積極薬局医局、結 アンサンブル イ..
[バイク/野外徘徊]

越前福井ツーリング被禍

2012/9/30(日) 午前 11:43
9月24日(月) 早朝
滋賀県長浜市余呉湖畔キャンプ場 午前4時30分。
闇の中に車のエンジン音が聞こえ、目が覚める。
こんな時間に?
 
われわれが寝ているテントの直ぐ傍に車がやってき、声高な若者達の話し声が聞こえる。
車を移動させ、荷物を下ろし、大声で打ち合わせをする気配。
その度にワゴン車の後部扉を放り閉めるドバンという音が静かなキャンプ場に響き渡る。
目の前にわれわれのテントがあるのにもかかわらず。
「こっちへのあてつけかな?」とヨメは言う。
 
どこのキャンプ場にも傍若無人な若者グループ、もしくは迷惑犬を吼え続けさせる自己本位家族が一組は混じってしまうものだ。
これが現在日本の相場というもので、せっかく生活の場の姦しさから逃れ自然の静寂を求めて来ているのに、またそれ故一層、このような最低レベルの幼形成熟人間共とここに来てまで付き合わねばならない不快感が募ってしまう。
キャンプの最大のリスクは雨ではなく人間共である。
 
愛媛ナンバーワゴン車でやって来た若者達4人の喧騒は続き、そのうち5時半になり夜が明けてしまう。
不快感はどうしようもないが、もう眠るのをあきらめ起き出す以外には無い。
われわれが静かなサイトを占有できたと思っていた平穏な前夜がうらめしい。
テントを出、早朝のサイトに立ち、非難を込めて若者達を観察する。
 
顔を合わせても会釈さえしようとしない*。
完全無視を決め込んでやがる。こやつ等はキャンパーではありえない。
 
 *) ヨメによる証言:
 「眠るのをあきらめて、テントの外に出て睨みつけていると、一人は会釈した。」
 尚、ヨメの睨みはさほどにコワく、私を無視できてもヨメに対してはそういかなかったらしい。
    
あきれて朝の支度をしはじめたわれわれを尻目に、六時、ひとくぎりついたのか少し静かになる。
このときまで、私は単純に不快だった。
しかし、それはおなじみの生活上のリスクで、自分が生まれ合わせた社会との折り合いの悪さを再確認し、つまらん人間共よ、といつものように不快を飲み込むだけで済むハズだったのだ。
 
しかし、こやつ等はここに至ってこうほざいたのだ: 「さぁ、寝よ寝よ!」と。
そしてキャンプ場食堂の屋根の下で横になりだしたのだ。
 
他人を真っ暗な早朝にたたき起こしておいて、自分達はなんとこれから眠ろうと言うのだ。
ここで単なる不快が確実な硬質の怒りに変化した。
これは明らかに不注意や無関心、無配慮の域を逸脱している。
 
これは不正である。
自分の利益のためには他者を犠牲にする悪質な犯罪である。
この不正を無視することも犯罪になってしまうのだ。
 
一人がトイレに行こうと、怒りの目で立ちすくんでいる私を完全に無視し目の前を横切ろうとする。
「すみませんが!」と呼び止める。
 
ここにして初めて気がついたように私と目を合わせる。
 
先客のわれわれがいるのに全く配慮がなく、騒音で早朝に起こしておいて後自分達が眠ろうとは何事か。
正式に抗議させていただきますので、あなた方の所属・名前をお聞かせ願いたい。
 
ここで私の抗議の声に反応し、残る三人もいつの間にか前に立ち並び、さすがに謝意を表し頭を低くし恭順な形をとる。
代表者が「大阪大学サイクリング部のサポーターで、キャンプ場の使用許可はもらっている。6時から」との回答。
 
ツアー帰宅後、余呉湖荘に電話し(9月27日)確認したところ:
「大阪大学サイクリング部のツアーの中継点に使用したいと申し込みがあった。
当日、他にキャンプの予約が無かったので了承した。
六時からということだが、ディキャンプ等の正式な使用予約ではない。
もし、他の予約があれば注意もできたのだが。
迷惑をかけ、申し訳ない」とのことだった。
 
われわれも当日飛び込みのキャンプだったので、キャンプ場を他の目的に使用する許可を出したのは可としよう。
それにしても使用許可は6時からである。
日の出前の設営は不正だろう。
いや、そのような手順・手続きの問題ではない。
 
社会人として他人の生活に配慮できない傍若無人な態度が問題なのだ。
深夜・早朝に作業しなければならないこともある。
同じ音や声を出すにも、配慮する気配が感じられればたいていのことは許容できる。
しかし、午前4時半に突然やってきて安眠を妨害し続け、他人の生活権を全く無視し、自分の都合だけを行使しようとする人間には激しい憤りを感じる。
 
いったい、どういう思いあがりをこの学生達は持っているのか。
旧国立大学という公的教育機関の、サイクリング部ツアー班という野外活動・スポーツのサークルではないか。仕事でもなく、公的活動でもなく。
これが大学の教育活動の一環でもあるのなら、大学教育が根本的な問題を抱えていることは明らかだ。
 
見よ。これがこの日本の紛れも無い現状である。
ま、日本がこの先どうなるのか、そんなことは私の知ったことではない。
ただ、このような傍若無人な若者を養成するために私が税金を支払っている構図になるのも憤りを倍加させる。
 
 
きつく抗議したことで、さすがの傍若無人な彼等も大人しくなった。
まだそれだけの社会への帰属意識はあるようだ。
叱られればおとなしくなる、こういうところが幼形成熟たる由縁である。
なんという浅はかな生き方か。
キャンキャン吼えまくる迷惑犬どもよ。
 
その場はそれで一応おさまったのだが、「正式に抗議します」と私は宣言した。
現在、大阪大学学生課宛に抗議文を配達証明付きで発送しようと考えている。
それとも軽犯罪法、もしくは滋賀県迷惑防止条例あたりを根拠に簡易裁判にでもしようかとも思いもする。
 
とにかく、キャンプ場に限らず、このような迷惑極まりない振る舞いが横行しすぎている。
この件を嚆矢に、これまでに私が耐え続けてきた苦痛の幾分かを社会に是非お返ししたいと思う。
そのようにして、社会と私との間合いを逆に詰めていくこともアリか、とも考えているのである。


vo:smsy/hk2012/65846449.html
積極薬局医局、結 アンサンブル イ..