が怖い人も、犬アレルギーの人だっている。
そういう人達への配慮があれば、このような表示を掲げることが、
どんなに愚かで身勝手なことか分かるだろう。

この表示はこのように解釈する以外にはない:


  私は非常識なドライバーで、運転中にも犬を車内に放置しています。
  ときどき犬の機嫌をとるため、前方の確認を怠ったり、手を放したり 
  しますので後続の車は十分ご注意ください 

だいたい自分の犬を他人に示すのに「ワンちゃん」というような幼児語
でしか呼べない人が、よく車の免許取れたもんだと思う。

それにしても最近の犬、人間サマよりも甘やかされ過ぎてはいませんか?

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