外に自閉する -2-  遥か... 外に自閉する -2-  遥か...
〔フライブルグ通信〕

[外に自閉する -2-]  遥かなるラインの畔(2)

2011/07/01

フライブルグ大学夏期講座事務局のずさんな入金処理発覚
 
経過1)
6月22日夜に大学言語研究所(SLI)のHPより講座受講を申し込み、翌日「登録完了」とメールが届いているのを確認。
→何故か2通受信ボックスに並んで着信していて、一方はドイツ語、もう一方はフランス語だった。
 
申し込みフォーマットに大学での専攻を書かせる欄があり、私はフランス語としたので、担当者が気を利かせ別枠でフランス語でも返事をくれたのかと考えた。
各メールにはそれぞれ、URLが引用されていて、クリックすると登録証画面に誘導される。
双方とも同じもののようだ。
これを印刷し、受講一日前に出頭し受付に示せばいい。
二枚あるのだが、どちらでもいいんだろう、とか・・・
 
経過2)
→しかし、6月25日、費用を引き落としたクレジット・カードのサイトで口座を確認すると6/22付けで費用1080ユーロが2回ひきおとされていたのだ。
 
とすると、担当者が親切でフランス語版のメールも送付してくれた訳ではなくて、どうも私が日本語・ドイツ語併記ページ、フランス語ページと渡り歩いているうち、双方ともに正規に申し込みをクリックしてしまったのかもしれない。この日本語版のページがかなりいい加減で、途中で日本語が無くなり、最終的にはドイツ語のみになってしまう。そんなわけで、フランス語版のページにも行ったのだろう。
 
しかしこれは単純なエラーからの二重申し込みは明らかだ。
私の2通の申し込み書式の氏名や住所、クレジット口座等がすべて同じなので、担当者がチェックすればすぐにダブルブッキングであることが判明し、一方を取り消してくれるだろうと思った。
 
経過3)
→念のため、2通受講の登録証を受け取ったので、訂正してほしいと講座事務局にメールを送った。
フランス語バージョンの登録完了通知にRESしたので、フランス語で書き、念のため英語もつけた。
そして、内容をチェックすればダブルブッキングは明らかなのだが、金銭出納する前にチェックをしているのでしょうか?と少々皮肉も付け加えた。

この時点で、もしかしたら一通分はキャンセル扱いとなり、キャンセル料をとられるかもしれない、と覚悟した。
しかし、2通の申し込み内容はまったく同じなので、重複は明らか、講座の出納担当者は善処してくれるだろうと思っていたのだ。とにかく私企業ではなく、れっきとした国立大学の会計なのだから。
 
経過4)
→週末をはさみ、私の指摘メールにたいする返事が返ってきた。
「講座の申し込みはHPに記載しているように、すでに満員で締め切っている。払い込んだ料金(2x 1080ユーロ)は早急に返却する。」とのことだ
文面は当然ながら、メールありがとう、から始まる慇懃なものだが、私側では担当者の悪意がほの見えたような気がした:
「ミスしたのはそっちだろう。ウチのチェックが甘いとは何事か。お金は全額返却するので、ウチの講座には来てくれるな。」と、読めてしまったのだ。
 
講座側は2重のミスを犯していると思える:
ひとつはダブルブッキングをチェックできず、機械的に2回の請求をしたこと。
金銭に関する手続きである。
通常の企業なら担当者がカード会社に料金を請求する前に、もういちど間違いはないのかチェックするのが当然だと思う。しかし、これはたぶん私だけの感覚かもしれない。
後で、気がついたのだが、登録完了のメール発送と同様、料金の引き落としまでが自動化されてしまっていて、一切人間が関与していない可能性がある。
 
二つ目は、私が正規に登録され、登録証が電子的に交付され、カード会社の私の口座から料金が引き落とされているのにもかかわらず、満員で登録できない、と後で言ってきたことだ。
しかもこの「すでに締め切っている」という通知は私のクレームメールへの返信として送付されてきた。
もし、私がクレームメールを書かなければ、登録状態のまま講座開講の日まで放置され、当日フライブルグ大学の受付で間違って登録を受け付けていたことが発覚することになるのだろうか?
 
受講者としては、講座開講日に発覚するまでのカタストロフに至らなくとも、登録完了と通知された時点で一ヶ月の不在準備、航空券の手配等をしているはずだ。
中途で登録は間違いだった、お金は返金すると言われても、それだけではすまない状態になっているのである。
 
経過5)
このあと一応フライブルグ大学語学研究所のHPをもう一度確認した。
正式にアナウンスされている申し込み期間は6月30日までである。
確かに、ドイツ語のエントリーからはいるドイツ語版では赤字で「すでに満員なので申し込み受付終了」と表示されていた。
しかし、私が実際に手続きを行った日本語のエントリーではこの表示はなく、申し込みボタンをクリックすればそれ以降の申し込み手続きを行っていけるようになっていたのだ。
さらに、フランス語バージョンでも私は手続きをしたことになっているのだが、果たしてそのとき赤字のコーションは表示されていたのだろうか?いくらなんでもそれはありえない。
少なくとも現在のドイツ語版ページのように赤書きされていれば必ず気がついていたはずだ。

