9・17 - 9・20
ストラスブールは私の定宿の滞在型ホテルを予約していた。
三つ星で木曜日が122ユーロ、金・土が週末料金で81ユーロ。
ヨーロッパでは日本とは逆に週末の方が安い料金設定のところが多い。
週末には需要が少ないということになる。
土日は旅行せず家にいるのが一般的?
ちなみに、中心街のibisホテル(高い目)で平日96ユーロ、週末料金68ユーロだった。
部屋は先月私が泊まったのと同じ造りだったが、駐車場に面していて眺めがよくなかった。
ヨメが駐車場越しに別棟の窓が見えるので気になるようだった。
二日目から別棟の外側に面した部屋に変えた。
ジュニア・スィートと称し、リビング+キッチンと
寝室が完全に独立している。
寝室は奥のドアを開けて右奥。
今まで宿泊したホテル中で最大の広さだった。
追加で支払らう差額料金より、面積の差の方が完全に大きい。
この広さならもうホテルではなくアパルトマン。
長期生活可能。
外はフランス鉄道の線路。
ストラスブール駅まじかなので列車はすべて徐行中。
ヒマそうに通過していく貨物車に、冗談で手を振ったら、相手の運転手も冗談で手を振ってくれる。
フランスである。
パソコンでホテルの無線LANにアクセスすると、先月滞在した時にもらった24時間のインターネットアクセス権がまだ有効だった。
パスワードは忘れていたが、パソコンが記憶していた。
三日目に最後の空白の20日(日)のホテルをインターネットで探していて、念のため、このホテルの料金をもう一度確認すると、一日目はスタジオタイプに案内されたのだが、私は最初からジュニア・スィートタイプを予約していたことが分った。
直ちに夜勤のお兄さんにこの旨を伝えると、追加料金を払うことでジュニア・スィートに移動という記録があり、あくまで追加料金を支払うことになると言う。
承服できないのでしばらくやりあった。
「自分は夜勤担当なので、正式にはチェックアウトする時に確認してくれ」ということになった。
こういう不明瞭ないきさつもあって、今まで気持ちよく滞在していたストラスブールだが、今回は少々波乱ぶくみで煩わしくもなった。
追加料金を支払って広い部屋に移動することを当初私が了承していたので、支払いはするが、言うことは言ってやれ、と意気込んでチェックアウトにのぞむ。
が、昼間担当のアフリカ系お姉さんが請求したのは予約時の料金だけだった。
「ジュニア・スィート、三泊ですね。ありがとうございました。」
振り上げた手で、頭を掻く(^^;
最初に応対したアングロサクソン系美女が鍵を渡し間違えたんだろう。
ストラスブールではヨメを連れていると何かしら問題が起きる。
前回(八年前か)ストラスブールでヨメと喧嘩して別行動を取ったことがある。
その間にヨメはサイフを掏られる。
ま、そういうことだ。
予約空白の4日目、日曜早朝の散歩がてら他の滞在型ホテルを見学に行く。
学生寮的な雰囲気もあり面白そうだったが、結局今いるホテルの星二つ棟が最安値(セミ・スィートで46ユーロ)だったので、そっちにネットで予約し、即移動。
フロントはまったく別の場所にあるが、あてがわれた部屋は今朝まで泊まっていた建物と棟続き。
ごろごろ荷物を引っ張って、三つ星のフロントでチェックアウトして右に出て行ったと思ったら、今度は左に横切り、隣の建物に同じホテルで2度目の引越し。
星二つホテルの「セミ・スィート」ねぇ?
スィートっていうほどでもない。
広い目のスチュウディオに少し横に張り出した台所部分があるだけだった。
たしかに広いのだが、調度もなく殺風景この上ない。
夜は照明の数が乏しく薄暗い。
だだっ広いだけに、返ってわびしいさがつのる。
もちろんシャワーのみ。
今回は46ユーロの「セミ・スィート見学のつもりの一泊なので、それでいいのだ。
長期滞在し、生活用品がひしめいて くるならそれなりに落ち着くのかも。
「今度留学するならココでいいね」とヨメ。
老検取得者がそんなに度々ガッコに行けるか!
どうもヨメはフランスよりもドイツが気に入っているようだ。
中でも一度行ったボンのヒイキである。
もうフランスはいいから、ボンに行ってドイツ語を習え、とか言う。
うむ、チラリとドイツ語留学に色気を感じないこともないのだが。
すべては昨秋の「100年危機」以前のハナシである(涙)。
ちなみに、この部屋にヨメはメガネを忘れてきた。
どうもヨメにはストラスブールは鬼門のようだ。
たぶん、誰かが過去からヨメの邪魔をしているんだろうよ(^^;
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