〔フライブルグ通信〕

2011/08/20

「学級日誌」に「宿題が多すぎる！」と私が当番のとき書いたので、なんだか昨日あたりから担任のベラさんもあまり宿題をださなくなったようだ。（←どこの小学校のハナシか！）

ようやくベラさんの早口にも馴れ、一日３回は私もつっこみとボケで笑いを取れるようになった。（←関西人＾＾：）

 

とにかく現役学生諸君とは違って私のヤツは、なんとなく知ってる程度の旅行ドイツ語なので、接続法第二式なんてまったくの寝耳・初耳、「ナニ？それ？」状態。

 

それでも「もし金があったら、後一回は結婚できるのだが」と用例を発言し、「それ、あなたの趣味？」とつっこまれ「まあ、無料ででもできる趣味ですが」とボケているうちに、なんだか会話の応答速度感だけはついてきたようだ。

昨日の「学級日誌」では「HEMIさん（私）が面白かった(ｓpass)！」と書かれていた。

 

午後の講義を絞ったので、やっとフライブルグ市内、郊外を見物に行く時間ができた。

 

宿舎の停留所を過ぎれば、もういきなりのド田舎。　

 

南シュバルツバルトのほんの小さな谷間の村落を市電が結んでいる。

 

この辺ではもう山は高くなく、まったくの奈良県状態。

 

なんとなく見慣れた光景。

しかし空気が透明で緑が強烈に目に焼きつく。

 

市電２番線の終点→

ここからはバスで黒森を抜けられるのだが、もう何もなさそうである。

別に何も無い南西ドイツの田舎町。

別に何も用事もなさそうな私がぶらぶら歩いている。

 

 

 

 

 

こちらの方は又別の黒森の谷筋で、町が続き、鉄道に乗り換えればボーデン湖方面に抜けられる。

 

両側が山に挟まれ、川筋もあり適度に町と緑地が混在している住みやすそうな地域である。

大きなサッカー場があり、目隠しされたグラウンドの中からコーチの声が聞こえる。

こんな真昼間から練習しているのだからプロのチームではないだろうか？

そういえばドイツリーグのフライブルグには日本人選手がいたような？

 

緑地の自転車道ではサイクリストがひっきりなしに行きかっている。

右手の川筋では大のおとながきゃーきゃーと水遊びをしている。

 

うん。ドイツの都市は森に囲まれ、居住地はきっちり整備され、緑の中を原始ゲルマン人の末裔たちが走り回っている。

どこまでも健康な町。

 

でも、あまりにも健康すぎはしないだろうか。

プロテスタント的無謬の健康。

 

カトリックのフランスの町には、どこかもう少し得体の知れない、隠された陰・汚れ・の部分があったような。

本当にこんな健康そのもののような町は住みやすいんだろうか？

少しでも不健康に暮らしてしまうと、ご近所から苦情が来たりするのではなかろうか？

←フライブルグ大学図書館。

駅前の古い「いい」図書館が取り壊され、こんな郊外にぽつんと。

内部に入ると、入り口にパリ・メトロ風の回転扉があり、学生カードをかざすが動かない。

係りのオバさんが、先にこのカードをアクチニーレンしなければ、といい、そのまま入ってサービスカウンターで手続きするようにと言う。

結局、申し込み書にパスポートを添えなければならないようなので、今回は退散する。

 

フラ大は典型的なタコ足大学で、地図で見ると町のあちこちに大学の施設が散らばっている。

この地域には図書館とスポーツ施設がばら撒かれている。

 

 

これは３番線の終点→

やはり、シュバルツバルトの山の手の方が高級住宅地で、ライン川側・平地になるとまったく面白みもないタダの町になってしまう。

まあ、道路や街路が広々としていて、いたるところに緑地があるのでマシなのだが。

 

 

←１番線の終点

 

小さい湖があって丁度午後九時の陽が沈んでいくところだった。

湖の周囲はいずこも同じ、緑地に遊歩道。

恋人や家族連れがのんびりと緑地に寝そべっている。

 

 

なんというか、まあ、夏の夕刻の爽やかさ。

冬が厳しいだけに、できるだけ外で過ごしたいという感じはよく分かる。

 

いやぁ、都心から１５分でどちらに向かって走っても、結局は緑地と遊歩道。

太古からあったライン川沿い、シュバルツバルトの森と湖の気配が感じられる。

 

環境都市フライグルグ。

プロテスタント的潔癖症。

なんてね。

 

 

やっとすっかり夜になる。

帰ってビール飲んで寝よう。

いままで忙しくてビールも飲めなかったなぁ。

明日は週末、遠足でアルザスの田舎に行く。

 

早く寝なきゃと思うが、その前にちょいとブログもアップしとこう。