要するに、この大学は当然ながらドイツ語で案内のサイトを構成し、英語くらいはつけてある。しかし、志願者が国際的になるにつれて、フランス語や日本語の案内も必要になり、急遽「できるところだけ」日本語化したページも作成したというところだろう。
ちなみに日・独・仏のほか、中国・英・西・伊・哺板のページがある。
 
しかし、なんという中途半端な日本語バージョンなのか?
一部だけ(最初のページ)が日本語対応で申し込みが進むにつれ、たぶんオリジナルのドイツ語/英語併記ページに集約され、最後に完全にドイツ語だけの記述になる。
だから、たぶんドイツ語板の正規のページには「申し込み締め切り」の表示をだしたのだが、日本語のエントリページには、「わからないので」そのままにしておいたのだ。
しかも、志願者はそのまま登録を行うことができ、入金まで勝手に完了できてしまう状態で放置してあるのだった。
 
この大学側の事務システムや処置には基本的な部分にセキュリテイホールが開いている。
私の申し込みが受け付けられた時点では、2つ分の空きが存在していたはずである。
そうでないと、すでに満員なのに申し込み金をせしめるという詐欺同様のことになってしまう。
それに、当方もすでに旅行準備にかかっているのだ。
今更、お金は返金するからチャラにしてくれ、はないだろう。

経過6)
翌28日、大阪・神戸ドイツ領事館に電話し、事情を話し善処してくれるよう要望。
私はもちろん、登録を受けつけ、料金を引き落とした時点への現状回復を訴えた。
担当者は「まだ返金されていないのなら、すぐにもう一度メールを送付して、受講させてくれるよう申し込むのが先決では?」とアドバイズをくれた。
→すぐに、受講申し込みを受け付けるよう希望するとのメールを送付した。
このメールに対する返事は7月1日現在でまだ受け取っていない。
 
経過7)
6月28日、再びクレジットカードの口座を確認する。
→返金はされていた。 
しかし、入金時と返金時のユーロの交換レートが違い、さらにクレジット会社の為替交換手数料が上乗せさ   れ、結局一万円強の差損がでていた。
金を返せば済むと言う問題ではない。
確実に事務的エラーによる損害が出ているのだ。

もし、2重申し込みが私のエラーで、その余計な方のキャンセル料を支払う、という決着なら論理的に納得がいかないこともない。涙を飲んで半額の2万円ばかりを支払い、計画はそのまますすめていくことができる。
しかし、受講を締め切っていたのに申し込みの受付を継続し、クレームをつければ返金するというだけでは、事務担当者の職業的信義を疑わざるを得ない。
 
経過8)
ここに至って、私が処理しなければならない懸案が多発してきた。
 
○フライブルグ大学語学研究所への対応。
ここで問題を放置してしまえば、フライブルグ大学問題として私の内側の鬱の要因倉庫に格納され、私の精神を圧迫していくことになる。
 
○旅行準備を継続するのかどうか?
中止するなら、休校手続きを出したスポーツクラブにもう一度復帰手続きをし、「やはりダメだった」という重苦しい諦観を私の内なる鬱に上乗せするだけだ。
継続するなら、早急に代置案を検討し手配しなければならない。果たして、そんなエネルギーがあるのか。
 
○大阪・神戸ドイツ領事館への対応。
2度目の大学へのメールに「ドイツ領事館からのアドバイスによってこのメールを送付した」と注記しておいた。
念のため、ドイツ領事館に送付したメールをCCしようとしたのだが、HP上にどこにもメールアドレスの記載がない。
あったのはHTML(HP)上でのフォームとしての通信欄である。
しかたがない、メールをコピーしHPの通信欄に貼り付け、送付ボタンをクリックする。
しかし、赤字部分の書式に誤りがある、とのエラーメッセージが出る。
赤字なんてどこにもない。
もしかして、通信欄には字数制限があるのか、と考え「不明なエラーが出た」という文面だけを送付。
書式はすべて同じなのに送付完了。
ドイツ領事館の事務担当者もまたHPの管理には不案内と思える。
エラーメッセージを改定しなければ、ユーザーの側の苛立ちがつのる。
連絡をとりたいのに、HPの裏に隠れて出てこないような印象を受ける。
 
経過9)
とにかくうやむやにすることは できない。
すぐ傍らにある鬱の気配から逃れるために企画した計画だった。
その計画の遂行自体がまた鬱を誘発する構造になっている。
 
戦いを継続する。
一義的にはフライブルグ大学との戦いである。
しかし、本当は私は自分の内なる鬱と戦っているのだ。
 
Kampf gegen Freiburg, ist es Kampf fur Freiheit.


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