お盆休み異聞(1 シベリウスの「交..
[団塊の段階的生活]

お盆休み異聞(2)スイムトピア奈良

2014/8/17(日) 午前 1:07
7月の営業初日より毎周日通っているスイムトピア奈良の話。
 
8月になり次第に周知されてきたようで、私が以前通っていたスポーツクラブからの転入者も増えてきた。
「あ、お宅もですか?」なんてやりとりを交わし、「こっちの方が家に近いので」等と続く。
私はもちろん「月会費はコッチが安いので」が公式変更理由。
当初は50メートルプールを私が独占使用していたのだが、8月になると他のコースにも誰かが泳いでいるような状態になってきた。
とうとうこのお盆休みには10コースが満員、つまり10人くらい同時に遊泳中というようなことも出現。
 
終にプールに「手前のコースから順次使用してください」との掲示板が置かれるようになった。
 
今までなら他のコースを誰かが既に使用していても、できるだけ離れたコースに飛び込めば、後は水と空と私だけの世界だったのに。
今では横に遊泳者があればチラリとそれとなく観察してしまう。
 
逆に横から観察されているのかも?という意識が生じるともういけません。
つい自分のいつものペースより速く・ハデ目に泳いでしまいそうになる(^^;
私のピアノと同じで、他人の目という意識が私の肉体活動を大きく制限してしまうのだ。
 
14日(木)には終に私の泳いでいた同じコースに若者二人が飛び込んでくるという事態になった。
もっとも彼らは一往復しただけで引き揚げて行った。
 
横のコースでは別の若者が現れリズム良く泳ぎだした。
ゆっくり泳ぎながら私が横目で観察したところ、200メートルばかりダッシュを続け、かなりの泳ぎ手と見えた。
 
そのうち老齢のご婦人がビート板を持ってプールサイドに現れ、そのまま若者が泳いでいる1コース横の昇降段を降り始めた。
手前の3コースは私を含めて使用者がいるが、残りのコースにはまだ空きがある。
老人だから空きコースに行って直接飛び込むのは無理なので、1コース横の昇降段で水に入り、水中伝いに空コースまで行くものと思えた。
 
しかし、驚いたことにこの御婦人はそのまま手前の1コースに入り、ビート板につかまってバタ足で進み始めたのだった。
もちろん、先に泳いでいた若者は直ぐに追いついてしまう。
それでも抜き去ることなく立ち止まり、その場で水中とんぼがえりをして逆向きに泳いで行った。
 
そうだった。
以前のスポーツクラブの25メートルプールでは昼間は老人天国で、常に複数が同じコースを使用し、私もよく水中とんぼ返りで反転したものだ。
 
それにしても、どうしてこの手の老人は泳ぎ始める前に同じコースに遊泳者が居るかどうか確認しようとしないのか。
空コースがあっても、自分が泳ぐのは昇降段横の1コース以外にはない、と半ば自動的に決めてしまっているのか?
 
この御婦人は追いつかれる前に一度若者にすれ違っている。
そのとき若者のペースを確認できるので、すぐに追いつかれるのは自明だったはず。しかしこの方はまったくコースを譲るということもなく、悠然と我水路を行くを決め込んでいる。
 
横で見ていて唖然とし、私はプールの監視員の方に向かって隣のコースを指さして事件を伝えようとした。
ゆっくりと監視員のおニイさんは1コースに歩いていき、なにやら3人で協議があった模様。
結局、若者の方が空いている4コースに行って決着したようだ。
 
老人に道を譲ることは自体は悪いことではないだろう。
しかし最近では逆に席を譲られて当然というような態度の老人もよく見かける。
我が道を行き、我が人生に一瞬の迷いもない堂々たる老境なんですかね。
「老人だけやないよ、同じようなことは若者でも」とはヨメのコメント。
 
ま、そういうことだ。
 
スイムピア奈良も最早決してスイマーのユートピアではない、と思い知ったお盆休みの混雑の一件。
 
 
もうひとつ。
これはスイムトピア奈良裏玄関方向遠景↓
木立が公園道路の街路樹。
後ろの山が松尾山・矢田丘陵、さらに右奥が生駒山。
 
同日、この街路樹道を昼間からランニングしている旧知にぱったり出会った。
以前のスポーツクラブは私がシニア料金世代になったときに入会したのだが、その前に通っていた市内のスイミングスクールの受講生仲間だった。
 
以前から「浄化センター公園でランニングしている」とは聞いていたが、今も走っているとはね。
お互い即座に名前を思い出し、私は嘗ての受講生仲間の消息を聞く。
「相変わらず皆来てる(^^)」とのこと。
なんと!10年以上も前からずっと同じ・・・
 
今の合唱団もそうだったのだが、3年間のブランクを経て再入団してみれば男性は全く同じメンバーが在籍を続けていた。
私だけが出入りを繰り返していたわけだ。
ある程度生活が安定してしまえば日常のルーチンはそんなに変更するものではない、ということか。
 
私は嘗ての仲間に私側の経緯を説明する。
「シニア料金になったのでアソコのスポーツクラブに代り、今回コッチができてもっと安いのでコッチに・・」
 
なんのことはない、安けりゃどこにでもホイホイと即行ってしまっているのだ。
私が悠々たる不動の老境に入る可能性は今のところ全くない。
 
お盆休み異聞(1 シベリウスの「交..