9/18
旅行後半はストラスブールで「滞在型ヨーロッパ生活」を旅行する予定だったのだが、相変わらずの曇天、中途半端な日数になり、ホテルの部屋もたいしたことはなく、どうも不発に終わってしまう気配だった。
前回滞在した時の、懐かしくも新鮮な気分が一向に回帰してこない。
あのときは花でいっぱいのバカンスモードのヨーロッパだったが、もう9月である。
ホテルに通じるアベニューもトラムの工事中で、曇天の中の仕事モードの、ただのうるさい都市になってしまっている。
「ひと月前にも来ておいて、懐かしい、もないだろが」とヨメ。
そうだな、次はまた10年後くらいに来る方がいいのかも。
実を言えば今回はヨメと一緒なので、個人的な追想にふけるスキもないのだ(苦笑)。
「滞在型」なんて意気込んで、近所のスーパーで買いまくった食料品の選択も誤り、ちょっとキツイにおいのカマンベール、かなり強烈なブルーチーズドレッシング、食べきれないくらいに膨張した玄米なんかを前にして持て余してしまう。
これもなんだか不発。
昨年通った学校の隣の「YAMAHA」
代理店のバイク屋に行くと、思ったとおりレンタルバイクも扱っていた。
よし、フランスでも初乗りができる。
よかったぁ。
では、ボージュ山脈のふもとの村をつなぐワイン街道のツーリングをしてやれ!と計画。

ワイン街道パンフレット。市街地は 左より コルマール - セレスタ - ストラスブール。
いやぁ、のどかなボージュ山脈のふもとをツーリング、これで一気に盛り上がれそう。
この日はバイク屋からトラムでひと駅、イルキルヒェの郊外型巨大スーパー、Auchanに行き圧倒的な品揃えと値段に圧倒される。
で、前日のご近所スーパーでの無計画な買出しをまた悔やむことになる。
ついでに、フロイデンシュタットで落下破損させてしまったデジカメをAuchanの一ブロック前にあった家電量販店DATYで漁り、在庫品で一番安かったヤツを購入。
予定外の出費。無念なり。
この辺りの写真に日付けが入っているのは、デフォルト設定のまま撮影したからだね。
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翌日(9/19土)朝バイク屋に乗り込むと、提示した国際免許ではレンタルできない、
と難しい顔でパトロンが言うのである。
フランスの免許でないと保険の関係で・・とか。
かくて、ここでも不発。
Louez moi!「私を借りてくれ」とYAMAHA XJ6 は言っとるのだが。
ヨメはフランス製の女性用ライダースーツ
の試着に余念がない。
なるほど、ハデではないがピンポイントが
女性らしい、感じのいいデザイン。
残念ながら、サイズが合うのがなかった。
いたしかたなし。
ヨメの知り合いに教えてもらった菓子屋で
ケーキとコーヒーをいただき、昼から電車
でコルマールに行くことにする。
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午後、車窓からツーリングし損ねた
ボージュ山脈のふもとののどかな
ワイン街道を見ながらコルマール。
定番のウンターリンデン美術館(元修道院)とドミニカン教会。
この美術館に関しては昨年くわしく書いた。
ドミニカン教会へは今回初めて入った
のだが、ステンドグラスは実に細かい
細工で圧倒された。
どんな小さな村にも広場に教会がある
ヨーロッパのキリスト教文化の豊かな
遺産で、遠くからの旅行者はしばしの
魂と肉体の休息を得る。
教会のありがたみはトシとると良く分る
ようになるんですね。これが(苦笑)。
ストラスブールではもうお仕事モードだったが、コルマールは未だ夏の観光シーズンのほてりが残っている風に見えた。

次第に天気も回復し、いつしかプチ・
ベニス(ラ・プティット・ブニーズが正)。
昨年来た時は冬だったのだ。
なんとなくうら寂しい風だったので、
プチ・ベニスという程でもないだろが・・とかほざいた覚えがあるのだが、夏のシーズンに訪れてみると、鴨川の「床」風レストランは満席、観光船(はしけ)は行きかうわの賑わい。
いや、プチ・ベニス、「なかなか楽しい風景だよ!」と、ここで訂正しておきますので(^^;
ここでも帰りの列車の都合のいい接続
に間に合わず、駅前で飲んだくれている
うち夜になり、ストラスブールに帰り着くと
もうスーパーは閉まり、翌日は日曜でもう
買い出しができないハメになってしまう。
スーパーでの買出しがヨメの最大の旅行の楽しみらしいのだが、どうもね。
「わー、安〜う!」
ドイツのどこぞのスーパーにて。
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