〔フライブルグ通信〕
[D21] チチ湖(Titisee)に行く2011/08/22 8月21日(日)
さて日曜日である。 まだ一度も地方鉄道無料パスのREGIOKARTEを使っていない。学校終了まで市電の定期券代わりに渡されているがDB(ドイツ鉄道)にも有効で、バーゼルまで(ちょいとキセルすれば・・)無料でいけるチケットである。 使わなければもったいない。
昼からTITISEE(チチ湖)に行くことにする。
でチチ湖とは何か? というと私も知らないのだ。
チチカカ湖ならなんとか。でもチチ湖って、父子かいな?
この前買ったフライブルグの地図の裏にソコの近郊の観光案内が出てたので、近いし、というわけ。
| |||
Freiburg Wiele駅→
この線のDBはウチの近所にも駅がある。わざわざ中央駅に行くことまでもない。
駅の裏側は山で、そのあたりまで時々ジョギングに行っている。
ちょいと曇ってきたが、その方が暑くなくていい。 やがて30分に一本あるTITISEE行きがくる。
TITISEEまで約30分の行程。 堂々たる二階建ての地方鉄道である。ただし例によって窓が汚れている。
| |||
一昨日終点まで行った市電一番線の終点をすぎると、列車は徐々に南シュバルツバルト山塊に入っていく。
途中、いかにも休暇村風のKIRCHナントカとか、HinterTartenとかをすぎ、約30分でTITISEE到着。
| |||
わ!っというくらいの人である。
私は知らなかったのだが、かなりの有名観光地の様相。 土産屋やレストランに群がる人の波。 もうすこしひなびた山間の静かな湖を期待したのだが、これはハイシーズンの箱根芦ノ湖といった風情。 でもまあ、日曜日の行楽地のにぎわいと華やぎが押し寄せてきて、思わずにたりとなる。 当たりですかね。
| |||
街から30分の行程でシュバルツバルト指折りの保養地に行き着いたようだ。 うきうきと休日を楽しむ人々の波。 趣向をこらしたリゾートホテルやレストラン、カフェ。
なんだか中国系の観光客が多いと思ったら、中国人店員のいる免税ショップまである。
| |||
大型バイクの群れ→
手前がBMW、KWASAKI、YAMAHA, SUZUKI、HALEY。
後方HONDAの300万円のサイドトランクのついたデカイやつ。
3台ならんでます。
どうやらドイツではBMWがやや多く、後はハーレー、ホンダ、ヤマハ、スズキが互角の勝負をしているようだ。
| |||
湖に浮かぶ貸しボートや遊覧船。
あちこちの岸辺では日光浴や遊泳客。
いや、にぎやかにぎやか。
| |||
まあ、こうなればこちらも立派な観光客である。 4.5ユーロだして遊覧船に乗りこむ。 | |||
まあ、別にたいしたことはないのだが、湖上の風はそれなりに涼しく、湖の周囲はくまなくキャンピング場や遊泳場に利用されている風である。 | |||
おい!
よく見るとこの船、子供が操縦しているではないか。
チチオヤは後ろの席で親ばかを決め込んでいる。
何と言うか、日曜には家族と遊ぶのが当地の習いではあるが、でもお父さん、勤務中なのでは?
まあ、こんな湖ならガキだって操縦できるわな。
| |||
たぶん街の人口の大半はこの辺りで日曜日を過ごしているのではないか。
私も土産物屋をひやかし、湖の周囲の遊歩道でゆったり過ごしていると、突然強烈な太陽が出、まったくの快晴になった。
| |||
暑い。
しかしこの真夏の陽光の下での湖はいかにも涼しげだ。
後は湖畔のカフェでビールを飲んで仕上げかな? | |||
トイレを借りに入ったツーリストインフォーメーション兼クーアハウス二階のレストランのテラスでビール。
なかなか気持ちがいい場所で、ビールを飲んでからチーズケーキとコーヒーもいただいてしまった。
| |||
うん。満足、満足。
週末はアルザスに行ってワインを飲んだり、シュバルツバルトの保養地で湖を眺めながらビールを飲んだりか。
日曜日はこんな風にして過ごすんだよなぁ。 なんと健全・健康なフライブルグ市民生活よ。 なんだか、一日ここでビール飲みながらボケーとしてたい気分である。
| |||
こういっちゃナンだが、実は私、別にそういう風にのったりとしていても、別にどこからも苦情がこない身分なのである。
いやいや、うだるような大阪で毎日お仕事に励んでいらっしゃるヨメには申し訳ないが(^^;
こういうリゾート地で目に付くのは、のんびりとベンチに腰をおろしているオジンオバンの大群だ。
何故か、行楽地には老人が多い。
お金もかからんし、家ぶらぶらしているより健康的だよな。
いったい若い衆は日曜日は何してるんだろうか?
| |||
地方鉄道に乗って30分、南シュバルツバルトの入り口のフライブルグならではの特典ですかね。
|