「クォーテーションマーク」、引用符ですね。
日本語は「 」 (かぎかっこ) 欧文は " " (クォート)でしょう?
あの〜。キーボードには " ←この記号しかありませんが、正しくは “ ” (オープンクォート、クローズクォート)にして印刷しなければいけません。しかし、翻訳文をテキストデータでやりとりしていると正しくオープン・クローズになっていることはありません。
翻訳者が区別してないんなら、どちらでもいいんじゃないの?
いけません!いやしくも印刷するんですよ。
それではデーターを修正するのが大変ですねぇ?
いえ、まあ、その辺の変換はDTPソフトが自動的にしてくれますから・・(^^)

でも、イラストレーターのような、DTPではないアプリケーションでは自動的には変換できません。イラストレーターで英文を入力する時は要注意です!!

で、ドイツ語のクォーテーションマークは・・・

わかった!英語とは逆で ”“ クローズ・オープンとするんじゃ?(^^)←半分冗談。
いえ、残念でした。もっと過激です。逆にしたうえに、上下も違うんです。

英語)
ドイツ語) 

え?しかし、前に作ったドイツ語版は “ ” を使ってたよ?
間違いです。・・・とはいいませんが、正しいドイツ語ではなくて英語の影響を受けた軽薄なドイツ語に見えます。まあ、翻訳者が無精して英語のままの書式でデーターを作ったんでしょう。
引用符も各国語によって違うんなら、ややこしいなあ。
フランス語も本来は を使うんですが、別に英語とおなじ  でもそうおかしくはないようです。
 なんて、ドイツ語のクォーテーション記号はなんかヘンな気がするけど・・・
気のせいです。馴れれば正しく囲ってると見えてきます。 ああ、ドイツ語なんだなぁという愛着も湧いてきます。
・・・(ちょっとついていけない・・・)
上下ひっくり返して囲むということでは・・・スペイン語の疑問文、感嘆文をみてください。  (スペイン語)
うう。なるほど、こう見るとドイツ語の引用符も気にならないような・・
 でしょ? それより英語もかなりヘンなところがありますよ。 米語の場合ですけど。

英語) Mark the letter A. この「A」を引用符で囲ってください。

当然・・・
Mark the letter “A”.
 にたり(^^) 
実は Mark the letter “A. なんです。
え? だって引用部分はAだけでしょうが?! このピリオドは文末のピリオドだよ?
そうなんですけど、規則は規則。 
本当? 学校で習った覚えは無いけど?
 本当です! 実はこれネイティブ翻訳者でも知らない人がいる。
 そんなものかなぁ。

 



●米語のクォーテーションマークとピリオド、カンマの関係 例文)
Everly reported "The driver refused to enter the bus."
→ "The driver refused to enter the bus," reported Everly. ←カンマもクオーテーション内に入る。