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〔フライブルグ通信〕

[D22,23] 住家のご紹介

2011/08/24

8月23日(火)
この辺でウチの家を紹介しておこう。
市街地の外れから急にいかにもシュバルツバルトらしい鬱蒼たる森と高級住宅が共存している地区にある宿泊所。
母体が多分宗教法人でカリタス・アカデミーと称する成人向きの学校が併設されている。
学生達のほか、高齢の旅行者も多数宿泊している。
成人宿泊者は朝食室で一食8ユーロナリの朝食を摂っているようだ。
もちろん我々学生は自室でパンとコーヒー。

成人向きの学校も同居しているので、セミナールームやクラブ室がある。
ロビーにはベヒシュタインのピアノもあり、自由に弾けるのだが、調律せずに放ってあるので完全に気が狂っている。
低音の方はまだマシなので運指の練習くらいはできるのだが。
それに、このロビーは館内の無料WIFIの状況がいいので常にだれかがスカイプで喋っている。
ピアノの練習をするのが少々難しい。
まあ、30分くらい弾ければ、こちらの頭も適当に狂ってくる。
 
各部屋でのWIFIは殆ど不可なのだが、電話が設置されていて館内とドイツ国内へは無料で通話できる。
 
そして国際電話。
一日2ユーロもしくは月20ユーロを支払えばかけ放題になる、と。なんと!
 
最初は信じられず、何度か確認したが間違いない。
というわけで、2千円強でヨメと長電話のし放題。
しかし、おたがい忙しく、時差の関係でそんなにかけ放題の恩恵を受けているわけでもないのだが。
もっとも、国際電話ではなくインターネット網の通信アプリで通話すれば実質無料である。
殆ど一日中ロビーに座り込んで通話している台湾の学生君もいる。
 
ヨーロッパ留学が日本語と完全に切れることを意味していた時代とはエライ違いだ。
便利なのはいいのだが、これではあまりドイツに語学修練に来ている意味がないと思うのだ。 
部屋にはベッド・机の他、ロッカーとトイレ・シャワーのサニタリーユニットが付いている。
 
台所は各廊下にあって共用。
一応各部屋の番号が付いた戸棚と冷蔵庫の区画が割り当てられている。
食器、湯沸し、鍋の類はひととおりそろっている。
簡単な料理なら作れる。
 
しかし、向かいのイラン人、むこう隣のイタリア人等、台所に陣取って食べながら喋りちらかすので、向かいの私の部屋ではうるさくてかなわない。

まあ、学生寮なら、そんなもんだ。
 
この施設は少し贅沢なつくりで、何に使うのかわからん部屋も沢山ある。
深夜に探検するのも面白い。
もっとも今は夏季休暇中なのだ。9月になれば各部屋も何らかの形で使用されているのだろう。

ロビーは人の出入りがうるさいので、私は専ら地下のクラブ室という広間でひとりWIFI網に繋がることにしている。
他、二階の何とか学校の廊下にもロビー風のイスがおいてあり、ここも誰も使用している気配がない。
 
で、屋上に上がってみると、なんとも気持ちのいい空間がある。
シュバルツヴァルトを背後に控え、森の気配が支配する住宅地の赤い屋根が緑の上にすこしづつ見える。
←夕方、この屋上で食を摂るのが最高に気分がいい。
実は先ず朝食を試みたのだが、直射日光がまともに顔に当たり、暑くてかなわん。
これは失敗。
 
屋上まで食事を運ぶのに三回は階段を往復する必要があるのだが、それだけの価値はある。
 
 
うむ、何と優雅な!
この季節、よくみると屋上テラスや庭のある家では殆どが野外で夕食を取っている風である。
 
長い夏の快適な夕刻。
冬が厳しいだけに、この爽やかさは値千金というものだろう。
 
森に囲まれて暮らすこの無上の喜びよ。
 
ただし、日没までは私の夕食をハチが横取りしようとつっこんでくるので、少々落ち着かない。
 
←熱いハンガリー風グラウシュスープに突っ込み、あえなく溺れ死んでしまったハチ公。
 
まあ、食事はやめて、夕涼みがてら地下の自動販売機で買ったビールでも飲むのが良さそうだ。
 


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