真昼のカレル橋にて .. [私家版野外徘徊記] 市庁舎前広場からフロレ...

 ユダヤ人地区とカフカとゴーレム (中欧いきあたりばったり7−4)


'19 9月19日(木)4
さすがの昼間のカレル橋を堪能、さてどうする?
この辺りのGooGle地図を参照し、ではユダヤ人地区に行ってみるか?
カフカの生家もあるということだし。

カレル橋たもとの旧市街への街路を横切るトラム道を左折し一ブロック。


この交差点を右に渡ればその辺にユダヤ人地区があるはず。
ユダヤ人地区というか居住区というか。
ワルシャワなんかのゲットーではなく、単にシナゴークがあるユダヤ人街ということか。
ウィーンもそうだが、中欧東欧には古くからユダヤ人も多く居住していて一部は改宗しユダヤ系ヨーロッパ人に、その他はずっとユダヤ人でありつづけ独自の文化を保持してきた。
特にウィーンの世紀末に現れるフロイトやマーラー、あるいはクリムトといったビッグネーム達がこの辺りで西欧文明と東欧文化のせめぎあいの中で時代の感覚を鋭く表現していった。
ここプラハではカフカ。
文化と宗教と歴史と政治のせめぎあい、そしてその辺りの得体のしれない魔法・錬金術・異端・改宗者・改革者・人形劇・自動機械・乞食のアマルガムがカフカを作りあげる・・・
なんてことを私がほざいても意味ないのだが、まあ、そんなところが私の理解である。

この地区では教会よりシナゴークの方が多い。
正面のバラ窓の上部のダビデの星。

どこか東洋的な装飾の民家。

で、この並びにある一軒の書店がカフカの生家である。
今は書店件フランツ・カフカ協会の事務所に(そんなことは書いてないのだが、そんな風に見える)。


フランツ・カフカ友の会事務所か(^^;

では中に。

入ると単なる本屋さんだが、奥に行くとカフカグッズの数々が。


せっかくなのでカフカの一冊でも買うか?
しかし昔フライブルグで買ったハイデガーもまだ読めてないしなぁ・・
ちなみにカフカはドイツ語で書いたのだ。
せめてカフカ Tーシャツでも(^^;

ま、そこまではミーハー趣味はないので。
カフカ書店を出、その辺りのユダヤ人地区を探索。

古い半地下式のような古いシナゴークには多くの人だかり。

キリスト教様式でいうゴチック・クラシック以前の中世風の建築。




この路地を入っていくと突き当りには中世の城館のようなシナゴークが。





この建物はユダヤ博物館になっていて左の扉で入場券を売っているようだ。

うむ、由緒ある建物のようだが私はソコまでの・・・ソノ方面にはとんと無知なんで(^^;



この路地には出店が連なっていて、ユダヤ教関係のグッズが購入できる。


ユダヤ帽(キッパー)でも、と思ったがソコまでは。

コレはゴーレム。
実はゴーレムはそこのシナゴークが発祥の地らしい。
うむ、やはりプラハにはかなりの異界が口を開けているようだ。

その古い路地から出て旧市街の方に歩くとかなりリッチなブティックが入っているような建物が続く。





そんなブティックの中をちら除くと中国系のおニイさん、おネエさんばかりがお客のような。

で、ひょいと出るとそこが旧市庁舎前広場の別の角だった。

up:2019/11/4(月)15:32
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