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[団塊の段階的生活]

おじいちゃん試験

2008/9/12(金) 午前 1:45
昨日、とうとう国家試験「老人検定初級」の受験票が送られてきた。
いわゆる「おじいちゃん試験」である。
いよいよですよ。

老検初級に合格すれば国から「初級おじいちゃん」と認定され、あこがれの「ホケ免」が手にはいる。
これさえあれば、もうどこでもホけることができるのだ。うれしいな。

初級で4年がんばってホければ、老検一級の受験資格も手に入る。
大型自動無理無輪免許、ホケ免上は「大事無理」と略されるヤツである。
これに合格すれば本格恍惚、なんでもアリの無敵モード、もういつイってもいいのである。

しかし、老検一級は年々難しくなり、私の次の世代では初級5年でないと受験できない。
そのくらい権威のある国家試験だ。
だから実施担当職員による不正は大きく報道され、新聞の「本日の老検不正件数」欄を見て一日が始まるコトになる。

私の場合、もう2年前から会社を辞め受験勉強体制に入り老検に向け万全を期してきた。
更に先月には肋骨を骨折し、夏休み受験直前集中自宅安静の特訓もした。

老検初級では基本的に「何もしない」ことができるかどうかが試される。

主な試験項目(実技):
 起床時間が一定してはいけない。
 日中睡眠必須。
 歩行速度20m/分以内、
 物忘れ一日5件以上。
 その日の用事の明日以降送り必須。
 更に一日一件以上用事をしてはいけない。
 持病は必ず複数あること。
 等

どうでしょうか?かなりハードですね。
もちろんフルに会社勤めなんかしていると絶対に合格できない。

完全自宅コモリが合格の王道だが、やむを得ず多少の社会参画をしている人には暫定初級の道がある。
この場合、「小型限定ホケ免」になり、老人給付も一部支給制限される。

実技筆記試験項目は練習すれば直前でも何とかなる。
本当に難しいのは二次の面接の人物評価だ。

私はかなり性格がひねくれていたので、早めに受験生活に入り極力頭を使わず、物忘れ生活に慣れるように心がけてきた。
おかげでかなり忘却力が高まり、ちょっと尖ってた人間性もほとんど丸くすることができたと自負している。
全国老検模試(DOKOEIC)で同世代ではピカ一のホケ率高得点をマーク。

とにかく現役風の存在感が少しでも感じられては合格はおぼつかない。

趣味的にテレビを眺めるくらいならいいが、実益に気をとられたりするような生臭さがあってはダメ。
株安で焦ったり、老検委員会の不正合格問題なんかで怒ったり、北京でキレたりするなどもってのほか。

この前も万年最下位・野村老(74)がハデ好み最近大失敗・星野老(61)をクソメタにこき下ろしていたが、ああいう生臭いヒト達は最初から老人検定を受ける資格はないのである。

野村老は自分がどうすることもできなかったトラを星野老がいきなり優勝させちゃってから、
暗い嫉妬を陰湿に飼っていたという。コワイですねぇ。

この野村老が「生涯現役」を唱え、正しい老人像をめちゃくちゃにしちゃった張本人である。

野村老人ほどクソ馬力があれば、ま、最後まで突っ張っててもいいでしよう。
しかし全国のよいおじいちゃん達は決してマネしてはいけません。

何もしないのは退屈かもしれませんが、何かするときっと若い人の迷惑になります。
いくら迷惑でもホければこちらの勝ち。なんせホケ免持ってるもんね。

語学(幼児語)はおじいちゃん試験の最後の関門だ。
倫理も論理もクソもないが、とにかく頭を使わないで会話するには幼児語しかない。
最後の日まで役に立つ大事なコミュニケーション技術である。

本来の幼児語ではワンニャン語族のンマンマ語が主流だが、おじいちゃん試験では高度な曖昧発音を含むホゲホゲ系フガフガ語が中心。

受験直前自宅安静集中老検準備期間中ヨメが会社を休んでマンツーマンで介護してくれた。
四六時中一緒に居ると、別に話はなくとも、コミュニケーションの欲求だけが残る状態になる。
このとき勉強した語学が役に立つ。
私は幼児語通訳ガイド資格をとっくの昔に取ってあったりするのだ。

本当はこの夏の目標だったナマコ語にしたかったが、3音節の発音が厄介である。
そこで同じ海底無為沈潜語族の二音節系ウニ語にした。

「ウニウニ?」「うん、ウニウニ。」
「ウニウニ?」「ウニっ!」
結構通じたりして^^;

・・・おい! アンタは別に幼児語で返答してくれなくてもいいの!

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