深夜、霧雨の上海へ .. 豫園商圏と杭州行き
[上海杭州霧雨紀行]

雨の上海彷徨

2016/12/1(木)18:45
11月23日(水)

私が眠っている間にヨメは朝っぱらからホテルの近所を探索してきたらしい。
雨模様、ホテルの近所にいろいろ食堂はあるよ。

ホテルは素泊まりなので先ずは朝食摂りに行かねば。
先ず、コレ食べよう。
蒸饅頭。
菜っ葉とキクラゲ入りと。
1.5元x2 計 3元(50円)

 結構いけましたね。


そのまま近所のブロックを歩いていくと人民広場に通じる幹線道路と「大世界」地下鉄駅に出る。

その辺りに開いているちょっとした小食堂では朝食で賑わっている。

適当な店に入り、よくシステムが分からないまま、メニューを見、焼き小饅頭4個入りと麺(中国では面と表記)を注文。
入り口のカウンタ―のおばちゃんに何とか注文法を伝授してもらう。
おバちゃんに注文して金を支払う。
レシートを持って向いの厨房に行って品物をもらい、席に持っていって食べる。
おバちゃんは愛想よく、にこにこと手真似で教えてくれた。
共産中国というイメージではない。
面のスープは薄くて頼りなかったが、焼き饅頭はなかなかの美味。
正式名を忘れたが、小籠包よりも大型で焼き目が香ばしい。
噛むと、皮が破け汁が飛び出るのは小籠包と同じ。
以降、我々はコレを大籠包と呼ぶことにした。

中国最初の食事に満足し、霧雨の上海だが機嫌よく近隣食後散歩。

表通りの近代ビル群、裏通りの商店街、露地の簡易食堂・・・なんでもアリ。

朝からの時ならぬ行列の先は診療所。
何でも中国では病院が少なくてなかなか受診できないとか。

この通りは楽器屋がずらりと軒を並べていた。
ピアノ・バイオリンから琴や横笛等の民族楽器まで。
上海は上海音楽院や上海交響楽団があり、音曲面でも中国最先端の町なんだろう。

一旦ホテルに帰り、とにかく朝の外灘(上海バンド)に行くことにする。

ホテルからは歩いて行ける距離。

やがて殆どが銀行のクラシックな西洋建築が立ち並ぶ上海バンド着。

国際都市上海に西洋列強が建設した洋風建築群の対岸には浦東金融街のモダーンなビル群。

さすがは上海という光景だ。

テレビ塔と、ビルとしては世界一高い金融センタービルの上は雲に隠れてしまっている。

なんせこの天気なので写真撮影は難しいが、撮らないわけにはいかない。


霧雨でかなり寒かった(^^; 上海は日本よりも寒いぞ。

ひととおりバンド一帯を見学し土手下店舗街のスタバで休憩。コーヒー25元。

大量に撮影してしまった上海バンドの写真をスタバのWIFIからFaceBookに投稿を、
と寒さですっかりこわばってしまった写真の顔の修正を試みる。(^^;
一時間ほどかかって写真を選び修正し、イザと思ったら・・・

中国ではFaceBookはまったく通じない。
政府が政策的にブロックしているようだ。

中国でもスタバ・マクド・ケンタッキーは何処にでもあって、Free Wifiも至る所にあるが、情報が完全に自由というわけではない

Hotels.comの口コミを見ていると、ホテルの評価としてNHKはともかく、CNNくらいは視聴できないと、というのが少なからずあった。
それはホテルの所為ではない。
中国でアメリカのTVニュースが自由に視聴できるのを期待するのもねぇ。
もっとも、旅行者としてはまったく普通のどこにでもある世界の都市風なので、つい政治体制が違う国だということを忘れてしまうのかも。

コンビニは圧倒的に全家便利商店(ファミリーマート)が優勢。
公衆トイレは何処にでも整備され、トイレで悩むことはない。

テレビ塔を背景に結婚写真撮影中の一隊。
台湾でもそうだが、豪華結婚衣装で名所をバックに記念撮影するのが大流行りのようだ。
しかし、この雨なのに・・・ご苦労様です。

ウチのカメラマンもご苦労様。


ホテルに帰り、チェックアウト。
荷物を預け本格上海観光開始・・・だが、雨であまり行くところがない。
観光案内や資料も何も持ってきていないので、どこに行けばいいのかわからない。

とにかく先ずは昼食場所探し。
歩いて南京東路の繁華街へ。
大丸百貨店があったので地下のフードコートに。
デパートは豪華なのに、案外客は少ない。
地下フードコートにもあまり客はなく、なんだか寂しい感じ。
ハコモノはドカンと豪華にバカデカく作ってしまえるのだが、中身がまだあまり釣り合っていないような気も。

ヨメが上海駅が面白い、というブログ情報があった、とかで地下鉄でそちらに行くことにする。

地下鉄入り口では常にセキュリティ検査のゲートをくぐる必要がある。
切符は自動販売機で買えるが、お釣りがないのか、コイン専用になっていたり、お札の感知ができなかったりで、機械のメンテナンスは完全という訳ではないようだ。
ハードは最先端だが、ソフト(使用・管理)はまだ追いついていない?

