人間には「格」というものがある。
自分の格に合ってなければ、いくら豪華な施設でも落ち着けない。
お金があって本人は自分の「格」のつもりでも、人品がつりあっていなければ、5つ星に宿泊しても成金に見えてしまうのがオチである。
私は自分で星二つ以下の格であると心得ている。
ヨーロッパのホテルチェーンAccorグループの最下級、星二つ系のibisを旅行時の 標準宿舎と定めて久しい。
ibisチェーンでも更に「安い方」に宿泊するのが常なので、私はまあ、「星二つの下」の格というところか^^。
(ibisホテル フランクフルト 八月に宿泊 →)
公明盛大に一泊59ユーロと謳っている。
インターネットで予約すれば更に10ユーロの割引。
簡素だが清潔、どの国どの都市でも同じ色調の室内・設備で安心できる。
インターネットですべての日付の料金を検索でき、後でサービス料が付くといった 不明瞭は一切ない。
すべて二人部屋で、一人で宿泊しても、二人でも料金はまったく同じ。
朝食費が人数分付くだけだ。
しかし滞在を楽しむというホテルではない。設備関係の面白みはまったくない。
先月の旅行で間違って3星クラスのホテルを予約してしまい、たしかに星の数の違いを思い知った。
部屋に入った時「をっ!」という軽い喜びがあったのだ。
基本的にヨーロッパのホテルは「部屋代」で、一人いくらという料金体系ではない。
なら、一人で宿泊するときが星2つなら、2人では星4つにしてもいい計算。
今回は少し格上げして星3つ系を主にして予約することにした。
こうして、星星との果てしなき抗争が繰り広げられることになったのである。
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