3回目の車検になるので、そろそろヨメの黒バイク（CB400SS)を買い換える時期ではあった。

HONNDAが今度発売するCB400Fがかっこいいとヨメが言い、バイク屋に見に行った。

現物はまだ無かったのだが、４００ｃｃのスポーツタイプ一般の図体はその気で見てみると、ヨメには尻込みするようなデカさだった。

結局、かわいい赤のFTR250が気に入ってしまい、しばらく４００黒バイクも置いておくことにして２５０ｃｃを導入することになった。

 

当日、いつの間にかFTR２５０がSUZUKI　ヴォルティ２５０（2004年式）になり、５月１８日土曜日にバイク屋に引き取りに行った。

ヨメは乗ってきた黒バイクで追従する。

 

私も２５０ｃｃバイクに乗るのは初体験。

軽くて乗りやすいのはいいが、覚悟の上とはいえ、やはりパワー不足は否めない。

スピードを上げようとしてギアを上げようとするのだが、ソコが既にトップだった、というような具合。 

瞬間的に何とか１２０キロは出せたのだが、車体が軽いので８０キロから上はかなり走行が不安定になる。

 

道路事情が良ければ100キロ巡行は可能だろうが、走路のデコボコを確実に拾ってくるので時にハンドルを取られそうになる。

８０キロ以上は出さないのが無難だろう。

速度に関しては折込み済みで、長距離ツーリング用に４００ｃｃ黒バイクも当分手元に置いておくことにしている。

４００ｃｃ黒バイクと並べると基本的なデザインが非常に良く似ている。特にメタリック塗装部分やウィンカーはそっくり。

私のセカンドバイクとしては全く意味がないのだが、車体が軽くて小さいのでヨメには扱いやすくなる。

 

スピードはしゃぁないにしても、私には車高が低すぎかなり窮屈。

ほとんど直立状態で路面の振動を腰にうけねばならない。

今、少し腰を痛めているのでこれは辛い。

ヨメにしても振動が思ったよりきついので乗っていて疲れるという。

まあ、街乗り近所回り専用ということになるだろう。

 

もっとも黒バイクにしても４００ｃｃにしては軽めなので、なんだか、3台目導入の意味が良く分からんようになってくる。

 

翌日曜日１９日も午前中、近所の周回コースを黒バイクとヴォルティで試し走行に行く。

８００ｃｃの赤バイクで並走するとあまりに差が大きいので４００ｃｃ黒バイクで並走することにしたのだ。

 

まあ、デザインが似ているので、ユニット感はある。

それに、この組み合わせだと途中でバイクを交換することもできる。

 

笠山荒神（笠そば野菜直売所）から県道、それに山里の農道伝いに針テラス。

ここで２５０ｃｃヴォルティの針デビューとなるのだが、さすがにちょいと遠慮して端っこに駐車（＾＾；

 

適宜乗り物を交換してお互いに走行感を確認する。

私には２５０ｃｃでの走行はあまり楽しいものではない。

ヨメは、振動は疲れるが、とりあえずは取扱い易いのでソレなりの意味はある、という感じ。

途中の農道で見つけた野生の藤の大木・・・大木に絡みついた藤か。

藤といえば藤棚に垂れ下った低いヤツしか思い出せないが、誰も見ていない山道に突然出現した淡い藤色は少しばかり心を軽くしてくれた。

 

２５０ｃｃ導入はどうも中途半端で無意味だったな、と無駄な買い物をしてしまった思いがうち消せないのだ。

 

あわよくば４００ｃｃを２５０ｃｃに切り替え、車検を節約できると踏んでいたが、この分では４００ｃｃを手放すことは当分できないと結論を下す以外にはない。

２５０ｃｃ導入は例の大洪水にも関連するちょいとした気まぐれの帰結でもある。

 

やはり、ヨメには少し本気に体力鍛錬していただいて、本格４００ｃｃスポーツタイプに乗り替えることにするしかない。

そうすれば、ちょいのり専用として軽い２５０ヴォルティの気まぐれ導入も無駄にはならんだろ。

 

とかなんとか、ガレージに帰り着き事態の収拾を考えていると、ちょうど７階の山さんが通りがかる。

 

この人が、バﾞイク屋でヨメに強烈な２５０ｃｃバイクへの愛着を感染させてしまった張本人である。

 

２５０ｃｃカスタマイズの鬼、山さんにヴォルティを試乗してもらう。

特に振動がどんなものか。

 

「乗りやすくていいバイクですね。」

「シフトチェンジする度にパーンとバックファイア音がするのもいいな」とか。

 

ああ、そうなんだ。これはなかなか乗りやすくていいバイクなんだ。

この道の専門家（？）に合格点をいただき、ゲンキンなもので急に気分がすっきりとクリアになった。

 

 

シートが固いのでさっそく座布団ｌをくくりつけることに決定。

 

私が言うカスタマイズとはそんなレベルのことだが。

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