この週末は３連休だったのだが、あまりに暑くなり、真夏の夜の断続睡眠モードになってしまい、朝が昼にずれ込む始末。そのような随分のんびりした時間をただ消費し、これを浪費ではなく贅沢と考える我が人生は豊かである。

　

午後４時からバイクで散歩。ご近所の山中へ。

水の流れがあり、木々が鬱蒼として涼しく、その割にあまり虫がいない。

なによりも家から近いのがいい。

最近発見したご近所の穴場。

 

梅雨があけこのかた、夕方には天理白川ダムに涼みに行く日課だったが、先週は２度もこの山中で過ごした。

さすがに夜になると山の中は暗く、不気味な気配に追いたてられてしまう。

夜にまみれて自分の存在を消し去るのは私の得意ワザだが、アソコには他の何かの気配が濃厚に存在し、私の意識を消し去ることができない。

古来から修験道の行が行われていた場所で、祠や梵字の石碑が下の滝口にある。そのような千年に渡る人の祈念や畏れの堆積物が気配となって場を包んでいるのである。

 

私が夜にまみれて自分の気配を消せるのは、広大な夜の原か、人造湖の畔。つまりは何の曰く謂れもないニュートラルな空間中だけであるらしい。

 

←白川ダムの夜。

対岸から月が出てくる。

 

 

 

翌日はまた、ご近所の山間の見事な水田のあぜを借りて夕涼み。

バイクで見回るわが家の庭とみなせば、まあまあのリッチな人生と思ってもいい。

オンラインで受けたフライブルグ大学夏期講座のクラス分け試験結果はA２（初級上）だった。

ドイツ語学習歴からすると中級のハズだが、この間のブランクを考えるとまずまずか。

一応専門家と称しているフランス語よりドイツ語学習の方がキャリアは古い。

20歳前に暗記した単語は、もう意味は忘れちゃっているが音として記憶に残っている。

取り戻していくのは簡単なハズだ。・・・と期待してるのだが。さて。

 

費用を考えて学生寮費込みの大学の夏期講座に参加することを企てたのだが、航空運賃のこと忘れていた。

八月はハイシーズンで、いつぞやの冬のフランス極超短期留学時の運賃の２倍になってしまっている。

飛行機代を含めた費用全体を考えるとそんなに安くにはならない。

まあ、いいか。

このトシで学生諸君に混じって寮暮らしをするんだから、そのくらいはケチケチするな。

 

大学から正式の書類が送付されて来、飛行機の予約も取った。

８月５日発で３週強のフ大の夏期講座に参加、後１０日くらいドイツを旅行して９月１１日帰国。

 

ドイツ語の辞書も買っとかなきゃ。

紙の「木村・相良」はもうぼろぼろだし、クラウン独和の入ったソニーの電子辞書は挙動不審で、もうメーカーがサポートしていない。

最近はi-Phoneに入れたEPwing版の辞書データーが主たるレフェレンス源なので、EPｗｉｎｇ版の独和を探すがクラウン以外に手に入るものはない。

 

しかたない、i-Phoneアプリの「アクセス独和」をオンラインで購入。３９００エン也。

いつもの１５０エンクラスのツールソフトではないので、バックアップを考え先ずパソコンの方にダウンロード。

それからi-Phoneにインストールしようとしたが、例のユーザーアンフレンドリな独占ソフトi-Tuneの不具合でうまくいかない。

で、直接端末にダウンロードを試み、さすがに２重課金にはならない仕組みだったのだが、これもプログレッシブバーの表示中にアイコンが消えてしまうという結果になる。

ソフトバンクのサポートに電話し、いろいろ試み、最後にリセットをしてやっと復旧、稼働。

 

一日浪費させてくれた「アクセス独和」だが、やはりあまり満足のいくソフトではない。

内容は初級、これは覚悟の上だった。

しかし、最大の不満は記事の連続閲覧が出来ないことだ。

辞書を読むというユーザーを想定していない作りである。

辞書は分からない単語を調べるということもあるが、周囲の関連する派生語もついでに読まないと頭にはいらない。

ただ単に記事を順に読んでいくこともだってある。

 

それに、汎用のＥＰｗｉｎｇ版なら辞書閲覧ソフトの設定で各国語の辞書を同時に参照できるが、単独アプリの「アクセス」ではそれも出来ない。

独語や仏語の学習者なら、当然英語も参照し語源的な関連を確認したりして立体的に言葉のイメージをインプットするものだ。いちいち別アプリを立ち上げて他言語を参照しなければならない。

これも他に選択肢がないのでしかたない。

 

ま、ともかく、辞書も買ったし出発まで後二週間、少しは文法の復習でもしておくことにしようか。

４０年ぶりにドイツ語を勉強する気になってきたぞ。

辞書を参照し単語を調べるのが久しぶりに楽しいと感じられる。

 

さあ、夏よ、いつでも来い。