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〔フライブルグ通信〕

[D23-26] 南シュバルツバルトの町と村(1)

2011/08/31

8月26日(金)
今週から夕方の講義を個人的都合で割愛し、自由参加のLL教室だけ参加することにした。
だから夏の長い快適な夕方の時間を自由に過ごせるようになった。
 
昼食もそこそこに週末旅行に飛んでいく”クラスメイト”のY氏に多少影響され、せっかくだからどこかに行かねばと思う。 私が行くのはしかし、近所の駅から手近に行けるシュバルツバルトの小さな町や村である。
鉄道で手軽に行けるチチゼー近辺・シュルヒゼー等、今週はもう2度も夕方の散歩に行っている。

今日はノイシュタット方向に行こうと思っていたのだが、車内で居眠りしているうちに列車は支線のゼーブルグ方向に走り出した。まあ、いいか。
この前は省略したシュルヒゼーの町の見学でもするか。
シュルヒゼー(SCHLUCHSEE
再びシュルヒゼーに降り市役所付近へと歩いてみる。
が、多少間延びしたリゾート地という感じで、やはり観光地という媚が少々目障りに思える。
観光地と割り切るならチチゼーのように遊覧船も賑やかに、みやげ物屋の人だかり、テラスに鈴なりの観光客というような俗臭ふんぷんしている方が楽しい。
どこか観光地としてどこか完成していないのは中途半端に広いシュルヒゼー(湖)のせいか。
大きなスーパーもあり、長期滞在客用の施設は充実しているようだ。
しかし未だ鄙びた湖畔という印象はなく、どこか落ち着かない気がする。
 
見切ったところで早い目にノイシュタットに行こうと駅に向かうが、丁度列車が出るところだった。
走ろうかと思ったが、別に急ぐ必要もないのである。
ゆったり時間を過ごせばいいのだ。
駅のベンチに腰掛けて持参した宿題をときながら次の連絡を待つ。
 
ゼーブルグ(SEEBURGG)
先にこの支線の終着ゼーブルグ行きが来た。
まあ、大したところではなかろうと思うが最後まで行ってみることにする。

駅舎以外には何も無いところで、ただ湖が拡がっていた。
乗客はここから連絡バスに乗って更に近郊に散っていく様子。
 
今年5月に行った福井県九頭竜湖のような閑散とした鄙び方をしてた。
チチゼーやシュルヒゼーの町ではなく、ここまで来ればやっとシュルヒゼーの湖も九頭竜湖並に鄙びてくる。
ビールを飲みながら半日過ごすならここまで来て駅舎の横のビストロに居座ればいいだろう、と思う。
一応連絡バスの時刻表を撮影しておいて、折り返す列車に再び乗り込みチチゼーに引き返す。
 
ノイシュタット(NEUSTADT) へ
今度こそノイシュタットに行く。
最初の週末遠足でボーデン湖に行く途中で見た町だった。
教会の尖塔を中心に左右に翼を広げ、背後の丘によりかかった姿が非常に安定して美しかった。

「黒森の中のこんな村に暮らすのはどうだろう?」とその時考えたはずだ。
しかし、交通が不便なのであまり実用的な考えではないな、とその時は却下したのだが。
でもフライブルグから40分。日本で言うと充分通勤圏内である。

というような目で終着のこの町に降り立つのだが、大半乗客はホームの反対側の列車に乗り換えている。
うん、行ければこの先のレッフィンゲンにまで行こうとかと思っていた。
それ以降はもうシュバルツバルトではなくボーデン湖畔へつづく平地になっていく。
 
レッフィンゲン(LOEFFINGEN)
レッフィンゲン駅に降りる。
雲行きが怪しく、急に寒くなる。
駅前の中心街らしきを一回りするが、市街地というのはそれだけのようだ。
ラートハウス前だけが異常に装飾されて華美な一角になっている。
しかし見所はそれだけのようだ。
 
結局このあたりで休暇を過ごそうとすれば、自動車でやってきて森や平原に点在する山小屋風の施設に長期宿泊して休暇を過ごす場所のようだ。
駅前ホテルで宿泊して観光するという都市型のパターンではない。
 
ここでバイクを借りてこのあたりを走り回るのはどうかと、しきりに考えてしまう。
事実、ツーリング中のバイクを多く見かける。
しかしちょいと遅かったようだ。
バイク屋も日曜は休むし、どこに行けばレンタルバイクが調達できるのか調べていない。
 
引き返す。
駅で防寒用ウィンドブレーカーを被っているとと雨が降ってきた。
急に寒くなり、気がつくと出会う人はもうジャンパーの冬姿。
あれ?フライブルグでは半パンツの夏姿が大半だったのに。
 
ノイシュタットに戻ると既にミュンスターに照明が入っていた。
完全に夜になっている。本日は時間切れ。
もう一度ノイシュタットに行く必要ある。
 


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