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[団塊の段階的生活]

過負荷の閲覧席

2007/8/29(水) 午後 6:59
夏休みも終盤で公立図書館は満員。
奈良県立図書情報館の閲覧(と持ち込みパソコンLAN接続)席にも学生があふれている。

本来は図書/WEBの閲覧用の席で自習禁止という建前だが、冷房が効いた一人がけの独立
した席なので、快適に自分の持ち込み参考書自習や宿題がはかどる。
見たところパソコンを使用してない若者のほとんど全ては自習者だ。

ルール違反だが、職員は見て見ぬフリ。いや、見もしていない。
たしか、去年あたりは職員が時折見回り、明らかな自習者には3人がけの自習用席への
移動をもとめていたハズだったのに。
司書としては優秀なのかも知れないけど、私の税金で運営されている県施設の職員
としての使命感はないのでは?

自習者の方も読みはしないが館所蔵書物を数冊机の上に申し開き用に置いている。
ルール違反であるという意識だけはあるようだ。
時折、職員らしき人影が近寄ってくるとなんとなくバツの悪そうな、探るような
目つきをする心理はよくわかる。

こういう要領のいい若者達が社会のルールを都合よくアレンジすることを学び、
快適な勉学環境を勝ち取り、やがてこの社会をコントロールする側に回っていくのである。

まあ、この社会は私のようなドンくさいタイプの人間向きにはできていないのは
先刻承知なので、このような世代とはコトを構える気はさらさらない。

明日の日本は君たちの天下。
私はできるだけ早い目に退場するつもりである。

それに下の世代をこのように教育したのは上に他ならないので、私にはちょっとし
た自責の念もある。
自分のことが思いの外しんどかったので、一切の先輩・親・社会人としての責任を
放棄してきたのである。
まあ、自業自得というヤツだ。

しかし、自習でもなく、申し開き用の本もなく、帳簿を開き伝票をチェックし、
計算でぱちぱちと検算作業にいそしんでいるオトナの女性には畏れいった。

静かにしていれば、事なかれ主義の私は何も言わない。
図書館の閲覧席である、という状況への認識はまったくなく、
まったく自分のオフィスとして使い切っている。
ちなみに伝票検算の速度はかなりのものである。

その放散する事務能力エネルギーは辺りに飛び散り、当方はまともにヤケドを負う。

少しはバツの悪そうな目を周囲に向ける若者心理は理解できるのだけど、
堂々とルール違反をし、隣の私の非難の目つきにもたじろぐことのない
このオトナの女性の心理はもう理解不能である。

本日の図書館での作業はきっぱりあきらめ、書物を返し帰り支度をし、
立ち去り際にささやかな抵抗をする。

「ここは閲覧席で、自習席は向こうですよ。」

「?・・・すいません。」

しかし、「何?このヒト?」という目つきである。

一向にひとこと言ってやった!という心理のバランスが回復するすっきり感
がない。少しキレたことによって、さらにバランスが負に傾いてしまった。

キレてはだめなのだ。
キレて回復したことは一度もない。

私には社会正義を行うという使命感がなく、タダの個人的憤懣のはけ口としての
行為なのだからか?

所詮、私にはボランティアであれ、職権であれ、他人に社会のルールを守れ!
と説く社会への参加意識が欠けている。
できるならば自分が消えてしまうことが常に最良だった。


ですから、奈良県立図書情報館の職員の皆さん

「そういうことでしたら、上に言っておきます」

ではなくて、 今、自分で見回って、公にしてあるルールに違反する
不正占拠者に退席を勧告してください。

公務員としての禄を食んでいるあなたは、私のような非力な私人にはない
権力と義務があります。

自分の職場の、ささやかな社会正義をつらぬけないなら公務員を辞めて
この場からしずかに退席すべきだと思いますよ。

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