サラエボ(3)  ザグレブ(2)......
[サラエボから東ベルリンへ]

 ザグレブ(1)


'01 2月1日(木)1
早朝クロアチアのザグレブ・バスターミナル着。
快晴。
どうやら戦火や統制のこびりついた東欧から”脱出”できたようだ。

明るく暖かいバスターミナル内の店舗 。
陽気な西欧の雰囲気。
バスステーションビル内のカフェで先ずコーヒー。

活気のある朝市の光景。

同じ旧ユーゴスラビア連邦だが、ボスニア=ヘルツェゴビナはオスマン帝国の領土、一方クロアチアはオーストリー・ハンガリー2重帝国の版図、つまりザグレブは”パプスブルグ帝国”の町だったのだ。

とにかくザグレブ中央駅に行くことにして、路面電車に乗る。
車内で近くの女子学生に”セントラルステーションはこれでいいか?”と確認。
少し笑顔で”Yes”。
日常の通勤・通学車内の雰囲気。
サラエボではこのような光景は一切なかった。

ザグレブ中央駅。
駅の一時預かりに荷物を預ける。

↑預入れ書   
まずホテルの確保。
中央広場(トミスラフ広場)にあるTourist informatioでホテルを3軒紹介してもう。

ちょうど広場を挟んで鼎立している3軒のホテルを順に回る。
その間、デパートで電池購入(多分NAMAデパート)。

最初に見に行ったホテルに決め、宿泊申し込み。


市電の一日券を買っておく。
中心広場にある、どこかのビルの階段の踊り場レストランで食事。
何を喰ったのかは最早不明。

中央駅で荷物を回収、ホテルに荷物を預け、ここから市内散策観光モード。

広場からザグレブ大聖堂へ。
・・・いや、この当時はザグレブ観光の資料も何も用意がなく、ただ町をほっつき歩いていただけ。ここが何なのかも知らず・・・

この写真の左上が大聖堂だが、工事中なのでユニークな二つの尖塔はちぐはぐ、足元不如意であまりPhtoGenicではなく、比較的にさりげなく優美な中世風の脇の建築の方が主役で撮ったようだ。

クロアチアはハプスブルグ帝国の版図でカトリック。
ボスニア=ヘルツェゴビナ紛争時、NATOはセルビアを牽制するために空爆も行ったが、日本からでは東欧の民族や宗教の入交り方がよく分からず、私にはイスラム地域を支援するため西側諸国のNATOが周囲のキリスト教国セルビアを攻撃しているような妙にこじれた図式と見ていたのを思い出す。


大聖堂の後背は山手になり坂道が続く。

落ち着いた静かな住宅地。

あまり人通りはないが、寂れた感じでもない。


ザグレブは一国の首都だが、当時は単なるクロアア地方の町とかいう感じだったか。

石だたみの坂道。

紛れもなくヨーロッパの住宅地。

ギリシャ正教風の壁画。

同じ色の明るい屋根が連なり美しい。
緑に覆われた住宅地がどこまでもつづき、落ち着いた色彩の中に収まっている。


散策にふさわりい、こじんまりとした町。

公園の石段。

よく見ればかなり凝った材質の石のゲート。

別に何の目的もなくそぞろ歩く。
坂を上がり切ったところにモザイク屋根の教会があった。

聖マルコ教会とか。

ふと紛れ込んだ中庭の展示。
博物館だったのか?

いつの間にか踏み込んでいたどこかの中庭・・・やはり博物館だったのか?

さしずめ古民家カフェ。
非常に落ち着いた町という印象で、昨日のサラエボとの対比は甚だしい。

ロトゥルシュチャク塔。

中世初期様式の望楼。

望楼横の遊歩道。

街路樹に囲まれた非常に味のある空間。

夕方一旦ホテルに帰って部屋に入る。
しかし案内してもらった部屋は、今朝見せてもらった部屋ではなかった。
少々小さいくなっている。位置も廊下の真横。
私はメンドくさいのでそのままでもいい、と思っていたのだが、ヨメは承知しない。
ホテルの女主人と掛け合って元の部屋を確保。

一眠りし、夕食に出る。

しかしレストランが少ない。
結局はやっているらしいピッザリアにする。

美味。 レストランの出口で記念撮影。
当時のヨメは写真慣れしていず、どこかわざとらしいポーズで。

ヒトのこと言えるか?テメエもよほどわざとらしい。

トラムウェイの屋根に飛び乗っているのがイエラチッチ総督でしょう。

中央広場に交差している緑地の主、アートパビリオン。

同じ中央広場沿いのホテルに帰還し、本日終了。

今から見れば、旅行中のレストランの写真、特に食べた物の写真が一つもないのがまったく残念。
テーブルの料理写真を”これもか!”と克明に記録している現在から見れば不思議だが。
しかし、当時は食べているモノの写真を撮るのはどこか気が引ける雰囲気があったのだ。
今でこそ、インスタグラム等でごく普通に誰でも投稿しているが、当時はたしかに「はしたない」あるいは「恥ずかしい」という意識もあり、特に外国ではテーブルマナーに反するのでは、という遠慮も。
まだ、そのような時代だったのだ。


up:2025/3/9(日)1:2
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