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[バイク/野外徘徊]

初めてのお使い

2012/8/29(水) 午後 7:18
ヨメが奈良公園から一人で帰ってきた!
 奈良公園猿沢池近辺で寄り合いがあったのだが、私に差し障りがあり、ヨメに代理で行ってもらうことにした。
バイクで行くのが適当な距離だが、ヨメは道がわからんという。
 
ええっ?
今まで何回も行ってるじゃないのかい?
タンデムでも2台ででも。
 
だって、一人で行ったことない、と?
 
むむむ。
これは少し過保護に過ぎたのかもしれない。
確かにどこに行くのにも私が先行して走り、ヨメが後を着いてくるパターンだった。
私はバイクを日常の足にしているが、ヨメのバイクは週末ツーリング専用だった。
 
ヨメはこの三年のバイク歴で2万キロは走行しているハズだ。
しかし、未だに一人で走るという意識はなく、道をまったく覚えていないのである。
彼女のホームグランドである大阪ならたいていの道を知っているとは思う。
しかし、奈良に居を移してからはバイクで私との同行でしか奈良市街に行ったことはない。
 
ヨメが一人でバイクで出かけたのはたった一度、昨年夏私がドイツにいた時に近所のイオン・モールに行っただけだった。
反対方向の隣市のスポーツ・クラブからなら、私が先行し過ぎたときに別の混雑しない道を選んで一人で帰ってきたことはあるのだが。 
しかたがない。
往路は私が赤バイクで先導して奈良公園までの道を教えることにした。
 
なるべく直線になるように、混雑する国道は避け山沿いの交通量のない道を20分。
 
猿沢池や周辺道路を確認、指示し、私は帰宅。
会合が終わってヨメが帰ってくるのを待つ。
 
3時間後に今終わったとの電話。
「で、ワタシどうしたらいいん?」
「あのね!一人で帰ってくるのぉ!」
「ええっ?」 
じやないだろ、ったく。
しかし、それでもやきもきしながら、ヨメの帰宅を待つ。  
また電話。しかし、今回は多少意気揚々という感じ。
「今、タイヤ館の交差点。で、このまま家に帰ったらいい?それともイオンモールで?」
どうやらイオン・モールなら行けるらしい。
 
 
「じゃ、イオンモールで落ち合うことに。」
「わかった。ここ右折してシャープ前からだったかな?」
「違う!直進してあぜ道を右折だろが!」
まあいい。
 
ヨメが奈良公園から一人で帰ってきたのだ。
あの方向音痴のヨメが自力で。
うるうる。                       
 
 
 
 
 初めてのお使いモードのヨメ↑ ↓
やはり多少ヤバかったようで、前の車につられて右折したら幸い朝来た道に出た、ということだ。
だが、自力で帰宅したことはかなりの自信になったようで、来年は二台で海外を走ろうとか、今からレッドバロンにバイクを見に行こうとか興奮さめやらぬ様子。
 
この日はヨメのバイク版「初めてのお使い」シリーズのバリエーションを考案することで盛り上がってしまった。
 
 
Var1)
走っていたら、いつものクセでどこかのバイクのオジさんの後ろにくっついてしまい、そのまま知らない町まで走っていってしまった・・・ とか、
 
Var2)
道が解らなくなり、バイクの横で泣いていたら、おまわりさんが住所を聞き、家への方向を教えてくれた。
「でも、おうちはソコだけど、もひとつ向こうの市のスポーツ・クラブまで行かないと道がわからないの・・」
とか、
 
Var3)
とうとう本日の帰還をあきらめ、やむなく道半ばの帯解(おびとけ)でビバークの決断を下す、とか、
(これは、NHK「8000メートル14座完全登頂」を見ながらのバージョン)
 
Var.4)
とにかく名阪道路に乗れれば後は一本道、ということで、なんとか針インターまでたどりついた。
名阪道路に乗り、やっと安心し後は一直線、気がつけば名古屋だった、とか。
 
まあ、いろいろ引きずり、ここにブログネタまでひとつでっちあげさせていただきました。
はい、おそまつさま。
vo:smsy/hk2012/65710558.html
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