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〔フライブルグ通信〕

[D32] 初めてのフライブルグ観光 第一日

2011/09/09

9月1日(木)
料金に入ってる朝食を地下の朝食レストランで摂った後、今まで何だか忙しかったので心置きなくというくらいにピアノを弾く。
しかし、こちらの宿舎の兼業の何とか学校の方も本日より開講らしく、サロンの横の教室で先生が準備している。
この女性の講師がちょいとピアノの音の偵察にくる。
フランス語で会話。福祉関係の講座らしい。
「ピアノ、邪魔になりますか?」というと「いや・・うん・・まあ9時から授業なので」とか、やはり9時からはピアノは遠慮する。
昼から歩いて町に出かける。
 
朝食をたっぷり食ったので腹が減っていない。
しかし、MENSAカードがあるので昼食はMENSAで無理して食べる。
 
よく考えれば、MENSAでの昼食をやめ、MENSAカードで支払えるカフェ・ヨーロッパで夕食を取ればよかったのだ。

 
明日はそうしようと思ったが、しかし明日金曜2:00でMENSAのサービスポイントは閉まってしまう。
従って明日の昼食を食って直ぐにカードを返却し、保証金の返金をしてもらわなければいけない。
夕食に使うのは無理だな。
 
MENSAの隣のWINDOWS Poolに行ってためしにログインしてみるとパスワードはまだ有効のようだ。
自分の端末があるので学校のコンピュータ室(Windows pool とか)を利用したことはないが、接続が安定しているし、何よりもマウスで操作できるので作業効率はいい。
 
一昨日で正規の学生資格はなくなっているが、先週再交付してもらったMENSAカードは今学期中は有効で、大学のコンピュータも使用できるのである。
なんとコストパーフォーマンスのいいことか。
もっともこの2点は裏技で、正式には不正使用ということだろう。
パーフォーマンスのいいPCでドイツ鉄道のHPにアクセスし、今後の予定を考える。
 
ドイツも鉄道料金はいろいろあるようだが、もちろん私は何の割引きタイトル(BAHNKARTEとか)も持っていない。
しかし、普通料金でも自由に乗り降りできる正規料金と、指定した列車しか乗れない割引料金の2本立てで、オンラインでそのままクレジット払いで切符が買える。
 
割引料金は半額以下の場合もあるが、よく検索してみると明日・明後日の分には割引はない。
3日以前に購入が条件のようだ。
とするともう2日フライブルグに残留して、来週月曜分からの割安チケットで旅行しようかと考える。
 
 
←旧市街にある渠
 30年前に来たとき、たしかに
 コレを見た記憶がある。
ただし、オンラインチケットは自分でプリントアウトすることが条件。
多分宿舎のレセプションに頼めばプリントしてくれるだろう。とか大体の方向性を決める。
 
いつもそうだけど、オンラインでのホテルの予約が簡単なのでヨーロッパ旅行をする度に日程を定めず、時間が迫ってきて始めてあわてて次の予定を決める、なんてことをしてきた。
 
8月31日になって泣きながら埋めていく夏休みの宿題帳。
相変わらずですねぇ。
 
 
←フライブルグ大聖堂
 突き出しているガーゴイルが
 見事なんだが。
 
結局、今の宿舎を出る土曜にノイシュタットの駅前ホテルに移動して2日暮らすことにし、月曜日にバイロイトに行くと決める。
 
インターネットで先ず格安切符を検索し、安く購入できるところから行き先を決めるという経済性主導の旅行計画である。
 
それでも一度フライブルグ中央駅に戻るのでは面白くないのでシュバルツバルトをそのまま下っていく、ドナウエッシンゲン回りの路線にした。
 
---
さて、フライブルグ観光をおそまきながら始めることにする。
今まで忙しくて大聖堂やラートハオス(市役所)前をぶら歩いたことは無い。
この旧市街一帯で蚤の市をやっていて、観光客が一杯である。
しかし、日本人の姿はキレイに消えている。
私も日本人なので、別に日本人が多いとけしからん、と言ってるのではない。
日本人らしき姿があるとどうしても意識がそちらに行くのが煩わしいのだ。
 
私が日本人であるので外国の街で向こうの日本人を意識せずに見慣れるという状態になることは、おそらく無いのではないか。
多分、他の方もそうだろう、と思いもする。
 
向こうからくる日本人らしき方も意識的に私とは目を合わさないようにしているのがピンピンと感じられるのだ。
目は合わしていないのだが、殺気はするどくコチラを(^^)
もっともこれは中国系も同じで、特に集団で歩いている人は全く私を見ない。
不自然に目を逸らしていると思えることもあるほどだ。
 
いやぁ、この辺の心理的圧力の原因を分析するとちょいと面白いかもしれない。
写真を撮るにしても、なるべくアジア系の人が入らないように撮っている。
 
ヨーロッパではアジア系の人達も大勢住んでいるんだが、自分のイメージのヨーロッパに写真を合わせているのだろうか?
 
また、西欧で撮った写真を見る人も、たまたま映っているアジア系の顔に真っ先に目が行くのではないのだろうか。  

                          ↑どうでした?

 
蚤の市をひやかし、大聖堂に入ろうとしたが本日は結婚式かなにかで入り口で入場を断っている。
では、町の背後の丘を登りシュロースベルグに上がるとする。

なるほどの眺め。
 
向こうの丘にうっすらと小さい廃墟が見える。
いつも私がジョギングしている地域である。
とすると、あそこからあそこまで走ってるワケか。

 
初めてのように認識するフライブルグの街の位置関係。
 
↓この左手奥の方の山の向こうが私の定期散歩コースのチチゼー、ノイシュタットの高シュバルツバルト。
しばらく散策し、出店のカフェーに陣取ってビールを飲む。
 
ここで初めてフライブルグ観光に来たおのぼりさんが出来たのだ。
よかったよかった。
 
街に降り、何かしらの圧力を感じヨメの土産を買う。
 
大学のカフェ・ヨーロッパでコーヒーと菓子パン。
MENSAカードを使えるうちにと思い、あまり意味もなく食べる。

電車が使えず歩きなので、日頃通っていない道を伝って帰る。
旧大学校舎の取り壊し現場→
この校舎を30年前に訪れたハズ。
 
 
いずこも同じような都市周辺住宅地。
安手のアパートがないので多分高級な方の地域だろう。
 
 
宿舎に帰りジョギング。
夕方シュロースベルグから見えた廃城の回りを走る。
帰って、台所で悠々たる自炊。
酢漬けニシンとピクルスのサンドウイッチだぞ。
こちらの瓶詰め酢漬けニシンは安いが、そのまま食べると酢がきつく少々生臭い。
しかし、これをパンに挟めば丁度いいくらいの味になる。
もとからそのように調味されているようだ。それにピクルスを少々混ぜれば後は調味料は不要。
当初、こちらのマズいドレッシングを買ってしまったのだが、これはまったく無意味だった。
 
 
明日までに全部の食料ストックが消費できるか?
いや、やはり土曜日にノイシュタットまでレタスとかを持っていくのではないか、たぶん(^^;

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