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[団塊の段階的生活] |
不用な金はドブに流そう (1) |
2012/8/13(月) 午後 3:56 |
私は半額人生を旨としているくらいのケチなのだが、同じ半額好きでもヨメの方は半額商品購入浪費生活がご趣味である。 とにかくモノを買ってくるのだが、殆どは生活には不要な品。 「何で買ったん?」と当初は購入理由をチェックしていたのだが、ご解答は「安かったから!」のワンパターン。 いつの頃からかチェックも甘くなり、やたらと増えるワケ解らん半額商品と一人闘い、それでも何とか利用方法を試行したりする日々。 それにしても最近やたらとモノが安すぎるのではないか? 私は元来がら〜んとした赤貧洗うが如し級の暮らしが好みなのだが、現代ではこれはまったく不可能、かなわぬゼイタクというべきで、現状はあらゆる安物・ガラクタに室内を制圧されて暮らしている有様。 ちなみにヨメは買うだけ買うと満足するタイプで、半額商品はワケ解らんまま封も切らずに放置されているのが常。 食品ならそのうち消費期限が切れ、その時点で廃棄処分できるのだが。 私がつつましやかな年金生活に入った今では、さすがのヨメもスーパーの半額、100エンショップのガラクタに購入対象が限られてき、別に大したコストもかからない、ごく手軽な趣味になっているというべきだろう。 しかし、ひところは趣味というにはアマリな事態があった。 店頭広告の家賃につらされウメダの賃貸住宅業者の店舗に入り、出てきたときにはもう手に投資型分譲マンション一戸をぶらさげていたこともある。 「安かったぁ!」とか言いながら。 実際は当然もう少し経緯はあるのだが、ま、私の印象で言えばそんなところだ。 もちろんリーマンショック以前の話である。 私も年金生活に備え、慎ましやかな我が家の資産の多少の分散保全を考えていたこともあり、少なくとも株よりもマシだろう、と思ったこともある。 -- 株屋との話もあった。 ヨメの勤め先は大阪の兜町・北浜である。 貯蓄のつもりで株屋の言いなりのくず株を買いへそ食っていたりしたのだ。 それもヨメの両親の名義だったりするので私も厳密にチェックできていなかった。 リーマンショック期に、あわてて処分しようとしても両親名義がアダとなり、適正な処置ができない事態となり、初めて私に全容が解ってくる。 株屋は金を入れる時には甘言を弄し、出すときにはケンもほろほろの対応をする。 ヨメもズルくて、こういうときだけ私を代理人に仕立てて闘わせるのだ。 この辺りの経緯はとてもリアルには書けない。 ま、いずれにしろ、株屋がこういう無知な素人の小口投資金を食い物にし、相当アクドイまねをしているのは周知の事実である。 文句あるか? インサイダー取引の野村! コーディアルと名を変えざるを得なかった日興! 確かに株価が良かった時代はあった。 そして定期預金はずっとゼロ金利だった。 ヨメが定期よりは投資信託、と素人考えで株屋の口車に乗ったのは致し方ないことかもしれない。 しかし、ヨメの悪癖は買ってから封も切らず放置することだ。 ほったらかしにしている間に全部ただの紙切れ。 よく考えればそれでいいのである。 どのミチそんな不用な半額商品に回す資金なんて、いつかはドブに消えていくヤツだ。 しかし、経済が苦境に陥ると、あの野村サンでもモロあくどい自己利益優先体質をあからさまに丸出しにするんだね。 実に正直なモンですなぁ。 --- で、赤札半額シールに思わず手が伸びヨメが買って帰った「投資型賃貸中古ワンルームマンション」の方。 赤札シールというのは一年後に販売価格で買い取るという再買取契約のこと。 つまりその金額を一年預けているだけで、その間の家賃収入は丸々ふところに入るという説明だったのだ。 ヨメにうまく不良不動産を売りつけた業者はその2ヶ月後に計画倒産。 典型的なバカバカしい安物買いの顛末となった。 しかし、食品と違ってコチラの方はウチのガラクタコレクションとして形だけ残っていた。 これもドブに捨てた金で、放置する以外どうしようもない。 それでも家賃は定期的に入ってきていた。 当初資金はドブに捨てたと思えば、もうそんなバカバカしい安物買いの顛末などもうどうでもいい。 無くなるべきものが無くなるだけで。 --- ところが最近、「オーナーの会」とかいうところから手紙が来た。 賃貸管理業者が修繕積み立て金の使い込みだの、勝手なお手盛り工事発注とか暴挙を繰り返し、オーナーに損害を与えている。 今回管理組合法人を設立し、オーナーに諮ることなく自社の恣意だけで資産を勝手に管理できることになった。 放置することはできない、というような告発だった。 うっ。放置してはイカンらしいのだ。 ま、そりゃそうだろう。 株屋も不動産屋も必死のようだ。 景気がいいと、オーナーとの共存共栄を言い、景気が悪化するとなりふりかまわず自社利益優先となる。 そんなこと、当然じゃないか。 この国では自分の衣食が足りて初めて礼節を言うのだ。 社会が滅びても自分が生き残ればいいのだろう。 自分の繁栄の元は社会にある、という前提で活動する欧米型の企業(あくまで理念だが)はない。 業績がいいときは社会に還元なんて言うが、悪くなると直ぐ本音を出す。 実に正直なもんだよ。 |
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