雨の上海駅。
2000万都市中央駅にしては大きくはない。
  駅の規模としては地方鉄道駅駅くらいな感じ。
実は杭州や南京への高速鉄道駅は上海虹橋駅が玄関口になっている。

せっかく駅の見学に来たのに、駅構内に入るには切符買ってセキュリティゲートを通過しなければならない。
駅舎に食堂はなく、駅前通りのレストラン、地下食堂街を物色。
駅前というのに案外さびれていて、目抜き通りビルの地下「美食街」では殆どの店が閉まっていた。
さびれているのではなく、改装中の間引き営業だったかも。

一ブロック先の太平洋デパートの地下食堂街に。
デパート売り場では高級品の品ぞろえも豊富そうだが、地下はもろ大衆食堂風。
時間にもよるだろうが、あまり客は居ず、従業員が交代で昼食とりにくるだけのような印象。

適当な店で麺と飯系ドリンクセット、ワカメ一品 54元。

サービスは良くも悪くもない。
ただし、店員の女の子は笑顔で応対してくれていた。
普通にデパ地下食堂で食べたのだが、特に共産中国という感じはどこにもない。

食事しながら本日の予定を立てる。
とりあえずは宿泊ホテルを確保しなければならない。

デパートのWifiでホテル物色。
できることなら歩いて移動できる同じ地区のホテルがいい。

2、3候補をあげ、ホテルの帰り道に見学できるようなアドレスのものもある。

地下鉄人民広場駅で降車。

地下鉄駅単体だが、市内の交通の中心で大量の人が行き来する大がかりな規模。

駅舎の外は高層ビル群。 ビルの下にチラリと三角屋根の教会↑

ホテルに帰る途上で別のホテルを見学する予定だったが、Google地図がまったくたよりにならず現在地がよくわからない。
しかたなし、ホテルに帰ってホテルのWIFIでもう一度Hotels.comを検索することにする。

ロビーで検索し、近所の予算内ホテルを見つけて見学に行く。
しかし、かなり格下の少々うさんくさい感じの地元系ホテルだった。
部屋をみせてもらったが、狭くてチンケで即却下。
ヨメがアレ食べるとかで、再度今朝の食堂に行き大籠包。7.5元








再びホテルに帰り、今度はかなり切羽詰まって真剣にロビーのWifiでホテル検討。

今のホテルに空室があればいいのだが、本日はとっくに満室。
選択していた2,3の目ぼしいホテルも予約が埋まって消えてきている。
大籠包喰っている間に、先ほどのチンケな格安ホテルまで満室だと?

万事窮すだね。
もうしゃーない。
予算外だが近所の5つ星ホテルを涙を呑んで予約。

レセプションで荷物を引き取り、さて本日のホテルに・・・
れれれ、玄関脇に置いておいた傘がない・・・
何故だか、ホテルの入り口に傘置きや傘入れビニールがなかったのだ。

傘二本紛失。
単に玄関脇に捨ててあった傘を誰かが持って行ったか処分したか・・・
まあ、窃盗という程のことではないな。

歩いて予約したMetropolo Hotel外灘店 5つ星へ。

予約してから30分も経過していないので、少々チェックインに手間取っていたようだが、カウンター嬢は明確な英語で応対してくれる。
日本から、というと、ちょいと笑顔になったような気もする。
対日感情は庶民のレベルではまったく悪くはない。

少々手間取っていたが、チェックイン完了。
「ツインが今日は用意できませんので、グレードアップしてスィートをご用意しました。」 v(^^)v
英語は得意でないヨメだが、「グレードアップ」には即反応。
二人してレセプション嬢に感謝のにこにこ最敬礼(^^;

これが五つ星のスィートルームだ!

豪華だが、落ち着いた風格のある室内。

完全に扉で締め切り独立した寝室(当たり前だが^^;

浴室にはもちろんシャワーとは別に気持ちのいいマクラ、ひじ掛けのついた浴槽も。

将に私の風格にふさわしいホテルルームと言えるだろう。

ちなみに、テレビは居室と寝室と2台設置。トイレも二か所。
玄関脇の隣部屋へのロックアウトのような扉を試みに開いてみると別トイレだった。

ホテル選択にかなりの時間をロス、ホテルを選んだだけの中途半端な雨の一日になってしまい、おまけに傘まで紛失して散々だったが、この部屋に行き当たり、即気分回復、士気上々。
ホテルはやはり最高級か最低級かどちらかだな(^^;

夜食をとるのに近辺探索。
繁華街だが案外夜22時過ぎには閉めている店が多い。
台南で宿泊したFXホテルもあり、昼間利用最大12時間で150元とか謳っている。

23時過ぎていたが、開いていた小食堂で牛肉面を注文。二人でシェア。
ヨメには大籠包が入っており、私はこれからビールを入れる。
夜食にはこれで充分(^^;

全家便利商店で缶ビールとつまみ買って帰る。
ゆっくり明るい浴槽に浸かって、青島ビール3.5元を飲む。

相変わらずGoogleが頼りにならず、翌日の予定は立たないが取りあえず就寝。


深夜、霧雨の上海へ .. 豫園商圏と杭州行き