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[サラエボから東ベルリンへ 2001]

 ストラスブール2 われわれの日常の諸問題 


'01 2月5日(月)
旅行の前半は嘗ては”共産圏”だったサラエボへのかなり冒険的な周遊で主としてヨメの希望。
やっと私が遅ればせながら自由な学生時代を過ごしたストラスブールに帰り、以降は私が選んだ周遊コースの予定。
とりあえずは今日はストラスブールで自転車でも借りて町でゆっくり過ごす予定にする。

お決まりの観光場所、プチトフランス地区の稼働橋の上。







お互いに観光地のスナップ写真だというのに笑顔ではない。










中央駅に自転車を借りに行く。
現在は駅前広場の地下にVELHOPブティックがあるのだが、当時は中央駅の裏通りの貨物倉庫のような建物に駅のレンタル自転車屋があった。

自転車を借りようとすると一人あたり300FFの保証金が必要という。
しかたがない、銀行に両替に行く。
ヨメは相変わらず機嫌が悪く、フランスのシステムの文句をいう。

自転車屋に帰ると”Je revien tout de suite”の張り紙。
「すぐ帰るって。待とう。」
「すぐといってもフランスでは一時間のことでしょう?」とヨメ。
「だから!・・・」
自転車屋の前であられもない修羅場が展開、ブティックのおじサンは戻ってきたが、機嫌を損ねたヨメは戻ってこない・・・

現在では日常行事のふてくされと意地の張り合いだが、この時がその歴史的初回の勃発。
しかし、二人で行った初めてのヨーロッパでソレをやるか?
ヨメの海外旅行と私のとはその目的と中身の詰め込み方が全く違っていた。

今日はもう”自転車”はない。 別行動に。
ホテルの鍵と手持ちフランの半分をヨメに渡す。
・・・勝手にせよ、と。

この日、私は昔暮らしていた大学周辺を歩き、昼はFlunchで食べる。
くしゃくしゃになっているがFlunchのレシート⇒
当時は駅からクレベール広場までの通りにセルフサービスレストランチェーンのFlunchがあった。
ヨメが気になってホテルに電話するがヨメは出ない。
居ないのか出る気がないのか。

かなり疲れてホテルに帰る。
ヨメはまだ帰ってない。
鍵のダブルを作ってもらい部屋に入る。
 ・・・
16:00ヨメ帰還。
しばらく無言。
やがて、デパートで40ドル掏られた、と。
 ・・・
夜、とにかく夕食を喰いにもう一度Flunchに行く。
食後、カテドラルの向こう側に大学があって、私が案内しかけると「行かないでいい」とヨメ。

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実を言うとこの時はまだ結婚はしていなかった。
何とか修復し、最初のヨーロッパ旅行から二人で戻って来た。
それからも幾度ともなく修復し、結婚し、幾度ともなく何とか元に戻ってきた。

逆算すると2019年がヨメと最後の海外になった。
相変わらず旅行中に誤算や問題は多々発生したが、お互い笑って済ませ、楽しく二人で旅をした。
・・・軽く20年はかかるぜ・・・結婚相手が解るには。


up:2025/5/6(火)2:39
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