ザグレブ(1)  リュブリャナからトリエ...
[サラエボから東ベルリンへ]

 ザグレブ(2)


'01 2月2日(金)1
朝食後チェックアウト。
外のキオスクで先ずトラムウェイの一日券を買う。

そして中央駅に行き荷物を預け切符を買いに行く。

何となく持ち帰った資料の中にクロアチア国鉄の2等切符とともに、駅の窓口で出した切符購入申し込みメモが混じってた。  →
(私の)英語・ドイツ語・フランス語が通じない国でよくやった常套手段。

古くは1983年ポーランドのワルシャワ駅、新しくは2018年ベトナムのダナン駅でメモを書いて渡し切符を購入した。
もちろん、事前に時刻表で確認し、列車の指定はばっちりと。
当時はトマスクックの時刻表(英)は日本の大手本屋にも普通に売っていて、旅行に行くこともないのに購入し、各地のダイヤグラムを繋ぎヨーロッパ旅行気分になったものだった。


列車の時間までもう一度市内観光に。
イエラチッチ総督広場朝の通勤ラッシュというところか。
サラエボとは違う都会の日常の光景。

ザグレブ大聖堂横に朝市。

食料だけではなく花も。
サラエボでは花が飾られているような雰囲気は全くなかった。
思わず花束の写真を撮る。

昨日も行った丘の上をもう一度散策。

望楼横の快適な散歩道。

散策にふさわしい公園の緑地。

のどかな朝の散歩気分

ふと気がつくとケーブルカーの線路があった。

車両がやってくる。

かなりの勾配、車両と45度で接しているように見える。

ケーブルカーと言っても大した距離を昇っているわけではない。
ひょっとして無料かも。

石塀に猫。

ベンチにヨメ。

ケーブルカーが昇ってきた勾配を石段で降りる。

降りるのには快適な公園道。

しかし昇るのならケーブルカーが良さそう(^^♪

相変わらず格好つけて(^^♪
サラエボではそんな気分には慣れなかった・・・けど、格好はつけてたか(^^;

大聖堂後背の丘陵部分は大体見学。
パン屋でパンを買って立ち食い。

起点の中央広場(トミスラフ広場)に戻る。

大聖堂とは逆側、広場左手を探索。
中央広場の左手の緑地、遠景噴水を前庭にした超スノッブホテルあり。

ザ・リージェント・エスプラネード ザグレブ。
「今日はここで泊まろうか」とヨメ。
おいおい(^^;
ヨメとは”海外旅行”という趣味で知り合ったような経緯がある。
しかし、どうやら宿舎の好み、というか旅行費レベルはまったく違っていたようだ。
せいぜい星2つでヨーロッパをやっていた私には、その発想はまったくない。
それにもう午後からの列車の切符は手配済。
それでも、クロアチアなら予算内に収まるハズ・・と主張するヨメに負け、ホテルのエントランスからレセプションに。

 - 部屋あります?
 - 是。
 - いくら?
 - NNN。
ドルだったかマルクだったかデュルナだったか覚えていないが即、回れ右(^^;

今思えば列車の切符キャンセルしても一泊すべきだったと思う。
当時、”また来ればいいし・・”とお互い思っていたのかも知れない。
しかし、残念ながらクロアチアは、ちょっと行くにはかなり遠いね。

そのまま中央駅から左手に行くと植物園があり、さらにまた公園風緑地。

クロアチア国立劇場。

近距離の至る所にハプスブルグ朝の遺構と明るいスクエアとゆっくりできるベンチあり。

少し異国風のデザインのSokol Club。
Google Eathで建物を同定しただけなので実体不明(^^;

マルコ マリッチ(Marko Maurulich)像。
この方はハプスブルグ以前の時代の詩人らしい。 
この像のあるスクエアはTrg Marka Marulica、マリッチ公園となっていた。

像の傍らにクロアチア国立公文書館、対面はクロアチア大学理学部・・・
当時はこの詩人もザグレブの文化も建築も何も知らず、ただサラエボと全く違う典型的な”ヨーロッパの地方都市”の景観を楽しんでいただけだった。
しかし、帰国してからクロアチアの近代史をそれなりの興味で調べ、やはりそんな呑気な旅行気分だけで出来ている国ではなく、かなりの黒色で塗りつぶされた(black mask)時代があると知るわけだが。

列車の時間が迫る。駅に急ぐ。
駅裏マクドナルドで昼喰って、スーパーで果物類を買い、ザグレブ駅に。
スーパーKONZUM のレシート→
(24年前にもらったレシートで殆ど判読不能だが"KONZUM" の下に"Subiceva 38, Zagreb”とあり、なんとか住所が特定できた。
ヨメによるとバナナ・・まで見えるという。
どうでもいい紙切れだが、現在ではこの文字情報をネットで検索すると店の写真まで出てくることもある。
24年で資料は色あせるが、検索ヒット可能性は飛躍的に高まっている。
ネットで完全に忘却した自分の過去を検索するのにハマってしまう(^^♪)

これから列車でスベロニアを経由しイタリアに抜ける予定だ。

up:2025/3/10(月)1:9
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