存在と時間、自同律の考究... [D02] ストラスブール再...
〔フライブルグ通信〕

[D01] またもストラスブールへ

2011/08/08

8月5日(金) 関空 − ストラスブール
 
8時11分  新今宮からの南海ラピートで 関空着。
 国際線KLMカウンターでチェックイン。
 列なし。
 インターネット予約のE−チケットということでスムーズだった。
 事前に座席の指定・パスポート番号・マイレージ登録番号指示まで終了している。
 
(1) とにかくKALラウンジ
すぐコントロールゲートに行かず、調べておいたKALビジネスラウンジへと。
国際線通関ゲートの中にはない。通常の動線とは逆になるが、引き返し狭い階段で三階へ。
従業員用の関空狭い通路の一角にKALラウンジ。
高級感のある部屋で、カウンターにはブランデー、ワイン、生ビールとパン類。おにぎり、味噌汁もある。
ただし、朝くってきたのでビール飲む気にもならず。
ジュース、コーヒーのみ取る。
冷蔵庫のミネラルウォーターを一本もらう。
9時になると誰もいなくなったので写真撮影。
 
今年、少し色気をだして不埒なクレジットカードに加入。
その、まあ、唯一のメリットがここの使用権だった。
本来はビジネスチケット所持者のためのラウンジだが、私はエコノミー。 
ウワサによれば通関ゲートの外、つまり一般的侵入可なので帰国時にも利用可だそう。子細不明。

 

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(2)機内情報 KLMヨローッパ便
機内ではi−Phone入力を、と思い携帯用キーボードを開けたが、ハンドセットの機内モードではブルーツースが使用できない。しゃぁない。機内ではパソコン入力。
 
ネット予約の座席指定で最後部通路側を確保していた。
かなりの位置的メリットがある。

一番先にエサをいただける。
食後皿片付けがキャビンキッチンにすぐ渡せる。
すぐ後ろがトイレと後部配膳キャビンなのだ。
運動スペースになり、トイレに行ってついでに立ち食い・立ち飲み・立ち運動。
不便なのは三人がけの通路側の足元には支柱があり、足を伸ばすべき中央部分が塞がっている。
支柱をまたいで内部側には当然真ん中の方の足があるので延ばせるのは通路側のわずかな一本足用のスペース。
まあ、常に運動に出ることができるのでそれはいいか。
夜のフライトならこの席で眠ることはむつかしい。
しかし午前の便なので飛行中に眠る必要はない。
隣は団体旅行中の老夫婦二人。私が頻繁に後部スペースで過ごしているので、私が席を外したらその機会に散歩・トイレに出るようにするようになっていった。
フライト中、通路に出るためにお隣さんが私に声をかけるということは無かった。
しかし、自分が内側だとやはり大変遠慮してしまうと思う。
機内食:ランチ → 菓子 → アイスクリーム → 軽食(パスタ) フライト後半になんとなく雰囲気でカップヌードルが出回る。
 
(3)SEINの考究
機内で主に持参のドイツ語単語帖を読む。
これは30年前にフランスで買ったフランス語<->ドイツ語のもの。
しかも古本である。
当時もドイツ語をやろうとしてたのだが、もちろん持続性はなく本だけなんとなくまだ手元にあった。
30年ぶりの熟読である。
我ながらなんというコストパーフォーマンスか。
しかし、内容が古くて新しいスマートフォン辞書で確認すると(文語)とされている用法もある。
さらに2箇所ほど内容のミスも発見する。
もう単語をすいすい覚えていくというワケにはいかないが、語源や用例の史的変遷を考えながら眺めていると結構面白いのだ。
 
