裸の王様、ヴィブ 年収八億円 ..
[団塊の段階的生活]

大脱走マーチ

2010/6/24(木) 午前 2:22
ぎっくり腰で一週間自宅自閉生活をし、今週からそろそろと以前の日課への戻しを試みる。
午後スポーツジム。
夕方から夜は図書館・・だったが、最近はイオンモールでぶらぶら(^^;
週一回大阪の合唱団に行き、適宜ご近所合唱団。
 
大した日課ではない。単なる趣味でサボっても誰にも迷惑をかけることはない。
合唱団的には、サボってくれた方が迷惑にならなくていい位のものか。
 
腰が痛いのを別にすれば、実はこの一週間、サボることの何ともいえない「うれしさ」を味わった。
アレに似てますね、病院暮らし。
何もかも止めて、ただ病室でねころんでただけの「闘病」生活。
「公式に」ザボれるうれしさよ。
 
仕事じゃなくても、日課を消化することがいつしか義務のようになっていくんですねぇ。
生活するということは定められた役割を果たすということだったんだ。
 
仕事だって趣味だって同じようなもんだ。
仕事だから休むワケにはいかん、だって?
そんなことはない、仕事だって元はといえば自分で決めた日課にすぎない。
私なんぞ、何回仕事を辞めて逃亡したことか。
 
思い返せば小学校・中学校と「皆勤賞」だった。
基本的にマジメな性格で、決められた義務を果たすということに縛られてしまうヒトだったんだなぁ。
会社に勤めても「皆勤賞」はかわらず。
阪神大震災の日にも、ちょいと遅刻はしたもののきっちりと出勤した極小数派。
 
ところが、こういう性格に限って、ある日突然逃げ出し、もう帰ってこない、ということになる。
学校から逃亡、家庭から逃亡、職場から逃亡、日本から逃亡、逃亡先から逃亡、
・・・・結局、私は絶えず「社会的に期待されている自分自身」であることから逃亡しようとしているのだ。
 
  『そしていまお互いに老年の私らには遠からず、これであなたにとっての「逃亡」も
      おしまいですとすまし顔でいいに来る最終的なのが控えているのですが・・・』
                                                                                          (大江健三郎「水死」)
   (原文「逃亡」←「危機」)
 
実は私自身このような脱走癖があると分かっていたので、無理して皆勤賞を続けていたのである。
とにかく、何も考えず朝になったら出勤すること。
出勤し、出勤し、出勤し、出勤し、出勤し、出勤し、出勤し、出勤し、出勤し、そして出勤し、
いつかは出勤するヒトに自分が自動化するのかと。
・・・あげくの果ての大脱走。 
 
逆にウチのヨメは本日も昼から会社をサボってる(ああ、公用ね、はいはい、)のだが、もう勤続30年である。 適当にサボれる人は逃亡することはない。
 
タマには人間をサボってみよう。
 

 

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