iPhoneについての 謙虚になれないス..
[団塊の段階的生活]

冬のキャンプ対策

2010/12/2(木) 午前 3:29
テレビを点けたら洋画劇場で「ライラの冒険」をやっていた。一度みたことがあるのでチャネルをかえようと思ったが、何かが気になってその場面になるまで待つことにした。
2度見るほどの映画ではないが、もう一度見たい場面があったような記憶がある。
 
空飛ぶ魔女の怪しげなエロチシズムだっけ?・・あれはこの映画ではなかったか。
ナントカ夫人の豊満な色気だったか、主役の女の子のこましゃくれた色気か・・それもないこともないが、とかなんとか考えつつ見ていたが、実はこういう場面だった↓
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」   2008
荒涼とした北極の氷原をシロクマに乗って疾走するライラ。
とことんまで何もない極北の夜にただ青白い光りだけが拡がっているイメージ。
オウ、オウ、これだね(^^)
日本的な情感のある「寂しさ」ではなくて、無表情につきぬけた硬質の死の静けさか。
 
かつて北回り(北極回り)でヨーロッパに行くと、アンカレッジでトランジットになった。
一度窓際に席占めていた時、マッキンレー山が窓外に見える、との機内アナウンスがあった。
米大陸一の高山である。眼下には広漠とした雪に覆われた山と大自然があるだけだった。
無音の世界。空想はそこに一人で歩いている自分を置く。
3000万年の孤独。
びょうびょう(←さんずい+目+少)x2 という日本語の表現を使いたいのだが、どうしてもマイクロソフト製IMEごときが知っている漢字ではないな。
 
汗臭く、小汚い大阪市街地南西部の最悪の下町出身の私が生涯かけて脱出しようとしていた場所はそのあたりのイメージに行き着くようだ。
一人になりたい。自分ひとりになり、圧倒的な自然の存在感の中に溶けて消え去りたい、とか。
 
まあ、そういうイメージに憧れるくらい暑苦しい世界に放り込まれてしまっていた、と思ってください。
今、真冬のキャンプに行ってみたいのだ。
本来ならば冬山登山となるんだろうが、いかんせん、もうそんなマネする体力はない。
ならばせめて厳寒の一夜を何処とも知れぬ原で一人になって過ごしてみたい。
 
先月初めに佐和又山にテントを張って過ごしてから、日常が急展開し、ちょいと遠出を自粛している。
逆に週2回ほど大阪のヨメの実家近辺のアジトに出張する日々。
これが、やはり私が生涯かけて脱出しようとした大阪のド下町なんだねぇ。やれやれ。
具体的に言うと私の出身地が今宮工高グラウンド横で、ヨメの実家が西野田工高グラウンド前(^^;
60年かけてなんちゅうバカバカしいオデッセイをやっとるのか。
 
前回のキャンプでは、さすがにチープな防寒具にコリ、とにかくもエアマットとガスボンベ式バーナーをすぐ購入した。しかし、未だキャンプで使用する機会はなく、ガスは閉栓しているアジトの宿泊用に愛用するハメになっている。
 
いよいよ冬用寝袋を購入する予定だが、これがなかなか決定できない。
できるだけイイやつを奮発したいのだが、べつに本格冬山登山に使用するわけでもないので
コストパーフォーマンスと、バイク積載による体積制限の兼ね合いが難しい。
 
しかし、本当をいうと、こういう非実用品のカタログを見るのは実に楽しい。
インターネットで検索したり、大阪に出るついでに大阪駅前第3ビル付近の3軒の山用品店をはしごしたり。
実際にキャンプに行くことよりも、それなりの道具を一式所有しているということ自体が面白いのかもしれないな。元来消費生活を楽しむようなタイプじゃなかったんだけど。
余計で雑多なモノに囲まれて身動きとれない下町式生活感覚がジワリと浸み込んできたのかな(^^;

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