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FLIXバスでカルロヴィヴァリへ (中欧いきあたりばったり8−1) |
プラハ下町のアパートホテルの朝。 朝食は昨夜のスーパー惣菜の残り。 このホテルではまったくプラハ下町生活・・・というような雰囲気。 なんだ知らんが、このイチジクの写真を撮れ、と。 まあ、よくわからんが、昨夜の夕食よりも豪華だが? 朝食後、荷造りし階下のコンシェルジュに行ってチェックアウト。 「昨夜、ラーメン屋に行きましたか?」 「いや、行けてません(^^; 連泊できなかったんで、今からカルロヴィヴァリに行くんですよ。」 スーツケースを明日の午後まで預かってもらう。 軽装のリュック姿でカルロヴィヴァリ一泊旅行に出発。 地下鉄フロレンス駅まで60分チケットで。 バスターミナル10番乗り場で待機。 この間、ターミナルのATMで現金少々補給。 これでとうとうカルロヴィヴァリに行けるのだと思うと心が軽い。 一応プラハからどこか郊外へということも計画はしていたのだが、思いもかけずプラハのホテルで連泊できず、半日観光を3日続けてしまった。 最終日はウィーンに戻るつもりだったので、本来なら本日もプラハの可能性が強かったのだ。 だがしかし、郊外行き第一候補のカルロヴィバリ行きが本当に実現でき、やっとこの旅行の全体がしっくりと落ち着き、きっちりと完結できたのである。 元来、ホテルも取らずの行き当たりばったり旅行だったので、この首尾は上出来じゃないか。 それにブダペストでもプラハでも観光資源には事欠かず、楽しく過ごせたし。 おまけに郊外旅行まで追加できたのでもう言うことはないよ。そだろ>ヨメ。 やがてFLIXBUS到着。 では出発。 座席は指定で空席はなし。 週末を観光地で過ごす客が大半。 わずかに途中の駅で降車した方一人。 それと、少しプラハの王宮裏側のステーションから乗り込んで来た方二名。 フロレンスバスターミナルは一部工事中のようで、バスは思いもかけぬガード下のくぐり通路から町へ。 リクライニングシートのバスは快適で、入口の階段横下にトイレも完備。 バスは旧市街を迂回し、カレル橋の外側の橋を渡って郊外へ。 あ、王宮が見えている。 写真・写真! ブルタバ川と王宮の眺めはどちらから見ても絵になるな。 バスは橋を渡り左折し、直接王宮裏の緑地へ この辺りはプラハの新興住宅地か。 プラハ郊外からドイツ国境近の方角へ。 だんだん豊かなボヘミアの森と農地に。 天気もいいし、バスは快適だし・・座っていれば目的地に着くし・・旅は楽しい。 カルロヴィバリはチェコの旅行案内に出ていた「温泉三角地帯」の温泉地。 今回の旅行の裏テーマは実は「温泉」だったのだ。 チェコではカルロヴィバリが古くから有名な温泉地で、私の出身校の先輩、ゲーテさんも近くの村で過ごしていたという。当時はドイツ名でカールスバート。 ただ、立地がドイツ東部のドレスデンやイェナの方が近くウィーンとは逆方向。 できればプラハとウィーンの中間ぐらいの温泉地が都合よかったのだが。 まあでも、ひょんなことで当初からの第一候補だったカルロヴィバリで一泊という日程が組み込めてよかった。 「で、明日はプラハを素通りしてウィーン泊ということになるが?」 「ウィーンは別にもういい。プラハでもう一泊がいい。」とヨメ。 ヨメはブダペストの国会議事堂のフアンで、どちらかというとプラハにはあまり期待してなかったようだったのだが、実地に来てみるとプラハの観光資源の豊富さはブダペストの比ではない。それに私に言わせればカフカが迷宮を案内してくれる錬金術・魔法・異端火あぶり・異教徒・悪魔・ゴーレム・自動性交機械・自動人形・ロボットの裏プラハもチラ見えるし。 じゃ、明後日はプラハから直接ウィーン国際空港、それでいい?」 なんや寝とるんか。 プラハ郊外に出てしまえばどこでも同じヨーロッパの牧草地と木立に囲まれた村の遠景。 たまに通過する村には前世紀から手入れもしていないような家屋が。 しかしスロバキアの粗野な景観ではなく、やはりドイツの光景に近い。 それに近くの旧東ドイツの田舎より南ドイツの風景に近いような? ここがボヘミアなのだ。 あ、そろそろかな? なんだかそろそろの雰囲気。 そろそろヨメ起こさんとな。 カルロヴィバリ到着。 ほぼ全員が降車する。 実はバスはこの先のカルロヴィバリ駅まで行くのだが・・・この時は知らなかった(^^; 見たところドイツの普通の田舎町風。 ここからホテルまでどういったらいいのか調べんと。 やはりタクシーかな? こちらの路線バスで行けると思うのだが。 Google地図のホテルの所在地とバスの路線図を懸命に解読しようとするが、バス停案内の地名が全部チェコ語なのでまったく見当がつかない。 