ドナウ河畔朝景 [中欧いきあたりばったり目次]  プラハ・マラーストラ...

  西駅からプラハへ (中欧いきあたりばったり5-2)


'19 9月17日(火)2
ブダペスト西駅着。

何とトラムの安全地帯の裏が駅の正面。
昨日は地下に降りてしまって15分くらいさまよったのだった(^^;

西駅は後ろ側の左手に拡張され、プラハ行ホームはソチラ側らしい。

まだ時間があるので、駅の構内の屋台売店でヨメがサンドイッチをもう一個を買う。
もう使う予定のないFtの余ってる小銭を全部渡す。
「399Ftで400出したらお釣りの1Ftくれへんかった」とか。
たぶん、そんな少額コインはないんではないか。
                     →


こちらが駅後部の拡張された風の構内。

もうプラハ行はホームで待機しているようだ。

なんと、予約した一等車は最前列だった。
早めに行ってトランクスペース確保しとかんと。
まだ誰も乗車していないが、そろそろ他の客も集まりだしてくる。
スーツケース置きスペースを確保してホームで時間待ち。
西駅の一番端、正面の繁華街とは全く違う都会の裏側風の雰囲気。

鉄道フアンにはたまらない古い駅の雰囲気がある。

古いレンガ造りの駅舎もいいなぁ。


ヨメ、ホームの一番端↑まで遠征。

ヨメのカメラで右端に私。                            ↑

あ、この写真は駅名も入ってるし、いいかも・・・


さて、そろそろプラハに向けて出発。

一等車だが、ほぼ満席。

あとは7時間、窓から写真でも撮る他ないが、天気も窓も曇っているので、どうもね。


せっかくのドナウ川だが、窓の反射が邪魔してどうも冴えないので困る。
途中の駅にCOMARNO「コマールノ」があった。
昔ドイツでチューリンゲンに行く途中で「コマリンゲン」があったのを思い出した。

車掌さんが検札に来、終わると一等乗客全員にペットボトルの水を配りに来た。

我々は既に水を持ってきたので一本断ろうと思ったのにヨメが二本ともせしめる。

そろそろハンガリー最後の駅か。

ここからスロバキアである。

スロバキアの首都ブラチスラバ。


ブダペストとプラハの中間なので、ここで一泊という案もあったのだが、プラハで余裕を見ることにして今回はスロバキアは割愛。

駅付近は特にかもしれないが、まったく中級工業都市という印象。

40年前、私がプラハに行った時にはチェコスロバキアという国の首都だった。

20年前にも一度「チェコスロバキア」に行こうと思って領事館にビザの件で電話したら「チェコですか、スロバキアですか?」と訊ねられた。
あれぇ、そうなか(^^;
結局、その時は行かなかったが、今見るとスロバキアは確かにポーランドやウクライナのようにスラブ圏諸国で、チェコはドイツ・オーストリア圏という感触がある。
「チェコスロバキア」はかなり無理して作られた国だったのではないか?
相変わらず食ってるヨメ。

ここからチェコに入る。 空が次第に明るくなり晴天に。

チェコ第二の都会ブルノ。



ブルノ大聖堂がちらりと見えている。

ブラチスラバにかなり近接しているのだが、やはり全く違う国という感じ。

列車のトイレ。

壁タイルやタオル、物置棚は巧妙にはめ込まれた写真だった。
このデザインのおかげで狭い列車トイレが広く感じられた。

あとはプラハまで似たような原野の光景。

ヨメにすれば退屈この上ないプラハまでのあと4時間だが、私にはこのようなインターナショルでローカルな鉄道の旅が一番性に合っているようだ。
モラビアやボヘミアという響きはヨメには何の反応も惹き起こさないのだが。
ぼんやりと車窓をながめているといろいろな思いが巡っていく。

昔、クラコフからプラハに夜行列車で辿ったことがある。
外は真っ暗だったが、今私はボヘミアの平原を通過しているのだと思うと高揚し胸騒ぎが夜明けまで収まらなかった。
ドボルザークの交響曲第7番のスケルッツオが頭の中にいつまでも鳴り響いていたのだった。

チェコに入ると車掌サンも交代し、あいかわらずペットボトルの水をくばっていた。
そして車内放送の最初のチャイムがユーモレスクの出だしの一小節になった。

追記:
ところで、今日大阪環状線車内で気がついたのだが、新今宮駅の車内駅名放送の出だしチャイムがドボルザークの交響曲第9番のフィナーレのテーマ。
うむ、「新世界」かぁ(^^; ちょいと遠いけどなぁ(^^)

せやけど、ドボルザークの「新世界」ゆうと、一番有名なんが第二楽章やろ。
なんでソレせえへんかったん?
ソレ「家路」、「新世界」やない。んで、第4楽章てか? 
そこまで知らんモンもぎょうさんおるやろがまあええやろ(^^)。
本場チェコの車内放送チャイムのドボルザーク紹介したんで、新今宮のヤツもここでゆうとく。ついでや。 (2020.9.10)
 

up:2019/10/11(金)23:10 vp:2019/12/22(日)13:52
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