マラーストラナから下町 .. | [私家版野外徘徊記] | 真昼のカレル橋にて |
旧市街探訪 (中欧いきあたりばったり7−2) |
さて、それではプラハ旧市街の昼間探訪に。 今まではラーマストラナの住人だったのでブルタバ川を渡って旧市街に行くのは夜だけだったのだ。 先ずホテルから一ブロック歩くと国立博物館がある。 建物も壮麗だが、この博物館の前から旧市街に至るにぎやかで広い大通りが伸びている。 高さをそろえた建物が中央の緑地帯を挟んでずらりと並んでいる。 大通りから逆に博物館を見ればこのように、カレル一世像が大通りを見下ろしている。 この焼き菓子がプラハ名物でどこでも流行っていた。 中身がクリーム一杯なので私には平らげる勇気はなかった。 中央緑地帯にはいわくありげな彫刻が配置されていた。 騎馬の像は少々怪しい雰囲気。 棺桶から出ようとする霊達。 脚をもがれた馬が転がっている。 プラハの春の犠牲者か? 目抜き通りの公園の装飾の域を超えた造形的発言。 これは別にアートではなくて、卵細工店の看板だった。 旧市街の路地近くには屋台村が出ていた。 この辺りから旧市街。 「旧市街」と私は呼んでいるが、別にそのような地称はない。 ヨーロッパの都市では市庁舎前広場を中心に歴史的建造物を保護保管し、建築様式も規制して景観を守っている地区を設けていることが多い。 そういうのを普通「旧市街」と呼んでいる。 プラハはよく見るとかなりアヤしい町である。 特に正調クラシカルな物乞いスタイルの乞食業者の多さが至る所で目に入る。 観光の中心地では必ず目立つところで営業されている。 商売柄目立たねば、とは思うのだが、このような姿で首都の目抜き通りで当たり前のように営業されているのは非常に奇妙な印象を受ける。 嘗て社会主義であった時代では当然この職業はなかったハズだし、不法だっただろう。 現在では違法ではないのだろうが、少なくとも道路交通法に抵触しているのでは? しかし、プラハには異常に乞食が多い・・・いや、乞食業者だけではなく・・・ 人形劇も盛んで、土産物屋の屋台村にも多くの人形が並んでいる。 よく見ると魔女やかなりグロテスクなマスクも多い。 これはヨメ。 こちらの路地から市庁舎前広場に行く。 この路地には「性交機械博物館」がある。 「性交機械博物館」と?なんちゅう日本語かいな>Google マップ。 入場料を払ってまでは入らなかったが、入口に客寄せの展示があって鑑賞させていただいた。 貞操帯。どう使うのか私にはわからんのだが。 女性用自動自慰器械。よーわからんが。 拷問百科事典。 厳冬期用ペニスケース。暖かそう。 私にも一個買ってくれるって? Love testerでヨメを計測するとFrozenだった(^^; かなりの精度である(^^; 私は「ひからびかけ」、ヨメよりワンランクだけ上だった。 プラハはどこかアヤしい。 怪しいおジさんも時々。 いや、それは私。 アヤしいのは後ろのおジさん。 やっと昼間の市庁舎前広場に。 夜の方が立派だった気もするが、この色はまぎれもなく中世ヨーロッパ風に見える。 さて、ここまで来たらもう何度も往復しているが昼間のカレル橋も見に行かねば。 市庁舎前には回らず、このコーナーからすぐ左手の路地に。 どのみち、途中のバゲットブルーバールでお昼にする予定だった。 行きつけの(^^;「バゲットブルーバール」 豪華に特注麦芽入りバゲットサンドにサラダ・スープ・コーヒのフルセット。 例によってそいつを二人で食するのだが。 [Bagettrie Burbard czk 322 ← ¥1494] ブルタバ川に出る角の教会の前で男が呼び込みをやっている。 教会に呼び込み? 教会の営業マンではなくて、本日ここで行われるコンサートのチケット売りだった。 プラハでは至る所で教会のコンサートがある、とか聞いていたので行ってもいいか、とも思っていたのだが。 「ドボルザーク、スメタナ、ベートーヴエン。ソプラノもあるよ!」とか男に誘われる。 チラシを見てみると数人のアンサンブルらしい。 しかしクラシックのコンサートで呼び屋が客引きをするか? ・・・昔、フェスティバルホールの前でダフ屋が当日券を多少プレミアムを付けて売りつけていたことは思い出したのだが。 「うむ・・・興味はあるんだが・・・」というと男に奥のチケット売りのテーブルに案内される。 そう安くはないが、行けないこともない、今夜はどのみち予定はないし。 しかし、なんだか「ドサ回り何とか一座」風の様子でもあり二の足を踏んだ。 「また後で。」 この教会の別の出口でも別のグループが別のコンサートを案内していた。 チケット料金を聞くと先ほどのヤツと同じだった。 観光客相手の半プロ寄せ集め楽隊が稼ぎまくっている、と見た。 その目でその辺りを眺めればやたらと「教会コンサート」のポスターが貼ってある。 「プラハの由緒ある教会でコンサートを聞いてきた」という実績を吹聴したい方はどうぞ。 さて、いよいよ真昼のカレル橋を見に。 旧市街側のゲートをくぐり、徐々に現れるブルタバ川越しの王宮や聖ニコラスの鐘塔を見晴らすのがカレル橋の正しい渡り方なのだ。 up:2019/10/31(木)1:54
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