トリエステ(2)  .. ミラノ ...
[サラエボから東ベルリンへ 2001]

 ヴィチェンツア 


'01 2月3日(土)2
昼前トリエステ発。

↑ユーレイルパス EUROPASS SAVER
これは実はセーバーパスで、フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・スイスの5か国有効、賞味期限2ヶ月の内、6日間のみ限定の廉価版。右下にトリエステ駅で発効日2月3日のスタンプを押してもらっている。
これから6日間でイタリア・スイス・フランス・ドイツを適当に周遊するという予定だ。

北イタリア車窓風景。
ちょいと違うが”トスカーナ地方”というような雰囲気。

ユーレイルパスは1等車に通用。
1時間でベニス駅着。

この駅はベニス・メストル駅で、いわゆる”水の都”ベニスはここから海上を走る支線に乗り換えてベネーチア・サンタ・ルチーア駅に行くことになる。
ソチラに行くと一泊は必然。
ヨメと相談し、ベニス行きは省略、その先のビチェンツアに行くことにする。
学生時代・・1983年か、私はベニスで足を洗おうとして船着場の階段で足を滑らせ運河に落ちた。
木製のステップはぬるぬるとして滑り、運河の水は塩辛かった。

乗り換え列車待ちの間、駅前通りを散歩。

気になる看板が。

ベニスと言えど、ここは単なる北イタリアの冬の町筋。

突然、颯爽と自転車を駆るヨメ。
ここは古都ヴィチェンツア、ベニスより更に1時間くらいの鉄道行程。

私は知らなかったが、ヨメが”ビチェンツアで自転車に乗る”とか、どこかの旅行案内で見た、とか何とか。
Santuario della Madonna di Monte Berico by Google
GoogleEarthで写真の場所特定↑ 一時間かかったが(^^;
ビチェンツア駅舎で貸自転車を問い合わせると、駅の一室に案内され首尾よく2台レンタル。
・・・駅の少々薄暗い貨物室のような場所で係員と交渉した記憶。

私もフランス時代の足は自転車だったし、ヨメも通勤は自転車。
この旅行では珍しく双方の意向が一致、ヨーロッパの古都を自転車で走り回る気軽な観光手法をここで行使。・・・あまり気軽すぎて後でちょいと問題も(^^;

旧市街探索。

旧市街の街路はすべて石畳である。

歩行者は車道の真ん中も通行中。
車の通行はない。
自転車もまったくみえないが?

この辺りの道に立っていたお巡りさんに誰何される。
「自転車、通行禁止だよ!」
む、そうであったか(^^;
ここは旧市街の中心だよな。
お巡りさんの目は笑っていたが(^^♪

自転車を適当に置き、歩いて旧市街の中心らしきバシリカ・パッラディアーナ前に出る。

↑バシリカ・パッラディアーナ by GoogleEarth

GoogleEarthではこのような優美で力強い尖塔が真横にそびえているというのに、当時の我々はまったく上の見ていなかったのか、尖塔の写真はない(^^;

このバジリカはかなり開放的で古い石段を昇るとこれも大きな開放廊下を持つ2階のホールへ上がることができる。

この旧市街は世界遺産らしい。
当時は別に何も予備知識もなく、ただふっるうーぃ昔の町だなぁ、とかの印象。

こちらは2階回廊から見えるお向かいのサン・ヴィツェンチ教会。
多分バジリカと同じ建築家(パッラディーオ)の手になるものだろう。
雰囲気がよく似ている。

うむ、やはりこのような柱やアーチ窓は古代ローマの建築の影響の中世風の咀嚼であろう・・

豊かな中世の北イタリアの古都。

広大なアーチの空間。

世界遺産だよな・・・とは知らなかったが。

世界遺産にしては観光客は皆無。

どういうわけか?
当時はベネーチアに隠れたこんなイタリアの北の果てまで誰も来ることはなかったのか?

これで旧市街の観光終了・・・後は自転車でその辺りを走り回る。

こちらは街はずれのサン・ロレンツ教会らしい。

サン・ロレンツオ庭園・・・かな?

坂を下り、やがて町の城壁外堀の方へ。

バッキリオーネ(川)と思われるが特定できなかった。

静かな郊外という雰囲気。

 サン・ロレンツオ教会の尖塔                  Salvi庭園の門

Salvi庭園   やはりアーチと柱列はパラディーオの作風のようだ。

ビチェンツア駅に戻り、自転車を返し・・・
5:30 ミラノに向けて列車に乗る。
北イタリアの野を疾走する列車の窓から夕日の残照。

座席にクレモナ市発行の観光パンフレットあり。
そうか、クレモナか・・・
クレモナに行くか。

up:2025/3/22(土)2:41
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