政府が大規模な円売りドル買い介入をし、ドル・ユーロ相場が一気に値上がりした。
一日で８２円から８５円に上昇。

この情報を事前に知っていたとすれば幾ら儲けられたのか？
事前に情報を知っていれば、私は金策をし８２０万円出して一日で３０万円稼いだことだろう。

 

ここでいつも、政策を決定する人、実行する人がインサイダー取引をして小遣い稼ぎをしているんじゃないか、とつい気になってしまう。
政策決定者の管首相をはじめ、関係者数十名は確実にこの情報を知っていた。
まさか自分でドルを買いに行く方はいないだろうが、家族・親戚・知人にチラリと漏らせば済むことだ。

意を汲んだ者がすぐ銀行に走るだろう。

私が関係者なら、イカンなぁ、オレは二流の人物だなぁと自嘲しながら、思わずやってしまいそうになる。

今までドル安でマイナスになった分だけでも返して欲しい、当然じゃないか？

関係者は絶対の情報守秘を徹底し、実行当日は誰にも会わない・電話をしないのか？

いや、それではいつもと違うので、返って今日が実行日だと周囲が察知してしまう。
いや、多分専門家のやることだ。私なんぞの思いも付かない巧妙な手で、悠々と私財を蓄えてらっしゃるのだろう。うう、どんな手をつかってるんかいなぁ？

疑心暗鬼は私の心の中に邪悪な欲望がある限り消えることはない。

 

しかし、まてよ。

どうして「ドル買いを実行する」という情報を守秘する必要があるのか？
逆にオープンに事前に為替介入決行を発表すればいいのでは？

現に、管さんは財務相時代に「ドル相場の適正値は・・円」と発言して市場に影響を与えた過去がある。

「９月１５日に大規模なドル買い介入を行います！　私も今から銀行にドル買いに走ります！」

とやれば、それだけでOKだ。

 

首相が「大規模なドル買い介入を行う」と発表すれば、その情報だけで値上がりを見込んだ円売りドル買いが殺到するだろう。

関係者とそのご家族だけでなく、国民皆で事前に安いドルを買い皆で儲けましょう。

つまりわれわれ全員でインサイダー取引をやっちゃうわけだ。

 

それでいいのだ。
皆が儲けようとして円を売りドルを買う。
何のことはない、政府が介入する前にドル相場は自然に上昇してしまうのである。

結局、国庫から一円も出すことなく、円相場を引き下げるという目的が自動的に達成されてしまうハズである。
実にカンタンなハナシじゃないか。

 

で、皆が安く買ったドルを売って儲け、結局政府が介入しないとなれば、またドルが下がっていくのでは、って？

そのときこそ初めて本当に介入すればいい。

このときだって、「介入」のアナウンスだけでいいはずだ。

金で解決するより、情報をうまくコントロールすることが常に政治の上策だ。

 

結局最後に国庫から一兆円を支出したにしても、一部の人の利益だけ（インサイダー取引があるときめっちゃってますが（＾＾；）確保するのではなく、国民全員が、ま、それなりに・利益を得た後で買い支えてくれればいい。これで日本国は安泰だよ。