尚、SEIN の考究子細は別項にて世に問うこととする。 →#d01 (e)ACCEPT - annehmen系の比較考察
 


以下 Passrell de deux rives, Strasbourg で記述↓

(4)ストラスブールへ
アムステルダム・スキポール空港着。
ゆっくりしようと思ったのだが、乗り継ぎ一時間はそんなに余裕はない。
途中であたふた気味に広大な空港内を急ぐ。
トランジットではあるが、ストラスブール行きのターミナルへはパスポートコントロールがある。
ここでユーロ圏への入国審査になる。やはり急がないと危なかった。
入国審査管理がうろんな目で英語で質問2つ。
「入国目的は?」夏のバカンスをすごしに。語学学校に行ったり。
「どのくらい滞在する?」 だいたい一ヶ月ですかね。
パスポートコントロールの次に手荷物検査。
列に並んでから通過するのに30分は必要だった。
やっと通過してターミナルDに。
目的のゲートD21は階段の下に行くらしい。
で、階段を下りると今までの華やかな国際空港のにぎわいがぷっつり途絶え、どこか田舎のバスターミナルの様相になる。
事実ここからはバスに乗って飛行機に向かう。
上のにぎわいに混じっていたアジア系の人の姿がぷっつりと見えなくなる。
ここから観光旅行の雰囲気が完全になくなっている。
大型バス程度の機体に乗り込み一時間強。
座席は通路を挟んで1と2列。
 
私は窓際の席を予約しておいたのだが、窓際でもあり通路側でもある1列席だった。
飛行機で一人がけ席があるのはファーストクラスだけだと思ってたが。(^^;
途中、雨雲を通過し2度眼下に虹をみる。
 
 
現地時間17時過ぎ、ストラスブール・エンツハイム空港着.。
 
国際便からの荷物は税関のある別室に出てくる。これは3年前の極超短期留学で来た時に判明したので、すぐに税関と書いてある扉を開け別室に入る。
荷物はまだローラーに出ていない。
 
ここで携帯電話の機内モードを解除、キャリアをソフトバンク提携のF SFRに設定する。
すかさずSOFT BANKより「国際ローミングし放題対象のキャリアに接続しました」とのSMSが入る。
ヨメに通話を試みる。
そのままの番号通話するとテープの声で叱られ、しばらくして「+81(ヨメの番号)」とダイヤルせよとのSMSが入る。何と親切なもんだ。
今度はヨメが出て声がきこえるのだが、小さくてなにを言ってるのかわからない。
もったいないのですぐ切る。一回100円のSMSで電話したことを伝える。
 
空港から市内へ通じているはずのトラムの駅を探すが、それらしきと思ったのはフランス国鉄の駅だった。
まあ、これでも市内に行けるようなのでホームの自動販売機で切符を買おうとする。
しかし、バンクカード専用だった。
手持ちのクレジットカードを入れるが、エラーで吐き出される。
「このカードはだまってます」とのこと。よく説明を見ると電子チップ搭載型カードのみ対応しているようだ。
現金は受け付けない。
対策を考えているときにやってきた中年夫妻に教えを乞う。
トラムの駅はここではない。電車で町に行ってから乗り換える。
前回は空港からトラムで市内に行ったと記憶していたが、間違えていた。国鉄で近くの駅に行ってトラムに乗り換えたのだった。
しかし、前回になぜトラムに乗り換えたのか思い出せない。夜だったので途中までの電車しかなかったのか。
 
ご夫妻と会話。
「どこから?」日本。しかも今朝大阪を出発してきたところです。
「OSAKA?東の方?」(あ、来たな。)
西です。はは、だいじょうぶですよ。私は放射能もってませんよ。
「あ、そんなつもりで訊ねたのではなかったんだけど。」
で、しばらく原発事故の話。
思いつくフランス語での常套句をつなげていくと、人間のエラー・完全な人間はいない・神の領域・風に自動的に会話の方向が決まっていく。
久しぶりの仏語会話なのでちょいと舌の動きがたどたどしい。まあ、そんなもんだ。
 
仕方がないのでもう一度空港に戻って、カフェのカウンターで両替申し込むが、断られる。
では、プチ・カフェ一杯。1.5ユーロで釣りをもらう。
出発前にユーロが安かったので現金を買ってきたが、自動券売機で札が使えるところはない。
切符の販売窓口もこのローカル国際空港では存在しない。
トラム路線の所在や切符の手配の不首尾。
細かい準備不足だった。
結局、3,8ユーロの列車と市内のトラムの接続切符を買い、かなり出遅れた乗車になった。

