ドイツ語のウムラウトみたいに、いろんなアクセント記号がついた文字があるけど・・・
ありますねぇ。
それって
絶対につけなきゃいかんの
むむ!・・・いやー、そこがですねぇ。いろいろと問題がありましてぇ。
つけなくてもいいんなら省略したほうが気持ちがいいけど。
そりゃそーでしょけどぉ。ま、その国の人にとってはつけなければ気持ち悪いでしょうしぃ。 昔はタイプライターにすべてのアクセント付きの文字がなかったので、例えば ドイツ語: o のウムラウト) は OE とタイプしておくとか。
「ギオエテとはオレのことかとゲーテいい」なんてね。
にたり(^^)。 GOETHE さんですね。でもあれって別に  じゃなくて本当に GOETHE さんというらしですよ。
フランス語では大文字のアクセントは省略して印刷することもあります。
で、特に翻訳者は何もいわなければ絶対に大文字にアクセントをつけてきませんね。
しかし、アクセントをつける形にするかどうかは編集する方が決定するものです。翻訳者ではありません。翻訳者はとにかく正式なアクセントをつけたカタチでデータを作成しなければいけないはずなんですがぁ!
まあまあ・・・そしたらウチの本では大文字アクセントは省略しておこう。
前回の大文字の話でもありましたが、"A PROPOS DE L'ECRAN"という大文字語を機械的に小文字にすると "a propos de l'ecran" になってしまいます。このままではまちがいになります
が正しい)。
わが社では余計な間違いを避ける為に大文字も全部アクセント文字を省略しない原則で印刷してます。→*注意2
でも翻訳者が大文字アクセントを使ってなければどうするの?
翻訳を発注する前にその件は要求しておきます。
ま、大文字のままだとアクセントがなくても別に間違いではないんですが、同じ本の中でアクセントを付けてあったり、省略したりしているのはつぎはぎだらけという印象で滑稽になります。
う〜ん。前回の印刷物の文章を留用したりして、つぎはぎになる可能性はあるなぁ。確かにどちらかに決めておかないとねぇ。
翻訳者がかってに省略形でタイプしてくるのはイタリア語でよく文頭にきてしまう E の大文字のグレーブアクセント(大文字)ですね。これは E' とタイプしても通用するようです。現に Eと印刷してある本もよく見かけます。"E' possibile "とか。別に間違っているわけでもないんですけど。しかし現在ではちゃんと  という活字が使えるんだから正規の文字で印刷すべきです。
あの、おかしな
OとEとがくっついた文字があるじゃない? あれもタイプするの難しいんじゃ?
リガチャー )ですね。あれも普通のタイプでは活字がないので、確かに oe なんぞと普通の文字でタイプされている場合が多いですね。困ったもんです。 キーボードに活字が印刷されてなくともちゃんとタイプできるんだから、もっと翻訳する人はコードとか書式とか勉強してくれなきゃ。 例えばこんなところで。→ http://www.246.ne.jp/~joe/info/code.htm#Deutsch
デンマーク語・ノルウェー語なんかにある  は? だいたいあれは何て言うの?
むむ、「オーの串ざし」じゃないでしょうか?ん、なワケないか。

 

 



アクセント文字まとめとポイント

主要各国語使用特殊文字一覧

 
注意1) 
北欧語(デンマーク・スエーデン・ノルウエー諸語)ではアクセント付き文字は別の字母とみなされる。 例えばスウェーデン語の  は辞書では A とは別の項目になり、アルファベットの順序が違う
ABC ・・・ XYZ → という順になる。 もちろんドイツ語では  は A やOの項目の中に含まれる。
北欧語の用語索引を作るときには単純にアルファベットソートしない。
 
注意2) 
フランス語の 前置詞 a のアクサングラーブ が文頭に来たりして大文字になる場合、アクセントは省略するのが普通。
従って  を大文字にすれば
となる。 もちろん
も間違いではない。
 
また、大文字全体のアクセントを省略することもあるので結局
  1.  (大文字にアクセント記号をつけない)
  2.  (大文字にもすべてアクセント記号をつける)
  3.  
  4.  (A アクサングラーブは省略)

という4通りの書き方のうち 3. だけが絶対にあり得ない書式ということになる。