〔フライブルグ通信〕
[D20] アルザス・ワインロード2011/08/21 8月20日(土)
遠足でアルザスのいわゆるワインロードをバスで巡る。
ストラスブールとコルマールを外し、オー・ケーニヒスブルグの城とのどかなボージュ山脈の麓の村が目的地。
一昨年にヨメと来たとき、バイクでこの道を走るつもりだったが、レンタルしそこねて挫折。
しかたなく、セレスタからオー・ケーニヒスブルグ城に行こうとしたのだが、バスが出た後なので挫折。
ということで、今回はそのウラミを晴らそうという目論見もあり参加。
ライン川を越えるともうフランス・アルザスである。
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ラインのドイツ側は直ぐシュバルツバルトの山麓になり狭いのだが、アルザス側はヴォージュ山脈が低く、ゆたかな平野と丘陵が拡がっている。
このあたりの道路には信号がほとんどなく、だいたいがROND POINT(ロータリー)型の交差点。
白浜に確かロータリー型交差点があったか。
ロータリーが近づくと車はスピードを落とし、すべての車がロータリーを右折して回っているうちに交差し、方向を換える。
信号待ちよりストレスが少なく、さらにスピードをあげて直進できないのでスピード過多を抑える効果もあるだろう。
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やがて見えてくる山上のオー・ケーニヒスブルグ城。
背後はヴォージュで、アルザスの平原とライン川、シュバルツヴァルトを見晴らす位置にある。
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通り過ぎるアルザス・ワインロード沿いの町や村。
それぞれ夏の観光シーズンを目いっぱい着飾って目を引こうとする。
いやぁ、やっぱりアルザスはドイツ側より格段に観光集客力がある。
とてもボーデン湖・メールスブルグの比ではないな。
キーンツハイム(村)から城に登っていく。
キーンツハイムでは30年前、フジテレビの「アルザスの青い空」と題するテレビドラマの撮影があり、私もちょいとだけ通訳に雇われて行ったとがある。
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堂々たるオー・ケーニヒスブルグ城大手門前。
メールスブルグ城とは格が段違い。
まあ、アレは中世の築城、コチラは近代の代物なので、そーゆー比較をしてはイカンのだが、観光客としては歴史よりも見かけの豪壮さだよね。
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城の内部もかなり入り組み、狭い回廊やらせん階段をたどると大広間に出たりする。
ドラクエはじめ、ゲームのダンジョン的雰囲気がありありと。
秘密の小部屋や地下牢、拷問部屋とか隠し階段、どでん返しに吊天井・・はなかったが。
どっかの広間にはかわいい竜もつるしてあった。
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この城は実を言うとスェーデンの王様が、100年ちょいと前に廃墟を買い取り、自分の趣味にあわせて自由に増築したものだ。だからフランスの古城とは様式的に何の関連もない。
まあ、ノイ・シュバインシュタイン城と似たようなモンで、金持ちの趣味の住処である。
・・そんなことは私は言ってないぞ!(城のガイド)
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城からのアルザスの眺め。
遠く霞んでいるくらいのところがライン川。
その向こうにシュバルツバルトが見え、冬場の天気のいい日ならスイスアルプスもはるかに見えるのだが。
とドイツ語ガイド氏が言う。
多分、30年前にも当時の学校の遠足でこの城に来たとき。フランス語のガイド氏もそのようにいってたのだろう。
いやあ、オー・ケーニヒスブルグ城。結構なお城です。
あのとき、無理してでも早起きしてヨメと来ておけばよかった。
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ワインロードをツーリングするライダー達。
この暑いのに全員きっちり黒のライダージャケットを着込んでいた。
やはり最近ライダーが増えている気がする。
ワインロードをすいすいと駆けていくライダー達。
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今回も国際免許を持ってきたが、忙しくてとてもバイクを借りるどころではない。
それに、あんな重装備はできないし。
ライダーにはライダーなりの見栄があるからなぁ。
←リュクビル(村)を走るBMWer.
あと、フライブルグでは石畳や市電の線路があり、バイクで町を走るのはかなりアブナそう。
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ふたたびバスに乗り、アルザスワイン街道を行く。
一面のブドウ畑の中にぽっつりと小さな村が点在する。
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昼食休憩で訪れたリュクビル(村)。
観光客でにぎわっている。
葡萄集荷、圧搾・醸造業者の村がワインの取引で客をあつめ、やがてホテルやレストランが完備し、観光客も集まってくる。
どこまでも続くブドウ畑を車でたどり、楽しげなアルザスの村で食事をし、ワインを飲む。
観光地として先週のボーデン湖とは比較にならない完成度がある。
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とあるテラスに座を占め、アルザス名物のタルト・フランベ(アルザス風ピザ)を注文。
タルトフランベも何十年ぶりだろうか。
何回もストラスブールに滞在したのだが、いつもスーパーでの買い食いか駅前ケバブだった。
ドイツにから来てやっとタルトフランベ。
いや、実は駅前サンドゥイッチも持参していたのだが、今まであまりにもレストランで食事しなかったので、今日はエイヤ!とばかりゼイタクいたしました。 | |||
まあ、ゼイタクといっても私のこと、10ユーロ以内のメニュー(定食)がある店に致しましたがね。
ワインでなくてビール。 昼食にはやはりビールを飲んでいる人が圧倒的に多かった。 | |||
次にちょいと山側に入ったカイザースベルグ。 ここは小さい町だが、誰だっけ?カイザーフリードリッヒII?が居住したところで(←そやない!(ドイツ語ガイド))、現代ではシュバイツァー博士の生まれた町として有名。
山に囲まれたのんびりした町だが、本日は圧倒的な観光客でがやがやしい。
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ところで、←この写真を撮ってくれた同級生のデンマーク人ヤコブ君の話によると、同行の遠足仲間復数に訊ねたところシュバーイツアーって誰も知らなかった。
ヤコブ君自身も名前は知ってたがノーベル賞をもらったのは初耳だったという。
うむ。そうかもしれない。
我々の年代では学校の教科書に必ず出ていた「世界の偉人」だが、現在ならもうソンなもんかも。 | |||
このシュバイツアー博物館の中身もまったく大したものはなく、年賦と写真と収拾したアフリカの民芸品が展示してあっただけ。 年賦は英・独・仏・伊の他日本語版も掲示されていた。 カイザースベルグはリクビルよりも大きな町だが、15分で一回りでき、土産屋をひやかす趣味ない私は、もうカフェに陣取ってビールを飲む以外にはないのであった。
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まあ、そんなところで遠足は終了。
観光としては前回のボーデン湖より、はるかに良かったとヤコブ君も言っていた。 | |||
オマケ→
帰りにスーパーに寄ったついでに撮ったフライブルグの市庁舎。 明日は日曜なので本日中に買い物を全部済まさねばならないのだ。
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