仕方がない、その辺の地元の方で若くて英語いけそうな人に・・・女性の二人連れに尋ねる。 「すみません、この美術館に行くのはどのバスで?」 とホテル近くの美術館をGoogle地図で示す。 「たぶん2番のバスでしょう。」とのこと。 2番線乗り場に行き、時刻確認。 すると先ほどの女性がやってきて、手に持った携帯端末を参照しながら「2番で終点の一つ手前ですよ。」とか確認できたのか追加で教えに来てくれた。 これで安心。 バスのチケットは車内で運転手から買える、と案内図に書いてあった。 「あ、あそこにスーパーがある。行く。」とヨメ。 待てよ、先にホテルに行くのが先決だろ?」 2番線のバス到着。 乗り込む人の様子を観察しながら最後に乗る。 切符の買い方でちょいと問答があるようだ。 運転席の仕切りには「運転手からは25kの切符しか買えません」とか書いてある(ようだ)。 片道なら20k切符でいいはずだが、これは事前窓口購入。 運転手購入だと25kになる・・・というような理解をしておく。 [バス 25k x2 50kc ] バスは町の中心からすぐ丘道を登り、谷間を遠くに見ながら山道を登っていく。 温泉街は谷間を流れるテプラ―川に沿って延びているようだ。 台北の北投温泉のようなカンジ・・・ちと違うか(^^; バス経路は温泉街からかなり離れた山側を迂回している。 間違えたかと思い、少々ヒヤリとしたがやがて谷間方向に下っていくようなので安心。 Googleマップで経路状況を確認し、大体この辺り、というところで下車。 そこは温泉街(?)の突き当りの古い公共温泉施設の公園だった。←後ほど確認詳述。 公園の反対側にはホテルやブティックがきれいに同じ高さで林立。 で、この角を曲がれば予約ホテルが見えるだろう。 テプラ―川に沿っていかにも温泉街らしい見かけのリゾートホテル群。 少々行き過ぎたが、コレらしい。 ホテル・ドボルザーク。 「あ、さっきこれかと思ったけど、ドボルザークとはよめなかった。」とヨメ。 チェコ語でDVORAKだい。 四つ星ホテルにしてはちょいとせせこましいチンケな玄関だな・・・ 実は先ほどの温泉施設公園の横にはPAPPという豪華絢爛5星大ホテルがあり、それに近いスノッブな構えを探していたので前を通過してもわからなかったのだ。 その実、ドボルザークは両隣のビルも買収して拡大したホテルで内部はかなり複雑に隣の建物に入り込んでいた。 チェックインは午後3時、ということなので荷物をロビーに預け、近隣風景探索。 川向こうの遊歩道からホテル・ドボルザークを背景に。 すこし赤味かかっているのがホテルの玄関だが、結局上の写真に写っている建物全部がホテルの建物のようだ。 後で我々にあてがわれた部屋は見かけ上は左隣のそのまた隣の建物の三階だった。 お天気もよく、暖かく、典型的なヨーロッパの温泉リゾートという感じ。 温泉といってもカルロヴィバリでは特に飲む温泉療法で有名らしい。 街に12もの源泉があって飲み比べるらしい、とか。 温泉リゾートのメインストリートらしく、ホテルの他は高級品のブティックが並んでいる。 まあ、街の探索観光はチェックインしてからにして、しばらくホテルの向かいの遊歩道のベンチでくつろぐ。 地図から言えばホテルのある位置はほぼホテル街の突き当りに近い。 ホテルからテプラ―川に沿って下っていく方向で次々と12の源泉汲み取り口があるようだ。 各原泉間は回廊でつながっていて雨でもそぞろ歩きができる・・・と。 逆サイドの突き当りが豪華絢爛5星ホテルPUPPである。 何か台北の北投でも突き当りに豪華絢爛ホテルがあったなぁ・・・。 しかしさすがはヨーロッパの古い温泉リゾートで空気は澄んで透明で明るい。 緑に囲まれた遊歩道があり谷間の川沿いでは車は通行できない。 ゆっくりと散策するための街路である。 もういいだろう。 ホテル・ドボルザークにチェックイン。 クラシカルなフロントのヒゲのおジさんに手配され、三階の部屋へと。 少々安っぽいが、張り出しテラスがあるまずまずの広さの部屋。 部屋のテラスに出ると、先ほどまで時間を潰していた対岸の遊歩道がよく見える。 お向かいもよく似たようなホテルが林立している雰囲気。 カラフルで明るくて陽気な眺めだな。 ちょいと着替えて早速町へ。 その前にホテルの設備をチェック。 複雑に入り組んでいる構造で二階にプールやサウナ、スパトリートメント施設がある。 プール見学。ドボルザーク氏が横目で睨んでいる。 館内廊下にあった大鍵盤。 そっちがスパでこっちがサウナか。 今夜はスパに行かねば。←時間確認したんかい?(^^; それではカルロヴィヴァリ散策開始。 up:2019/11/6(水)1:33
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