ストラスブール・エンツハイム空港駅はのどかな無人の田舎駅。
周囲は畑で遠くに低くボージュ山脈かシュバルツバルト山系が見える。
畑の上方一部に雨雲。稲光が雲にうつる。
 
アルザスの田舎の列車のホームでポツンと一人列車を待つ。
市内へは大体ホームA発らしいのでAで待つことにするが、反対側ホームの線路に走ってくる列車を見ていると、左から右からと進行方向がまちまちで、少々あわてる。
やはり正しくは各列車の着ホームをいちいち確認する必要がある。
 
ストラスブール駅着。
昨年は来なかったが、2年前、3年前にも来ているので感慨も特に無い。
一昨年はしかも二回ひと月空けて来ているもんな。
 
怪しい曇天が気分を高揚させてくれない。
トラムに乗って予約してあるibisホテルに行こうとする。
適当に地下のトラム駅に降りて、路線案内図を見る。
しかし、ざっと頭にいれておいた方向に行くトラムはない。
 
それに、駅名になってるだろうとアテにしていたホテルの所在地の名”PONT COUVERT”(覆われ橋)という駅はない。
では、その方向に行きそうな路線はというと、どうもC線のようだ。
もう一度地上に上がり、新設らしいトラムCに乗る。
 
しばらくして動き出すと、想定していたのとは逆方向に走り出す。
あ、この路線、一昨年にはまだ工事中だった道のヤツかい。
掘削機の音がうるさく、せっかくのストラスブール再訪の気分を壊してくれたヤツだ。
だとすると全くホテルとは逆方向。
一駅目の市内入り口付近で降りて、結局想定した方向に歩くことにする。
旧市街入り口の橋付近には新しく線路があり、記憶に無い光景になっている。
前回・前々回の宿舎とは逆側のプチト・フランス地区であまり来なかった。
このトラムに乗ればいいか、と思うのだが今度は駅の所在が分からず、うっかり乗るとかなり行き過ぎるリスクもある。結局歩いて探すというハメになってしまう。
 
事前調査の不備。
どんな道でも覚えているハズと思っていたのだが、甘かった。自己過信だった。
せめて簡単な、トラムの駅が載っている地図くらい持ってくればよかった。
・・後で気がついたのだが、スマートフォンの地図アプリに”PONT COUVERT”地区の表示をさせていたのだった。
ただし、i-Phoneの言語環境を日本語に設定してあるので、この地図ソフト、主な地名をカタカナ書きしてくれる。
これでは実際の通りの表示と照合するのが不便になる。言語環境設定をフランス語にする必要がある。
 
準備不足を呪いながら荷物を引きずっていると急に雨になる。やれやれ。
雨具をバッグから取り出すのもおっくう、と思っていると目立つibisの表示が目にはいる。よかった。
しかし、予約確認ができないようだ。
プリントアウトを見せる。
「ああ、ここではなくて、2,300メートル先の別のibis。」「雨降ってきたし」「お気の毒様」
仕方なし。小雨の中をぞろぞろとバッグを引きずってあるくハメに。
あまり景気のいい幕開けではないな。今回は。
 
かすかにibis Pont couvertの建物は覚えていた。30年前にもあった。
あまり用事のない地区のホテルでどちらかというと高速道路に近く、車で来て宿泊するような施設だった。
しかし、今はトラムの駅が近くに出来ているので列車旅行者にも便利になっているようだ。
ちなみに先ほど間違えて入ったibis petite Franceはトラム路線開業以降のオープンだろう。
 
トラムの一駅づつにibis がある。
しっかり事前調査していれば雨の中を歩かず、トラムに乗って行けたはず。
部屋に入り、荷物を整理していると非常に眠くなる。
日本時間ではもう夜更けである。それに飛行機の中で散々食べたのでお腹も空いていない。
朝、関空のKALラウンジから持ってきたオニギリ一個を食べ、そのまま眠ることにする。
存在と時間、自同律の考究... blog upload: 2011/8/8(月) 午後 5:05[D02] ストラスブール再... >